火星について(その1) | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

こんばんは。

占星術家の竹内俊二です。

 

今日は火星について書きます。


◆天体としての特徴から

 火星を考える

 

画像はWikipediaより

 

・公転周期は約2年。
 自転周期は約24時間37分。

・四季がある。
 自転軸が公転面に垂直な方向に対して

 約25度傾いているため。

・衛生が2つある。
 (金星、水星には衛生がない。)

 

これらの特徴は地球と似ています。

水星、金星、地球、火星までの惑星は
組成(主に岩石)もサイズも似ています。
占星術では全て「個人天体」 として

扱われる天体です。

公転周期が2年ということは、
同級生でも火星は異なるサインに来ます。

 

・地球のすぐ外側の軌道を

 公転している外惑星。

・見た目の色が赤い。
 地表の土や岩に酸化鉄が

 多く含まれているから。

・逆行期間は約2ヶ月。
 2018年は6/27〜8/28まで逆行します。

 

地球のすぐ外側の軌道を

公転している外惑星。

見た目の色が赤い。
地表の土や岩に酸化鉄が

多く含まれているから。

逆行期間は約2ヶ月。
2018年は6/27〜8/28まで逆行します。
 
地球を挟んですぐ内側には

金星の軌道が、
すぐ外側には火星の軌道があります。

ルドルフ・シュタイナーは
「金星は

 ミクロコスモスへの誘(いざな)い」
「火星は

 マクロコスモスへの誘い」
と説明しているそうです。
(松村潔 著『火星占星術講座』より)

それはつまり、
内輪の世界での楽しみを広げるのが金星、
外の世界へのチャレンジするのが

火星ということです。


火星を象徴する金属は「鉄」です。
これは伝統的にそのように

決まっているみたいですが、
偶然、火星の地表にも

鉄があるのは面白いです。

鉄分は血液のヘモグロビンの中に

多く含まれていて
体の隅々に酸素を供給する

役割があります。
運動する時には

特に多くの酸素が必要です。

 

 

◆火星探査計画は失敗が多い

 

「火」は上向きの矢印です。
はじく性質。

燃えて上昇していく。
独立心と自発性があります。

具体性を表す
地面から離れて行き
抽象度が上がっていきます。
まだ手元には無い。
事実ではない。
しかし、可能性として

あり得るかもしれない。
そういうものは「火」です。

高度な学問、哲学性、教養など、
手近な所で役に立つものではない、
精神的な部分での価値も「火」です。


薄く漂っているものを

察知するのが【直感】だとすると、
「火」が意味する【直観】は、
何もない所に突然降りてくる、

ほとばしる力です。
根拠も過程もすっとばして、
いきなり結論を

バーンと出すようなものです。

競争やスポーツなども「火」です。
ぶつかり合うことで、
火は活性化してむしろ元気になります。
これは相手と寄り添いたい

「水」とは対照的な動きです。
「火」は、しーんと凪いでいる水面に、
ざわざわと波風を立てる働きです。

 

火星は多くの探査が

行われている惑星ですが、
失敗が最も多いです。


合計52回のうち、失敗は23回。
成功率は55.8%。
(進行中の計画を除く)


参照:宇宙探査機の一覧 - Wikipedia


理由はシステムの故障、

原因不明の通信途絶、
ロケットの不調、

単位の計算ミスなど色々だそうです。

好調と不調の浮き沈みが大きい

不安定、事故やトラブル

などという側面も、
火星にはあります。

しかし、ダメージを負っても
外の世界へのチャレンジを止めない。
危険やリスクが伴うからこそ、
達成の興奮と喜びも大きくなります。

火星探査計画自体が
火星を象徴しているように思います。



じゃあ、他の惑星探査機はどうなのか。
念のため数えてみました。


太陽 :合計19回のうち、失敗は1回。
水星 :合計3回のうち、失敗は0回。
金星 :合計59回のうち、失敗は19回。
木星 :合計10回のうち、失敗は0回。
土星 :合計4回のうち、失敗は0回。
天王星:合計1回のうち、失敗は0回。
海王星:合計1回のうち、失敗は0回。


回数は金星の方が多いですが、
成功率は火星の方が低いです。

こういう細かい情報に熱中してしまうのは、
僕の火星が乙女座にあるからだと思います。

 

 

 

◆支配するサインから

 火星を考える

 

火星は牡羊座の支配星(ルーラー)です。
火星と牡羊座は縁が深く、
意味として似ているところがあります。

牡羊座は春分点から始まる
いちばん最初のサインです。
何もないゼロの所から
新しく生まれてきたばかりの光景です。
そこで、ともかく自分自身を押し出す。
チャレンジ精神。

12サインを人間の一生になぞらえた場合は
牡羊座は生まれたばかりの赤ちゃんです。
(あるいは生まれる前の魂です。)
純粋な生命力に満ちた存在。

そういう部分は
火星の本質的な意味と重なります。



◆おまけ


 

難波で食べた船場カリーです。
辛かった。

スパイスなど辛い食べ物も火星です。

 

 

 

 

 

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まちこさんの

12星座の切り絵

 

 

これは僕の奥さんのまちこさんが
2014年に個展で発表した切り絵です。
僕はサインの意味をあれこれお話して
協力させて頂きました。
決して目にはみえない象徴であるサインが
こうして1つの形になることは素晴らしいです。

各1点づつしかないので、
気になった方はお早めにどうぞ。

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