・「去年の冬、きみと別れ」
期待 △
没頭 ○
結果 ○
好感 △
リピート △
期待度からすると、映画の予告編で観ていて良い感じはしなかった。狂気的なエネルギーを感じていたので、嫌なもの観せられるんだろうなぁ、というのがあったので見に行かなくてもいいかな、とも思っていた。ただ、「観てるものがみな騙される」というフレーズを公開後、よく目にしていたので、そのストーリー展開だけを興味の目的として観に行った。
ひとことで感想を言ってしまうと、そのエンターテインメントのストーリー展開としてだけ楽しめた。
それだけでも、お金を払って映画館に足を運ぶ、という意味では、商業的にはアリなのかもしれない。ただ、正直、終わり頃からだんだんと腹立たしくさえ思えてきた。見終わったあとは、ひどく不快感を覚えた。
このストーリーに僕は「救い」を感じなかったからだ。
殺人事件ものとかの謎を解いていくっていうのは、非常に興味深いものではあるんだけど、なにせ扱ってる中身が殺人だから、よくあるのが、殺人犯は過去の復讐のために生きて・・・ってパターン。これが最後、探偵とか刑事だったら、「あなたが過去の復讐のために殺人を犯しても、故人は喜ばないし生き返りませんよ」みたいなお決まりのセリフが吐かれる。
正直、そういう「復讐」のエネルギーみたいなものに、もう飽き飽きうんざりしてしまっている、というのが今の僕の立ち位置かな。だから、「名探偵コナン」とか「金田一少年の事件簿」とか凄くはまった時期もあったんだけど、今はもう、そのネガティブなエネルギーに付き合いたくなくなってきて全く見なくなってきている。おまけに、この映画では狂気的なキャラクターが出てくるので、なおさらうんざりかな。
とはいえ、あまりグロテスクなバイオレントシーンは思ってたより控えめだったので、そういう点では、予告編のイメージよりかは、まともなサスペンスドラマなんだな、と思いながら後半までは観ていた。
自分の中で最初から予想をあれこれ考えながら話を追っていったので、それはそれでエキサイティングではあった。さすがにその予想が外される度に「おっ、そう来たか」という意外性に驚いた。ただ、最終的には、ちょっと仕込みすぎだろ、と思わずにはいられなくなった。正直、そこまでやったらちょっと反則でしょ、と感じた。そこからは、急にしらけてしまって、嫌なもの観せられてるなぁ、という感じが強くなってきて「救い」も感じられなかったので不快極まりなかった。
とはいうものの、ストーリー以外の俳優さんとか演技だとかに関しては素晴らしいなぁと思った。北村一輝さんなんかは、すごくいい味出していて彼独自の醸し出す空気感みたいなものは、結構好きですね。