ひっそりブログ「とりあえず。」 -163ページ目

ひっそりブログ「とりあえず。」

ひっそりやってます。


■なぜか500系のぞみに乗って移動中。野暮用です。みちのく一人旅のレポは、週末ごろからまたやります。

■500系の新幹線は、面構えが「デンライナーイカヅチ」のようで、なんとも愛しい♪


■無事に東京着。しばらく休憩してから、ガラにもなく、華やかな夜の街に繰り出してみる。行きたい所がある。初めての場所。せっかく久しぶりに出てきたんだもん。ここは外せないだろう、やっぱし。もちろん一人で乗り込むんだけれど、できるだけ予備知識を持たず、持ってても忘れるようにして、空っぽで乗り込んで行く。目指す場所は俗に「スーツアクターさん」…って呼ばれている立場の人たちに会えるお店。

■えっと、私、一時地方の某テーマパークに首までどっぷりはまって、いろいろあって自分の意思だけでは抜け出すことが不可能な状態にまでになったことがあります。そのときのことが頭を過ぎる。テーマパークにはシンボルキャラクターさんがいますよね。私がはまってた所は握手をしたら誰でも友達になれるウサギさんとか、芸達者なニワトリさんとか…。で、数年の間通い詰めた結果、必然的に顔見知りになるんですよ、「中の人」(=キャラクターパフォーマーさん)と。同じキャラクターでも、「今日は○○さんがやってる!」って、完全に見分けることができた。で、キャラクターの姿であれば、パーク内などで向こうから駆け寄ってきてくれることもあるし、私だけにしてくれる秘密の挨拶なんかもあった。だけど、「厳重な守秘義務」のため、パーク内ではもちろん、パーク外でも「中の人」の素の状態では、お互いに接触を避けていた。それが当たり前だと思っていた。

■で、この日は、俗に「スーツアクターさん」…って呼ばれている立場の人たちが、それ以外の人に対してどうやって接するのかが全くわからなかった上に、テーマパークにはまっていたときのことからどうしてもアタマを切り替えることができなくて、「こっちからはキャラクターパフォーマーさんとの接し方でいいのかな…?」って思って、「守秘義務」だの「接触非推奨」だのいろいろなリジェクトベースな言葉がアタマの中をぐるぐる回って…。でも中に通されると、……あれ……フィギュアがいっぱい……サイン色紙や写真が所狭しと……あれぇぇーーーー…???

■そして、…あそこにいらっしゃる方…お顔を存じ上げている…向こうにいらっしゃる方も…。私のように地方在住の人間にはメディアを通じてしかお会いできなかった方たちがいらっしゃったんですよ。どうしてもテーマパーク癖が抜けないので、ズバッとお名前を出してしまうのは憚られる思いがする…。ちょっとぼかした書き方をすると、「名家の赤ちゃんに憑いてて消えそうになったところを助けられ、劇場版で満を持して恩返しをした純白の王子」を演じていらっしゃる方と、「一番顔が怖いのに一番愛くるしくて、答えは聞かない紫色の小僧」を演じていらっしゃる方と……。(ぼかせてない…ぼかせてないよ、自分…)

■女性スタッフの方もとても気さくに接してくださり、店内に飾ってあるフィギュアを指して「こういうのお好きですか?うちの店長が○o○○○○(役名)をやってて、GMが○ー○(役名)で……。」って、「その件」に関しては、テーマパーク癖が抜けない私が面食らって却って心配になるほどオープンでした。「ええ、存じてます。拝見してますよ。毎週、はまり込んで見てますっ!」と返事をすると、貴重なお写真を見せてくださいました。これは…ちょっと…写メールとかはご遠慮くださいって…そりゃそうだ。ある意味無防備すぎる。…しっかり記憶に残してきました。

■店長さん、GMさんを始めとするスタッフの方々…。見ているだけで気持ちよくなるほど姿勢がいい! 更にさすが○A○の方々、揃いも揃ってとても引き締まった体つき。動きも機敏です。男性スタッフ皆の二の腕は、見惚れるほどいい筋肉がついている。鍛えればこうなるのねぇ…。なんだかとっても居心地よい空間で、食もお酒も進む進む…。

