この世には純度100%の絶対的職人がおる。

という話です。

みっきーこと、みきえちゃん が精麻のブレスレットを作ったら好評だったので、
石つきのデザインを私からリクエストし、ちい恋良品でお披露目をしたら、それもすぐ売り切れまして、
追加の入荷は?と問い合わせを戴いていましたが、

そろそろ彼女は自分のお店を開いたほうがいいのではないかと思い、
「ネットストアを作ってみましょう!」と提案しました。

みきえちゃんの夫君も、もともと美術製作のプロなので、
お二人で力を合わせれば、素敵な精麻アートのお店ができるのではと。

やってみます!とおっしゃるので、
いつ頃ならできそう?と聞いたら「ええと、半年……?」だって。

半年て。もぐもぐ

何を悠長な。3日で作りましょう!と檄を飛ばしたら(無理かな…?)


意外に数週間で「出来ました❤️」って。

やれば出来るじゃないですかー。って拝見したら、もぐもぐ…。


作品の写真がすべて「寄り」でなく、全景の「引き」になっているため、老眼にはまるで象形文字のごとく。

そして全作品のバック地が地味色の布で統一されて、作品を溶かし込んでしまい、

ウォーリーを探せ的ぼんやりショップになっていた。🏃
どれがどれやらムキー


約25年前、編集プロダクション勤務時代、こういう渋い誌面を「カッコイ~」とドヤ顔で作っては、
編集長に「ねむい!」と秒で却下されたものです。


どんなに優れた作家が、どんなに丁寧に作品をつくり、どんなに苦労して綺麗に撮影しても、
刺激に慣れすぎて麻痺した消費者の視野に、新鮮な魅力で食い込まなければ、飽きられ、眠られ、画面を閉じられる。

それが過酷な現代の商売のオキテじゃ。


……という うざい説教を、神妙な面持ちで聞いていたみきえちゃん。

もうちょっと時間がかかるかな……と思っていたら。なんと、

3日ほどで写真をカラフルに撮り直してストアを完成させてきました。





しかも、テレビ番組の美術製作をしていた旦那さんの、ものづくり魂に火がついたらしく、
見たことのないような斬新な精麻飾りを、インスピレーションで次次おつくりになってきた!

 


こちらは販売物ではありませんが、当ブログでご紹介したら、たちまち売りきれたこともあります。お客さんも目利きよね。


こちらの旦那様さんは生来のアーティストさんで、休日に夫婦そろって出かけては、エネルギーの高い石を採取し、
さらに天のエネルギーを封じ込め、細工して、プレゼントしてくれたりするんです。




これが、訳が分からないんだけど本当にパワーが入ってる😲

パワーストーンを掘る人、見つける人にはたまに会うけれど、
パワーストーンを「作れる」人は滅多にいないと思う。


いや、会っていない。まだ一度も私は、旦那さんにお目もじが叶っていないんですよ。

なので、みっきーの自作自演による「エア夫」ではないか。という疑念もひそかに持っている。

だって、旦那様もごはんを一緒に食べません? って何度かお誘いしたら、

「初対面でごはんを食べるのは気後れがするので、公園でピクニックなら……」って。


野鳥か。🐦


なんでも旦那様は、神道信仰の家に生まれ育ち、幼い頃からインスピレーションに満ちた暮らしを送ってこられたらしい。

サイキックはサイキックと引かれ合うのかしらね。
たまに夫人から勝手にハンドパワー を当てられるらしい。








そういうわけでして、無事オープンとなった「麻みたま、石みたま」ストアさん。
すべてが一点物で、インスピレーションで作られている。

今に神社などからお声がかかって奉納するレベルになるんじゃないかと思う。

まったく営業しない人たちなので、年数はかかるけれど、「今」を楽しめる人たちの先には、必ず道ができていく。


そして私の精麻グッズをつくってくれる暇なんてなくなるに違いありません。今のうちやムキー


ところが…

ストアオープンして、3日ほど経って「何点か売れたかな?」って聞いたら、「いいえ、ぜんぜん売れないです」と、ニコニコしている🙂

ニコニコて。


「なんでかなあ。お知らせのブログ記事は公開したよね?」

「…してないです」🙂

「え?」

「ブログ記事、書いてないです」🙂ニコニコ。

……。

「告知も、しねえのに、売れるわけ、ねだろうが!」ムキー
真顔で叫んじゃったよ。


砂漠の如きネット空間に、一握の砂の如く、誰にも知られぬ店をひらいてどうする。

しかしみきえちゃんは、私の暴言にもめげず、
「えへへ、そうでしゅね」とか言ってニコニコしている。

売る気あるのか。


世の中には、どうしてこういうひとがいるのでしょう。ピュアにもほどがある。

せかした末、みきえちゃんがご紹介記事を書いたら、すぐに3点ほど売れて、旦那さんったら、泣いちゃったんですって。

嬉し泣き? やっぱりアーティストさんだね。って言ったら、

「いいえ、丹精込めた作品が旅立ってしまうと思ったら、寂しくて、涙が出てきたんですって。ウフフ」


もうね、世の中には、どうしてこんな夫婦がいるんでしょう。ピュアにもほどがあるってば。


そして今日も、値段も、納期も、完成型も、まったく未定の、一点ものの作品を、
インスピレーションと手のおもむくままに、作りつづけておられる。




私がどうして、こういう人たちを応援してしまうのか、

なんとなく伝わったとはおもいますが、

もし、そういうエネルギーのわかる方、
思いに共感してくださる方、
美しいもの、ちょっと変わったものがお好きな方がいたら、


この、生まれたてのお店 をご贔屓にしてください。




ガーベラ



私が彼女の才能を発揮する手伝いがしたい、と思ったのは、もともと彼女がギフトというか、新しいビジョンを見せてくれる人だったからです。

彼女がまだCS60施術のクライアントだったとき、
「そのハイソックス、いいですね。膝上まであって施術がしやすいな」と言ったら、
「じゃあ今度つかっていないのをお持ちします」と、本当にプレゼントしてくれたり、

魔法の重曹 を知っていますかと、教えてくれて、お裾分けしてくれたのも彼女でした。

ご病気の家族のために手を尽くしていて、健康のためのいろんなことをシェアしてくれました。

そしてこの一年は、「無償でプロデュースすることで、みんなが豊かになる方法」みたいなことを私に教えてくれました。

お金なんて介在しなくても、私たちはすでに仕事のギブテイクが成り立っていた。

この先、自分の得意なことで食べていく人同士が手を繋ぎ、コロニーを形成してゆくには、
彼女のように、相手に先に手を差しのべることだなと、つくづく感じさせられるのです^^。






いつも、ありがとう。^^