ハマりみ。
 


 

もうすぐ展示終了(2/24まで)ということで、国立科学博物館の『特別展ミイラ』を拝観してきました。興味深かったです。

 

数千年前からの世界各地で…。なぜ、いかに、あなたがたはそのような姿になりたもうたと思わせる数十体の生ミイラたち。自然風化もあれば、人身御供もあれば、死者崇拝儀式もあり。


日本においては1832年没、「後世の研究のために」と自ら遺体保存することを考案し、柿の種を大量に摂取した(タンニンで防腐効果?)オタクな本草学者もおられました。頭が下がる。
 


御本人も下がっておられる。



そうかと思えば、明らかに外部から加えられた打撲や裂傷、絞殺の痕跡のある御遺体もある。


戦争や暴力は、農耕時代…人々が私有財産を有しはじめた為に増加したわけではなく、そのずっと前からあったわけで。やはり動機は“奪い合い”ですね。

 

 

20~30代は、そんな歴史、神学、考古学…それらのドラマを想像するのに夢中だったけれど、メディカルやセラピーを学び、興味の範疇が変わってきました。

 

世界中、ミイラを保存する素材は、香油や薬草を塗ったリネンやヘンプが圧倒的に多い。丈夫なだけではなく、腐敗防止効果があるらしい。


では生きている人間も、ガンとか腐敗部分がある場合、麻を着用すると有効なのかな。“服用”というように、薬効のある衣類はあるのだろうな、とか。

有機的な薬学、解剖学、医学、人類学、イマジネーションが繋がってゆく気がします。


 

そんな中で自分が惹かれたのは、ツタンカーメンの足指。

 

AFP通信さんより

 


まじなじと見ていたら、「うわー。親指も、人さしゆびも、長いね」と、となりの子どもに話しかけられた。

 


やっぱり? 君もそう思う? 


平均的なエジプシャンとしては、親指より、かなり人差し指が長いようである。





でも、ミイラ処理をすると、生前の足をどこまで再現できているかはわからないですね(本展示の足(レプリカ)は、上画像とは少し異なって見えましたし)。


生まれつき不自由で杖をついていたという左脚より、右脚がだいぶ太いです。左脚をかばったため、骨格も皮膚も変化していたのか、それとも…。

 

 

私がまなんだ足の望診術では、人差し指は「風の指」と言われ、とくに右足は、社会的発言力や、表現力や、コミュ力、リーダーシップを象徴する。


ツタンカーメンこと「トゥト・アンク・アテン」は通説のような……10歳で即位し19歳で亡くなった、ひ弱な少年王(近親交配の影響で身体のあちこちに遺伝的疾患がある)、だけではないかもしれない。





この少年王は、一神教の「アテン神」を崇拝していた剛腕な父「アクエンアテン」の死後、その父の政治をひっくり返そうとした周りの神官に操作され、

 

即位後は、多神教のアメン神に鞍替えし、「トゥト・アンク・アメン(アメン神の生ける似姿)→英語よみでツタンカーメン」と改名。


しかし、実は、臣下たちに見えない玉座の裏に、こっそりお父ちゃんの名前「アクエンアテン」を彫っていた。


王家の慣習で9歳上の実姉と結婚したが、一夫多妻制度が当たり前の風習のなか、神官たちのすすめる第二、第三夫人は取らなかった。


そして、香油を塗ったりサンダルを分け合ったりする、仲睦まじい夫婦の様子を副葬品に描かせている。


 とても、主張やアピールが弱い若者とは思えないのです(私には)。


伝説とは異なる「アピールのある王」だったのではないか。自分の存在理由に自覚的であり、情の豊かな王であったのではないか。


ということが右足から…しかし左足指の曲がりぶりからは、表面の主張とは裏腹の、迷いや逃避感情も読み取れるのです。苦悩なさったのでしょう。



 

って。


……とうとうと話していたら、子どもが、どっかいっちゃったよ。もぐもぐ

 


 

 

セラピーやメディカルを学ぶことは、自分のこれまでの世界観や、歴史観を、ときにはぶち壊し、たくさんの学問と手をむすび、愛をつなげていくためなのかもしれない。たぶん。





 

不忍池 おしくらまんじゅう ゆりかもめ 多すぎやろ

 

 


さて、CS60の7月ご予約枠は、あと10席ほどになりました。

 

 




そして今日のニュースはこちら。


ダイヤモンドプリンセス号、何が問題なのか、やっとわかりました。


今日からぞくぞく下船されてくるそうですが…。



手前のサロンにも導入している、山田教授 製作の活性水はコロナ対策にもなると、おっしゃっています。皆さん、ボトルを持参して、施術の帰りに汲んでいってね。