こんばんは。
占星術家の竹内俊二です。
今日はエレメント（4元素）
について書きます。
流れで、
水星の1つ1つの意味を
書いてみたのですが、
サインの具体的な解釈を出す前に
「どういう仕組みで
サインからその意味が導かれるのか」
を説明しておいた方が
いいと思ったからです。
さらっとまとめるつもりが
長くなってしまった。
◆エレメント（4元素）を
矢印で表すと
僕は元素を矢印で説明しています。
イラストにすると
以下のようになります。
「火」と「風」は
ベクトルが外に向かう。
意識は体の外へ外へ向かう。
飛び出す、拡散させる。
つまり、
この２つは能動性を表します。
奇数サイン、男性サインです。
「水」と「土」は
ベクトルが内に向かう。
これは受動性を表します。
落とし込む、結びつける。まとめる。
偶数サイン、女性サインです。
◆火（直観）
「火」は上向きの矢印です。
はじく性質。
燃えて上昇していく。
独立心と自発性があります。
具体性を表す
地面から離れて行き
抽象度が上がっていきます。
まだ手元には無い。
事実ではない。
しかし、可能性として
あり得るかもしれない。
そういうものは「火」です。
高度な学問、哲学性、教養など、
手近な所で役に立つものではない、
精神的な部分での価値も「火」です。
薄く漂っているものを
察知するのが【直感】だとすると、
「火」が意味する【直観】は、
何もない所に突然降りてくる、
ほとばしる力です。
根拠も過程もすっとばして、
いきなり結論を
バーンと出すようなものです。
競争やスポーツなども「火」です。
ぶつかり合うことで、
火は活性化してむしろ元気になります。
これは相手と寄り添いたい
「水」とは対照的な動きです。
「火」は、しーんと凪いでいる水面に、
ざわざわと波風を立てる働きです。
◆土（感覚）
「土」は下向きの矢印です。
まとめる性質。
「土」は上に登っていく
「火」とは対照的に、
地上に落とし込もうとする作用です。
具体的で現実的な事柄。
いくつなのか、いくらなのか。
数や量ではっきりと計量できます。
「土」は直接手に取ることがしやすい。
モノやお金にいちばん関係します。
「土」は五感の働きも表します。
音楽を聞く、料理を味わう、色彩感覚、
モノづくりのためのセンスなど。
それは個人の体の感覚に
由来します。
体に直接接している、
あるいは目に見えるなど
感覚で感知できる範囲内です。
「土」は体から距離が近い。
直接の実体験を信頼します。
「土」は、
それが役に立つのかどうか、
損か得かなどの
実用性を大事にします。
現実を見ています。
風（思考）
「風」は外向きの矢印です。
広げる性質。
「火」のように上に上昇はせずに、
水平方向に外へ
どんどん拡散していきます。
「土」は一箇所に山を作って
そこだけに利益を集めようとします。
「風」はそういう価値の
集中を分散させて、
あちこちに情報を配るので、
風通しがよくなります。
「風」は特定の場所とか、
特定の個人の範囲にとどまらず
物理的な制約を越えて流通します。
パリに住んでいる人のブログを読んで
その土地について情報を集めるとか、
使ったことのない電化製品の性能を
レビューを参考にして買い物するなどは、
「風」の作用です。
「風」は心理的な距離を離して、
冷静に、客観的に、合理的に考えます。
「私とあなたは別々の人間だもの」
と相手を突き放したりします。
それは「水」からすると
冷たい、そっけない態度に見えます。
◆水（感情）
水は内向きの矢印です。
くっつく性質。
自分と対象との心理的な距離を近づけたり、
結びつけようとする働きです。
相手が嬉しいと自分も嬉しい。
相手が悲しいと自分も悲しい。
だから助けたい。
これは「水」の作用です。
自分の中に相手の一部が混ざって
くっついている状態です。
共通点や類似点が、結びつくきっかけです。
「水」は同質の者同士の輪です。
違うものどうしは引き合いません。
初対面の人が自己紹介をして、
同じ福井県出身だったと知った瞬間に、
急に親近感を覚えたりします。
繰り返して慣れていくうちに
相手は自分にとって
特別な存在になっていきます。
街でよく犬を散歩している人を
見かけますが、
僕はシーズーには
必ず目が止まります。
それは実家でシーズーを
飼っているために、
僕にはシーズー全般が
他とは違う特別な犬種に
なってしまいました。
シーズー全般への愛着です。
「土」は損得とか、心地よいか否かが
行動を起こす上での
きっかけになりますが、
「水」は当事者意識が動力源です。
彼らはまるで私自身のようだ、
という共感や一体感から
生じる心の変化です。
「私は20代で母親を亡くしたので、
同じ境遇の人を助けるために
寄付をしています。」
という方がいました。
これも広い意味での共感です。
一度も会ったことはないけれど、
自分と似た体験をした人への慈悲です。
「水」はギブアンドテイクです。
相手が困っている時に
助けたのだから、
自分が困っている時にも
助けて欲しいと
期待も生まれます。
それにお互いが答えることで
個人や仲間同士の絆は
一層強まります。
これが行き過ぎると
だんだん閉鎖的で依存的になり、
「どうしてLINEの返事を
すぐ返してくれないの」
と言ったりします。
一度くっついたものは
離れそうになると
痛みや悲しみを感じるので
引き戻そうとします。
「風」は外向きの矢印で、
その引力から距離を離そうとします。
早朝に名古屋から大阪に向かう
近鉄から撮った写真です。
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これは僕の奥さんのまちこさんが
2014年に個展で発表した切り絵です。
僕はサインの意味をあれこれお話して
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決して目にはみえない象徴であるサインが
こうして１つの形になることは素晴らしいです。
各1点づつしかないので、
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