牡羊座の満月「小さく揺すぶって、火種を大きくする」 | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。

 

【お知らせ】
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今日、10/6の午前3:40に牡羊座で満月です。
満月と、その後の配置について説明してみます。
解説は後半部分にあります。


 

 

ホロスコープから思い浮かんだ創作的な文章

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研究室で実験中です。
自分の中の新発見の兆しが
すぐそこまで近づいているのを感じます。
オレンジのハバネロみたいに刺激的な
驚きのスゴいものを
内側で感じることができます。

しかし、それをどうやってその価値を
世間一般の人に説明したらよいのか
今は分かりません。

有能な助手がいて、
優れた設備も整っているのですが、
思い通りの実験結果が
まだでていないのです。
微妙に噛み合っていない。

そのもどかしさに、
貴方は落ち着かず、焦っています。
今はしーんとしていて、
無反応に見えます。



どうしたらいいか。
揺すぶって、動かすことです。

まずは手順通り、形から入ること。
ごく小さな、簡単な作業からです。
最初はカクカクぎこちなくても
だんだん動きは大きく、
滑らかになってきます。

すると、何かの拍子に
エンジンに点火します。
冷たい機械が命を持ったように
起動しはじめます。

マニュアルは十分に熟読してきたはずなので
毎回それを見返すことを止めてみてください。
その場の即興的な判断が、
これからは大事です。



この後、10/7〜13までは、
インパクトが強めな配置が
できあがっていきます。
私個人の意志が、
より大きな本意に沿ったものであるのか
荒っぽくふるいにかけられます。

本意から外れすぎている場合には
「いいえ、こっちですよ!」と
強引に場面転換が促されます。

「私個人の意志」が
すごろくのコマの視点だとすると
「より大きな本意」とは、
そのコマを掴んで動かす
プレイヤーの手です。
それは、空中に浮かんでいる新しい火を
社会に着地させるための強制力です。

緊張の土壇場で底力が発揮される
という出方もあるかもしれません。



10/10には大きな配置の変化があります。
木星が天秤座から蠍座へ移動します。
ここから約1年間、この配置は続きます。

風→水のサインへ。
誰でも出入り自由だったのが
今度は出入りが条件付きになり、
メンバーもある程度固定されて
そのグループ内での深くて親密な関わりへと
変化します。
木星はその傾向を盛り上げ、守り、
増長させます。
奥まった中の空間は、広くて安全ですが
個人の勝手な自由行動は歓迎されません。

そういう流れに向かう前に
改めて、誰とも違う私の個性を確認する。
そういう意味も
この満月にはあるのではないかと思います。

小さく揺すぶって、
大きな火を点(つ)ける満月です。

 

 

詳しい解説

満月に関係した配置

新月が一ヶ月サイクルにおける
スタートや種まきだとすると、
満月は収穫です。
周囲からのリアクションが返ってる時です。


牡羊座の月に対して、太陽と水星のみがアスペクト。
飛び抜けた驚きのアイデアという成果が
目の前に確かに【ある】。
あるけれども、それがまだ宙に浮かんでいて、
周りは真剣に取り合ってくれない
その価値が伝わっているのは
特定の詳しい人だけという状況かもしれません。


月が8ハウスにあります。
「実験室」と表現したのは
月が8ハウスだからです。
8ハウスは表からは見えにくく
入口が閉まっている
個室のようなスペースです。
天秤座の水星と太陽は
研究者みたいです。
そこでは意思疎通しあっている。


月は牡羊座の数え度数の13度にあります。
この度数は1人だけ飛び抜けて革新的な牡羊座です。
この人の発想やスピードに
世間はなかなか追いつけない。
シーンと無反応に思えて
本人は不安で焦るけれど、
評価は少し後からついてきます。
と言っても、どうしても待てない
みたいな状況だと思います。

 

金星・火星の配置

ASC近くの乙女座の金星と火星がタイトに合で、
冥王星と土の120度。
ASCはホロスコープの入口なので、
まずはそこから着手する、
という形で満月図でも読んでみる。

精巧に作られた空っぽの器や人形があり、
そこに、空中に浮かんでいる魂を入れる。
魂とは、前述の飛び抜けた発想だと思う。
それにはまず、揺すぶって動かすこと。
合図しながら、型から入る。
最初はカクカクぎこちなくても、
だんだん滑らかになってくる。
揺すぶって動かし、エンジンに点火する。

 

木星・天王星の配置

天秤座の木星と天王星が180度。
外に向けて開放された大きなドアから、
新しい人が誰でも自由に出入り可能な状態。
今までの基準に安住せず、
独立的行動がを応援される。

 

その後の配置

10/7
月が天王星と0度

この時が、満月で盛り上がった感情や
浮かんだ飛び抜けたアイデアが
周囲に受け取られる時ではないかと思います。
ただし、天王星なので
身近な人には理解されにくいが、
遠く離れた場所には伝播していくという
傾向が出て来そうです。


10/7〜10/13
太陽と冥王星が90度。
太陽は私個人の意志であり、
それが冥王星の強制力によって、
ぐいっと方向転換する配置です。

冥王星は山羊座にあるので、
成果を上げるとか、
集団社会に定着できるものを残したい。
その意図から外れるものは
ぐいっと路線が変更になったり、
あるいは意地でも成果にこぎつけようとする
底力として働くと思います。


10/6〜10/16あたりまで
乙女座の金星・火星が土星と90
射手座の土星が乙女座にブレーキをかける。
つまり、乙女座の技巧的な、細かな部分、
マニュアルをいちいち見ることをやめて、
即興的なその場で判断や実践が重要になる。
練習の成果を、緊張しつつ本番で生かす
みたいな感じです。


10/10
木星が天秤座から蠍座に入る

とても大きな切り替わりです。
木星は1年間くらい蠍座に滞在します。
同時に木星と天王星の180度も終了します。
 

 

 


誰でも出入り自由だったのが
今度は出入りが条件付きになり、
メンバーもある程度固定されて
そのグループ内での深くて親密な関わりに変わります。

蠍座の木星については、
また別の機会にまとめようと思います。

長い文章を読んでくださり、
ありがとうございました。
 

 

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