いよいよ最後です!
るるぶのバックナンバーとの比較とまとめについて書いていきたいと思います。
青山一丁目にある日本交通公社の資料館「旅の図書館」にて、るるぶのバックナンバーを読んできました。ここで見ることのできるバックナンバーの中で、初めてモデルコースが登場した2004年版、初めてモデルコースが特集として組まれた2006年版、その次の年の2007年版の三冊を比較しました。
それぞれの特徴を挙げていきます。
2004年版
・「旅のプランニング 東京へ行こう」という特集内でモデルコースの紹介あり
→「人気スポットを遊びつくす 東京ディズニーリゾート&お台場六本木ヒルズコース」
「東京観光はこれで決まり 東京見どころ完全制覇コース」
の二種類
・そこまでモデルコースの紹介は大々的に行われておらず、ある特集の一部として取り上げられていた
・(秋葉原の紹介に萌え要素はなく、電気街のみ)
2006年版
・初めて大々的に一日モデルコースの紹介ページが登場する→「東京で一番旬なスポットでおしゃれに過ごしたい! 丸の内~銀座~六本木ヒルズ」
「人気のジブリも行きたいし、買い物やお茶もした~い!
三鷹の森ジブリ美術館~吉祥寺~渋谷~表参道」
「子供から大人まで楽しめるベイエリア 汐留~お台場~品川」
の三種類
・お台場、六本木ヒルズにものすごく焦点を当てている
・(秋葉原の紹介にメイド、フィギュアの萌え要素あり)
2007年版
・有名人が各エリアの紹介を行っている
・モデルコースが四種類登場
→「友達とショッピング三昧 表参道ヒルズ~六本木ヒルズ」
「カップルで東京ベイデート 日テレタワー~フジテレビ本社ビル」
「親子でアミューズメントデー 上野動物園~浅草花やしき」
「ひとりでちょっと癒しの旅 ナムコナンジャタウン~スパラクーア」
・東京の二大タウン お台場vs原宿、表参道
・(秋葉原の紹介にアイドルの萌え要素が追加されていた)
以上がそれぞれの特徴になっています。
東京の中でもあるエリアに焦点を当てているのは今のガイドブックと同じでしたが、その焦点を当てているエリアが全く違いました。特にお台場を中心としたベイエリアが、この年代では非常に重きを置いて紹介されています。開発されたてのエリアは注目される傾向にあることがわかります。この頃は、現在ほど観光に多様性がなく、ワンパターンの紹介でも読者は満足していたのではないでしょうか。しかし、東京に「流行の最先端」や「最新アクティビティ」といったものを求めているところは現在とあまり変化はないように思えます。流行の中心地が移り変わっているのを感じることができました。
まとめに入ります!
ガイドブックを比較することで、東京の観光地としての移り変わりを見ることができましたが、それはその時代の人々の求めるものが変わっているからだと考えます。これはガイドブックが観光客の需要に合わせて変化しているということです。
しかし、今まで存在しなかったモデルコースというものが登場したということは、人々が自分たちでプランを考えることを放棄し、ガイドブックの通りに観光することを望んだからではないでしょうか。
知らない場所だからひとまずガイドブックを買おう
→ガイドブックに完璧に組まれているモデルコースが載っている
→その通りに観光すれば間違いない!
という心理が働いているように思えます。
現在は情報化が進み、より新しいものを求めるようになった時代です。しかし今でもなおガイドブック、その中でもモデルコースは需要を生み続けています。
それはなぜなのか。
人間には、「間違えたくない」「失敗したくない」という心理が大きく働いているように思えます。そこから、「ガイドブックのモデルコースを選んでおけば安全」という心理に繋がっていくのではないでしょうか。
需要は時代ごとに変化していても、根底にある心理は変化しない。だからこそ人々はワンパターンなガイドブックのモデルコースを受け入れ、その通りの観光行動しかとれないようになっていくのだと結論付けました。
いかがでしょうか。つたない文章でしたがお付き合いいただきありがとうございました。