朝うちの枇杷の木にメジロが来ていた。
枇杷の花が咲いたのでそれを食べに来たのだ
だが、この枇杷の木も来年春実盛りの日々を迎えることはない
冬には伐採する予定だ
えー?なんでなのだがね
わたしも2階のわたしオフィスからこの木が眺められなくなるのは残念だ
だが、この辺り一帯の地主様がいいお年でなに思い立ったのか、宅地開発をはじめ、今まで樹木と小笹とユキノシタ、茗荷あたりが繁茂していた小道を、新たな建物の許可を出すために、全て根絶やしにして普通道にし、まぁ、それで小道の住人は家に駐車場が取れるようになったもんでよかったんだろうけど。
(わたしは不幸になったわ)小道が大好きだったのに、、
ついでにわたし秘密基地と呼んでいた竹藪も見事に根絶やしされて、、そのあと家が建った。
うちにはかつてコスタリカからの帰国生在籍していて、その生徒によるとコスタリカでは木を勝手に伐採すると処罰されるとのこと
ははは、あの地主ここがコスタリカだったら打ち首獄門
だが、ここは日本だ
よいか、このように緑の風が吹いていたのだ
うちの物干しからのかつての風景、崖の下からうちの2階まで届くようなこのモミジは大木だったのだ
秋は紅葉電柱の奥が竹と笹の茂秘密基地。
で、なにもご近所の大木、小木、灌木あらかた伐採されたからってうちまで伐採しなくったっていいじゃないか
って、思うよね
わたしもそう思っていた
ところが、宅地開発がほぼ完了した春そうとも言ってられない事態に遭遇したのだ
わたしの枇杷の木は足場の悪いところに生えてるもんで、木の上の方は実の収穫ができない
まぁそれは、いい。うちは農家じゃないので実を収穫して農協に持ってくわけでもない。
問題が起きたのは、メジロ含む鳥どもが樹木少なくったのち、うちの枇杷の木に大挙して押し寄せてきたのだ
それもわたし的にはいい。重ねていうが、うちは実を収穫して生計を立ててるわけじゃない。
鳥が食べてくれるなら歓迎するくらい、、なのだが、、
鳥どもが食い散らかした後を綺麗に掃除してくれるはずないじゃない
奴らは生意気にも実の美味しいところだけ食べて、皮、種は地面に落としていく。
これもあたり一面、樹木と下草に覆われていた時期なら大して気にもならなかった
そんなものはいずれ、土に帰りまた思わぬところから新しい樹木が成長したりする
だが、もはや舗装道路となった普通道に落ちた鳥さんたちの食い散らかしあとの惨状と言ったら、、、おのれらなんの恨みがあるんだい
結果、わたしはすみませんすみません
と、謝って次の春までにはこの大木は切り倒そう
と、決心するに至る
鳥ども、文句があるのならあの地主に言えよ
鳥さんたちのゴハンがなくなるのは可哀そう
な、気もするが、なに大丈夫さ盲学校の森は変わっていない
鳥たちはあの森に棲んでいる。
大木を有する庭の広い家もまだまだ健在だ
枇杷の大木はわたしが切り倒すのは厳しいのガーデナーに見積を出してもらって、今日は鳥さんたちの分を残して柿を収穫してしまおう。