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5児ママ事業家 Kanami 〜美しくしなやかに生きる〜

第8回ミセス日本グランプリ城山珂奈見(Kanami)
4男児1女児の母。ボディメイク講師。時々フリーモデル。
名古屋・岐阜でバレトンスクールStudioVivant(ヴィヴァン)運営。
美・育児・ボディメイクなど書いてます。

私は、「元」在日韓国人です。

と書くと、とても仰々しい感じがして、いささか自分でも腰が引けてしまうけれど、

事実としては間違っていないのだから、こう書くことは間違いではない、と思う。

 

 

ウーマンラッシュアワーの村本さんの記事「手作りキンパに想うこと」を読んで、

何だか、色々な思いが溢れてきて、まとまらず、

でも、私自身のために、そして私の血をひく子供たちのために、

この思いをちゃんとまとめて、書き留めるべきだ。と思って、今、書いています。

 

 

私自身の意見として、

朝鮮学校を無償化すべきだ、ということは、勉強不足の現時点では、とても言えない。

その理論からすると、海外から日本に来た人のための、全ての外国人学校や、インターナショナルスクールを無償化にする、となるべきだと思う、とともに、

 

その場合、日本国籍の子どもが、外国人向けの学校に通いたい、となった場合の授業料はどうすべきなんだろう、とか、

外国人学校の卒業資格を日本の学校システムの中で認めるのかどうか、卒業の基準の差はどう影響するのか、、

実現するのには多分、解決すべき問題がたくさんあるのだと思う。

 

 

ということで、朝鮮学校無償化すべきかどうか、というのは余韻を残しながら一度置いておいて、

私自身が、この問題についてどう感じているかを書いておきたい。

「在日韓国人」の子孫の様々なあり方の一つとして、知ってもらえたら嬉しいと思う。

 

 

我が家は、父が韓国人、母が「元々」日本人で、「元」韓国人。

(母については、後ほど。)

さらに上のルーツをたどると、父方の祖父母が韓国から日本に渡ってきた。

つまり、父が「日本で生まれた韓国人」1代目であり、「在日韓国人2世」となる。

 

私は血としては、韓国人の父と日本人の母とのハーフ(ダブル?)であり、

「在日3世」ということになる。はず。

 

 

父と母には、それぞれに苦労があった、と聞いている。

 

 

父が子どもの頃は、当時は、今よりずっと差別が強かった時代。

祖父母世代は、韓国人には就ける仕事も少なかったため、自分で事業を興す人も多かったとか。

貧しい生活の中で、祖父母ががむしゃらに働いて、だんだん暮らし向きが良くなっていったようで。

当時の貧しい様子やら、働きぶりを聞くと、まるで何かの物語を読んでいるような気持ちになる。

 

 

社会的に差別を受け、蔑まれても、貧しい生活の中でも、「なにくそ!」と(思っていたかは知らないが)

ぐっと地を踏みしめて、豪胆に事業を大きくしていった、そのガッツ、ハングリー精神は本当にすごい、と思っていて、

私はそんな人たちの血を引き継いでいることを、心から誇りに思っているし、

私自身の中にも、その欠片があるといい、と思う。

重大な局面に差し掛かった時に、このルーツが、「なにくそ!」の火種になるといい。

それは、子どもたちに対しても思うところで、

だからこそ、子どもたちには、自分たちのルーツの中に、父方の「在日韓国人」の血筋を受け継いている、ということを伝えていきたいと思っている。

 

 

母は、、、というと

「元々」日本人だったが、大恋愛の末、父と結婚。

結婚する時の条件の一つが国籍を「韓国」にすることだった。

 

役所の人に

「いいんですか?日本人に戻れませんよ?」と嫌味か脅しか、わからないようなことを言われながら、日本国籍を「捨てる」(という言い方をするらしい)選択をし、「韓国人」になった。

(後に帰化して、日本人になれたのに、いい加減なことを言われたものだ。)

 

母にとっては、

韓国人としての誇りを持って「村」的な意識で生活している、ハングリー精神溢れる韓国人たちの中、新米の「元」日本人が馴染んでいくのは大層大変だったようだ。

 

この辺りも、書き出すと止まらなくなりそうなので、割愛。

 

 

で、私は、、、というと。

 

まさにそれぞれの苦労を経験してきた両親の配慮のおかげで、

良い環境に恵まれ、いじめを受けるようなこともなく、

(氏名は通称名を使っていたので、私の国籍を知らない人も多かったのでは)

中学から私立の学校に入り、大学、就職ともに、差別を感じることもなく、

むしろ、このルーツが私のガッツの元です、と「多様性」として武器にしながら

すくすくと成長することができた。

 

