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STUDIO VERKの作曲家が綴る随筆的ブログ

こんにちは。
森元です。

今脳科学の本を読了したのですが、非常に面白かったので、ご紹介。




池谷裕二著、単純な脳、複雑な「私」。
誰にでもわかりやすく、それでいて飽きさせない、楽しい本でした。

その中で特に面白かったのが、ニューロンに関するところ。

神経細胞であるニューロンは、脳内には1000億個あると言われている。
作中で池谷氏は、その反応の様子を表にして、各ニューロンに通し番号を付けている。

そこまではおそらくいろんな脳科学者が行っていることなんだろうけど、面白いのが、彼はその各ニューロンに音程を割り当てて、ピアノ音源で再生する。
これがその音源、名付けて(いや、僕が名付けたんじゃないんですけど笑)、ニューロン・ミュージック


…どうでした??
僕は、「はーん」と思いました。笑
クラシック音楽で分類するとしたら、完全に現代音楽です。

でも、全く法則性が無いわけではないですよね。
何か必死に、脳が活動していることが想像できるような音楽です。


はっきり言って、僕はこの音楽の「素晴らしさ」みたいなものは全くわかりません。
ニューロンに番号を割り振って再生した音楽が「素晴らしい」ものだったら、商売上がったりですから。笑


ただ、この池谷氏の発想はとっても面白いですよね。
脳の神経細胞を音楽にしてみるなんて、本当にすごい発想だと思います。


このブログのいくつか前、作曲について書いたとき、僕は音楽を「何かを想像して緻密に書く」と書きました。
これね、昔糸数とも話したことを覚えているのですが、何かを想像、或いは知覚して音楽を創り上げることは、どちらかというと無から有を生み出す作業のようですが、感覚としてはちょっと違うんです。


どちらかというと、音楽はもうそこにあって、それを僕たちが取り出す作業をしている、そういう感覚なんですね。
もちろん、取り出し方や「どの」音楽を取り出すかは、作曲家によってまちまちなので、出来上がる曲は千差万別なのですが。

そういう意味で言うと、このニューロン・ミュージックは、そういった取り出す作業の原型のようなモノ、そう言っていいような気がします。


例えば、「脳」について曲を書く、そこにこのニューロン・ミュージックを当て込んでみる。
…考えるだけで、楽しそうですね。