■お料理も美味しかったし、お酒もたらふくいただいて、すっかり気が大きくなった自分、とんでもないことを口走ってしまいました。会計の際、「店長さんに聞きたいことがあったな…」。しっかり聞きつけた女性スタッフさん、「あ、呼んできます!」と店の奥へ…えええぇー…っ!!?? そして、店長さん登場…紛れもないご本人。「お忙しいのにごめんなさい!!」と頭を下げてからちょっとお話することができました。聞きたいこと聞いた。…船の上か…ぃよしっ…探すぞ……必ずっ!! 明日の夜もここに入れるかもお尋ね。店長さんは「本職」で「電車」にいるため、明日こちらにはいらっしゃらないそう…。ちょっと淋しいのは嘘じゃないけど、またここに来たいから、「はい。食事とお酒をいただきに参ります。」で、予約完了。いやぁ…シュールな会話です、大の大人の口からナチュラルに「○○○○○ー(=時の電車の白い車体のヤツ)」って出てきてそれで会話が成立しちゃうことが。握手、そしてお見送りまでしていただき、その日は引き上げました。かなり恐れ多かったけど嬉しかった…。ちょっと早い時間だったけれど、これ以上ここにいたら、多分本当にメモリ不足でフリーズした状態になりそうで…。

■いやはや…一日の締め括りになんとも貴重で至福な体験…。夢みたいだけれど、握手していただいちゃったもんなぁ…。今夜はもう寝る。余計なこと考えずに、ふわふわ幸せな気分のまま、吸い込まれるように眠る。それが一番。
■短いけれど久しぶりに深く眠ったんで、すっきり早起き。今日は早めに出発して、自分の足で平泉を歩きたい…。7:30頃から行動開始。ここ一ノ関からは東北本線下りで2駅先が平泉。運賃190円なり。何で早朝の行動を選んだかっちゅーと、神社仏閣への参詣はやはり午前中に済ませておくのが良いとされていること、また、修学旅行とか社会見学とかのやかましい軍団に邪魔されにくいということから。

■平泉到着…来た…来ちゃったよ…ずっと来たかったんだー…。マップを片手にてくてく歩いて散策開始。辻々に道標があるので、マップがなくても歩けたかも。


「とりあえず。」


■駅から5分ほど歩いた所に伽羅御所跡…思いっきり民家が建ってます。
「とりあえず。」
■更に10分くらい歩いて柳御所跡。ここは奥州藤原氏の政庁跡だとされ、掘れば掘るほど遺物や遺構が出てきたんだとか。今は整備中のためだだっ広い空き地のようになっており、中には入れません。

「とりあえず。」

■柳御所跡を右手に見ながら高舘義経堂を目指す。九郎判官義経殿の最期の地とされている場所です。黄色いアスファルトの道をてくてくてくてく……おい……遠いぞ……予想外に……。周囲は農村地帯で、人家はあるけれど人が歩いておらず、道を聞こうにもどうにもならないような所。道標どおりに歩いてるんだけど…歩いていてだんだん不安になる……と、道の脇の田んぼで稲刈りをしている老夫婦が。
「お仕事中すみません。タカダチギケイドウにはこの道でいいんでしょうか?」
「ギケイドウ…? ヨシツネドウのことかね?」(※ガイドブックには「タカダチギケイドウ」と表記されています。)
「はい!そうです!」
「この道まっすぐ行って、突き当たった所を右に上がっていった所にあるからね。」
「まっすぐですね? ありがとうございます! 行ってきます!」
「気をつけて行ってらっしゃい。」
…やさしい老夫婦に道を聞くことができ、何とか迷わず義経堂への直近の道標を発見!…右を見上げると…坂道と階段が…。それも結構な急勾配だぞ…? ちょっとげんなり…。


「とりあえず。」


■坂道を登った所で拝観受付所があるんだけど…電灯が点いているのに誰も居ない…困ったな…でも階段の更に上から竹箒で地面を掃く音がする…とりあえず登ってみよう。階段を登りきった所で左に行けば義経堂、右に行けば芭蕉の句碑「夏草や兵共が夢の跡」。もちろん左に…と思った所で、目の前に開けた景色に息を飲む。…早朝の北上川…ゆったりゆったり流れています。穏やかで静謐な風景。なんか胸がいっぱいになる…。藤原家は奥州平泉に都と同じ都市を築こうとしていたと言われていますが、…ここに立ってみて、なんだか分かる気がする…。

「とりあえず。」

■で、やっぱり上に職員の方がいらっしゃいました。自分が今、夏休みで筑紫から来てること、武者行列に出たり合戦の地を巡ったりするくらい源平の歴史が好きなこと、趣味で笛をやっているので技芸上達の祈願をしたいことを話すと、「笛、今お持ちなんですか?だったら是非、奉納していってください。ここには、舞や詩吟を奉納していかれる方も多いんですよ。少々大きな音を出しても大丈夫ですから。」と、思いがけないお言葉をいただきました。

