先日久しぶりに古くから付き合いのある知人と会い、仮想通貨の話しになりました。

 

この知人は2017年の前半から仮想通貨に投資していたようで、中でもXRP(リップル)がまだ30円ぐらいの頃に「おすすめなので買っておくべきですよ!」と何度も私にアドバイスしていました。

 

ただ、私は仮想通貨とかまったく分かっていなかったので、不安と妙な胡散臭さもあって手は出さなかったのですが、気がつけば2017年後半には100円になっていて、その後最盛期は400円ぐらいまで上がってました。

 

40円ぐらいの時に買っておけば100倍だったのか・・、と思いつつも、間違いなく40円で買っても70円ぐらいで売ってしまったと思うので、やはり結果論ですね。(投資には向いてない体質なのです^^; )

 

現在のXRPは36円ぐらいなので、結局は私が買うべきと言われていた頃のプライスに戻っている状態ですね。やはりFXもそうですが、最高値を見極めて売り逃げるというのは難しいことこの上ないですね。

 

2018年の初頭で仮想通貨のバブルが弾けたような形になりましたが、それをみているとFXが一大ブームになっていた2007年頃を思い出します。その知人と当時のFXブームの話題でかなり盛り上がりました。

 

当時はまだ規制もほとんどなく、レバレッジも400倍などが当たり前で、まだ業者もそれほど多くなかったせいもありスプレッドもドル円で2pipsとかが当たり前でした。ポンド円は8pipsぐらいだったのを覚えています。

 

自動売買などはまだまだほとんどなく、唯一あったのがVTトレーダーというものでした。(まだあるのかな・・?)

 

自動売買と言えば今はMT4ですが、当時は海外業者のみで、まだ海外業者に口座開設するというのはとてもハードルが高かった時代でしたので、使っている人もあまりいませんでした。(私が知ってる限りですが)

 

私が一番印象に残っているのは、ユニコム系(?)というシステムを使っているFX業者がいくつかあり、このシステムにはなんと「レートを止める」という機能があったんです。しかも8秒も!


まだそこまでFXが浸透していない状況でしたので、新規ユーザーの方も多かったのでしょうか、トレードしたいけどレートが目まぐるしく変わってよく分からないプライスで取引されるのが怖い!という人に向けてのサービスだったのかもしれません。

 

例えばドル円100.10の状況で「買い」をクリックすると、そのプレイスで8秒間ホールドできたのです。その8秒の間にレートが不利な方向に動いた場合は何もしなければそのまま取引されませんので、これはかなりトレーダーに有利なシステムです。というか今思うとすごいですよね。

 

通常時はそこまで活用できませんが、レートが大幅に動く時はこれを活かさない手はありません。レートが必ず動き、しかも毎回大幅に変動する時といえばいつでしょうか。そう、経済指標の発表時です。中でも米雇用統計です!

 

そこで頭のいい人が考えたのが、2つの業者を見比べて、レートが先行する業者のプライスが跳ね上がった瞬間に、このユニコム系の業者のレートを「フリーズ」させるのです。そしてその8秒間にスプレッド分以上にプライスが跳ね上がったら、そのまま取引を確定します。確定した時点ですでに利益は出ているので、あとはタイミングを見計らって決済すれば利益確定です。

 

まさにこれぞリスクフリーの究極のアービトラージですね^^

 

実はこれ、当時こういう情報商材が売られていたのです。(私も購入した一人です)

 

とても素晴らしい内容なのですが、意気揚々と実践しようとすると、すでにこの手法が広まった後だったせいか、業者も対策としてスプレッドを60pipsぐらいまで広げたり、ユーザーが増えすぎてシステムが重くてクリックしても反応しない、など色々とありました。なので私はほとんど利益はあげられませんでした^^;

 

あと、雇用統計発表の時などは異様に緊張するので心臓にもよくありませんでした。

 

月に一回のイベントなので逃すと次は一ヶ月後、当然チャンスはものにしなければいけません。力が入ります。発表の21時30分が近くなるとPCの前で早めにスタンバイです。段々と緊張してきます。

 

そして21時29分50秒あたりで緊張はマックスになります。5秒前、4、3、2、1、ゼロ!

 

業者のレートが跳ね上がった(または下がった)瞬間に判断しなければいけません。考える時間は8秒です。

 

買いそれとも売り?今のスプレッドは?先行レートはスプレッド分を超えた?フリーズレートはいくら?どうする、確定するか?スプレッドは分は本当に抜けたのか?

 

などなど一瞬の判断が必要でしたので、ほぼゲーム感覚でした。焦って早めにエントリーした後にレートが戻ってきて損したこともありました^^; もちろん利益が出たこともありましたが、あまり私には向いていませんでした。

 

しかしこれで利益を得た人もかなりいたようで、当時はかなり話題になっていました。

 

しかし8秒レートを止める、というのは本当に今考えるとすごいことですね。8秒間時を止める能力を得たような、ようなそんな気分に浸れました。そんなスタープラチナ・ザ・ワールドもびっくりなこの機能は、結局最後はアービトラージユーザーvs業者の闘いの末になくなってしまいました^^;

 

しかし私がアービトラージというもののすごさ、確実さ、楽しさと興奮と緊張を体験したは、この時が初めてでした。

 

そこからアービトラージの手法を探す旅に出たのですが、そんな話を知人と当時を思い出しながら語ったのでした。

 

アービトラージの旅の続きはまた次の機会にでも^^

 

-studioR-

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