 

なので、どちらかというと、

私自身の感覚や経験としては日本人に近いと思うし、

父母どちらの気持ちも知る中で、

比較的中立的な感覚を持っているのでは、と思う。

 

 

最終的に、私自身の国籍は、日本人の主人と結婚する時に、

今後の生活や、子どもが生まれた時のことを考えて、

父母と私、全員一緒に日本に「帰化」して「日本人」になる、という決断をした。

 

 

無事に赤色のパスポートを手にして、

選挙の時にはちゃんとハガキが届くようになった。

 

 

過去を経験している父は

「日本の国が自分たちに何をしてくれたというんだ」と苦々しく言うし、

これまた過去を経験している母は

「日本で生きていく中で、韓国人でいることに何のメリットがあるのか」と言う。

 

 

父から私の世代は、そもそも日本で生まれ、日本の学校に通い、むしろ韓国語すら話せない。

それなのに、かくのごとく、複雑な感情の入り乱れる問題。

 

 

さぁ、こうして生きてきた私が、冒頭に戻り、村本さんの記事を読んでどう感じたかというと、

 

 

「自分が(元)在日韓国人として恥ずかしい

ということだった。

 

 

在日韓国人としての苦労もさほど知らず、

韓国語も話せない。

幼い頃には韓国式の法事をやっていたが、今はもう何もしなくなってしまった。

韓国人としての文化も、考え方も、薄ぼんやりとしか、わからない。

 

 

でも確かに、

今の自分の生活の基盤は、ハングリー精神溢れる先代たちの苦労の上に成り立っている。

そこに対して、感謝と、尊敬と、憧れの気持ちを抱いてもいる。

 

 

それなのに、

その苦労や、誇りや、色々な背景を、このまま日本人として生きる中で薄れさせていってしまっていいのだろうか、と、自分に対して疑問を持つ。

 

 

 

突然話が飛ぶが、

私が物心ついた時に、初めて自分が「韓国人」なんだと知ったのは

小学生の4年生くらいだったかと思う。

 

父母から聞かされたその時、一番最初に心に浮かんだ感情は

「ラッキー!」だった。

 

なんと浅はかな。

当時の社会的な状況など何も知らない私は、

単純に、「ラッキー!」だったのだ。

 

ちょっと自分が特別な存在な感じがして、

ワクワクしちゃう、友達に「実はね、、、」なんてもったいぶって秘密を打ち明けちゃおう!

なんて思ったことも、覚えている。

 

 

で、本当に数日のうちに、学校のクラスメイトにわざわざ話したところ、

ある日体育館倉庫のホワイトボードの片隅に

「城山は日本人じゃない!」と小さく書かれているのを見つけた。

 

慌てて消して、

「あぁ、なぜかはわからないけど、なんとなく、韓国人だと言うのは、人に言わない方がいいことなんだな。」と、幼心にそっと察したことも、鮮明に記憶している。

 

 

 

学校の無償化の問題や、外国人の権利の問題などは、私自身も問題としてちゃんと学んで議論できるようになるべきだと思うけれど、

 

 

それと「差別」は、切り離して解決していくべきだと思う。

 

 

今の時代に、

まだ朝鮮学校の生徒たちがチョゴリを着て安全に登下校できないことを、悲しく感じるし、

「世界と、こんなに近くコミュニケーションをとるようになっている今の時代に、非常にナンセンスだ!!」と声を大にして叫びたい。

 

 

 

働き方、求められる人材が変化してきている現代。

 

 

もはや「在日外国人」であることが、「レアカード」の一つとして、

「ラッキー!!」と有利に使える時代になってきているのではないかと感じる。

 

 

 

私の子供たち、そのまた子供たちは、これからどんどん、日本人と混じり合い、韓国人の血は薄まり続けていくだろう。

そんな中で、昔ご先祖様にこんな人たちがいたんだよ、と伝説の様に語りつないでいってくれたら、とても嬉しいと思う。

そして、自分たちのルーツの一つとして誇りに思ってくれたら、また嬉しい。

 

そんな背景を持つ子供たちは、人種、国籍に関して、フラットな意見を持てるようになるだろう。

 

 

その頃には、単純に、「レアカード、ラッキー!!」と思える社会になっていることを願う。

 

 

 

そして、子供たちに、こんなルーツを持って誇らしい、と思ってもらえる様に

私自身がカッコイイ大人でありたい、と強く思う。

なるほど、やっぱりね、ガッツあるもんね、彼女。と言われるような。

 

 

 

とりあえず、、、いつ使うかはわからないけど、韓国語、もう一度勉強し直そうかな、、、。

 

 

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