■よっしゃ!! やります! でも緊張…これまで笛を吹いてきた中で一番緊張してるかもしれない…。短い石段を登り、義経堂の前へ進み出て、まずは手を合わせる。そして、荷物を降ろして笛を握り締める。…どきどきどきどき…何を吹いたかは秘密だけれど、短い曲を2曲ほど…。なんとかうまく吹けました。九郎殿に聞こえただろうか…? ああ…気分爽快っ!! さっき私が職員さんと立ち話していた場所にいる2番ゲストの方たちの驚いた顔が見える。…イタいヤツだと思われたかな?…でもこういうのはやったモン勝ち…かーなーりおもしろい…後でもうちょっと吹くか…。

「とりあえず。」

■撮っておきたかった弁慶ビュー。義経堂に背中を向け、参道を見下ろしています。堂に籠もった九郎殿の防矢を務め、立往生したのはこの辺かな? 「これより先には一兵たりとも入れぬ!!」って…。

「とりあえず。」

■荷物を肩にしょって、笛を吹きながら(転ばないように気をつけながら)石段を降りる…そのまま芭蕉の句碑の方へ…。ああ…楽しい…♪ いいなぁ…こういうの、やってみたかったんだ…ここなら場所が場所だけに、何の遠慮もいらぬ…。そのまま笛を吹きながら、拝観受付所まで戻ると職員さんが、にっこり迎えてくれました。さっきいた2番ゲストの方たちも笑顔で会釈してくれました。ちょっとほっとした。職員さんには、思いがけず毛越寺のハスの種をいただきました。藤原秀衡殿の柩に入っていたハスの種の子孫だそうで、今も毛越寺の池を彩っているんだとか…。感謝感激…!お守りにします。

「とりあえず。」

■さて、次はてくてく歩いて中尊寺。入り口の正面には、弁慶墓。中尊寺は過酷です。義経堂の坂道と階段も結構きつかったが、ここは長ーーーーい月見坂を歩かないといけません。もうね…弁慶堂の手前の坂が結構キた。へろへろです。

「とりあえず。」

■本堂に参ってから金色堂へ。ここは撮影禁止なので外観のみ。拝観料を納めて中へ…。……藤原家の浄土思想の顕現である金ぴかの眩いお堂もすごいけれど、何よりここには奥州藤原三代(実は四代)のミイラが安置されているんです…。中央には初代清衡公、向かって左の段には二代目基衡公、向かって右の段には三代秀衡公…とその息子四代泰衡殿の首(秀衡公の柩に一緒に納められていた首桶の中に…。河田次郎に討ち取られ、晒し首になった折の釘の痕が残っているそうですよ…)。うわぁぁぁあぁぁぁぁ……歴史が軋んだ痕跡が、こんなにくっきり…。眩くて綺麗だけれど、それ以上にぞわぞわする…。その他にも様々なお堂や、前九年・後三年の役の際の物見台があったりして、なかなか見応えがありました。

「とりあえず。」

■山門まで戻ってお土産を買い、発送をお願いしたついでに、「ここから毛越寺まで歩いてどれくらいですか?」とお店の方に尋ねると「歩くと30分くらいかかるよー? 車出してあげるから乗っていきなさい。」と、なんとご主人が送ってくださいました! 奥さんは「一人旅? だったらこれあげるから持っていきなさい。魔除のお守りだから…」と可愛い唐辛子のチャームを授けてくれました。嬉しかった…。お二人の心遣いに感謝しつつ、毛越寺へ。筑紫に帰ったら、何かお礼の品をお届け申し上げよう…。

■毛越寺…とても穏やかで綺麗な所です。浄土庭園の美しさは旅行中にレポートしたとおり。ここの遣水は、800年前の遺構そのものを今でも使っているのだとか。曲水の宴なども催される非常に雅やかな場所なんですって。本堂にお参りして、お池の周りをゆっくり歩き、一通り散策したら、茶店でお抹茶とずんだ餅をいただき、まったり空を見上げてみたり(曇ってたけどね)、しばし穏やかな気分を味わってみる…。

「とりあえず。」

■ここから平泉の駅までは、巡回バスに乗っていきました。なんちゅーてもこれから東京まで行かないといけないからね。夜にもちょっとした冒険をするつもりだし、体力は温存しておかないと…。これからの予定は東北本線上りで一ノ関に行って、「やまびこ」で東京駅まで行って、山手線で有楽町まで行って、日比谷線に乗り換えて…と、ちょっと過酷かな? 一ノ関の駅で会った、FASTECHさん。Dr.Yellowみたいなもの。ネコ耳(空力ブレーキ)は出してませんでした。残念。

「とりあえず。」