以前はstudioRでもEAの作成以来を受けていたのですが、その時にちょくちょくあったのが「ストップ・リミットは使用しない」というものです。
(EA作成依頼は、今も厳密には引き受けていないわけではないのですが、それはさておき)
MT4の素晴らしいところはEAで自動でエントリーした際に同時にストップやリミットも入れられる、という点なのですが、この機能を使用せずに、指定したプライスになったらEAであえて注文を入れて決済を実行する、という内容でした。
せっかくのストップ・リミット機能なのに勿体無いなぁ、損切りラインが決まっているならストップを入れればいいのに、それに万が一PCがフリーズしたら、EA経由での決済は動作しないっていうリスクもあるのに。
と不思議に思ったものですが、段々とチャートをみている内にその理由がわかって来ました。
極まれにだとは思いますが、何やら不穏な動きがあるのです。そう、あの悪名高き「ストップ刈り」です!
まずは下記をご覧ください。
2018年の12月14日のユーロ円1分足チャートですが、なんだかおかしなことになってます^^;
当時、確か「トレまる」のテスト運用をリアル口座でしていたのですが、30分足のチャートを見ると異様に伸びたヒゲがあり、これにストップがひっかかり決済となっていました。
要人発言や何か発表でもあったのかな?と思ったのですが、気になって1分足でみてみると、なんとヒゲの正体はこの1つのローソク足のみ、プライス変動はたった1分間に起きたものでした!
経済指標発表や何か重大な出来事が起きて相場が大きく変動したとしても、さすがにその1分だけで元に戻る、なんていうことは通常はありえないものです。ましてやその後キレイに元のプライスに戻る、なんて出来過ぎた感がありますね。
そうなると、考えられるのは1つ「恣意的なレート操作」です。
チャートを見ると600pipsぐらい一気に下げているので、この付近にストップを入れていたトレーダーは根こそぎやられていますね。まあ付近というレベルの狭い範囲ではないんですが。。
ただ、単なる推測なのでこれがストップ刈りとは断言できません。あくまでも推測です^^
それに売りポジションを持っていてリミットを入れていた場合は、逆にプラス決済でボーナスをもらったようなものですしね。(そんな幸運な人がいればですが)
こういうことがちょくちょくあるので、それがわかっている熟練トレーダーの方はあえて業者側に見えるストップはおかずに、その時に自身で決済する、という方法を選んでいるんですね。
MT4はあらゆることがプログラムできるので、システムトレードするにはとても優れているトレードソフトですが、逆を言えば業者側からもあらゆる操作がプログラムで実行できる、ということですからね。
普段私達が使用しているのはMT4クライアントというものですが、業者用のMT4サーバーというものもあり、これがMT4クライアントの上を行く柔軟な設定ができるものだったりします。
私は以前、利益が出ているポジションが何度やっても約定拒否にあいまったく決済できず、ようやく利益がマイナスになったら決済できた、なんということがありました。きっとユーザーに有利なレートの場合は約定拒否をする、なんて朝飯前でしょうね、きっと(憶測です^^)
特にEAを使用したトレードは、サーバー側のシステムで簡単にブロックできたりもするので要注意だったりします。その対策としてEAを使用せずに自動売買する、なんていう方法をとっている人もいたりしました。(というよりも、そういうシステムの作成依頼がありました)
どこまで行ってもユーザーvs業者の戦いは続く、ということですね。
P.S.
この画像は、当時念の為と思い撮っておいたのですが、気がつけばずいぶん前の話となってしまいました^^;