■往路は夜行バス、復路はフェリーの若干過酷かもしれなかった旅から帰還しました。まずー、早朝、摂津国に無事到着、そのままだらだらと過ごし、翌日宇治の平等院 へ。私ら修学旅行は志賀高原のスキーだったので、京都にはとんと縁が無く、平等院には今回初めての参詣になりました。
■拝観料を払って中へ…秋の昼下がり…まったりのんびりな時間を期待して行ったのに、中には修学旅行の団体さんがいらっしゃり、少しがっかり…。しかし気を取り直して歩を進める。この地に来たとあればメインスポットの阿弥陀堂(鳳凰堂)の他に、もう二つほどチェックしたいところがありました。順路に従って歩いていく途中に…
■最勝院の門に道しるべ発見!
■門をくぐってその奥にありました、「源頼政の墓」!! あの鵺退治で有名な頼政公の最期の地はこの平等院です。源氏でありながら平治の乱の際平家につき、やがて高倉天皇の三の宮以仁王の令旨を受け平家に対し挙兵。興福寺に向かう途中ここ平等院に陣を張っていたところを平知盛様に攻められ、息子の仲綱と共にこの地で自刃して果てたとされています。…そういえば、去年の大河ドラマで頼政公はあの丹波哲郎さんが演じていらっしゃいましたね…炎の中でにやりと笑う名演が強く心に残っています。丹波さんのご冥福を祈りつつも頼政公に合掌。気になるスポット、一つクリア!!
■丁度堂内見学の時間に行き合わせたので、追加料金を支払い阿弥陀堂の中に足を踏み入れました…。ご本尊は阿弥陀如来様…でかい…!! そして、壁の雲中供養菩薩さんたち…なんて細やかで生命感があるのかと、しばし見とれてしまいました。太鼓を打つ振り上げた腕、琴を弾じて謳う口元、軽やかに踊る足、合掌して小首を傾げて本尊を見おろす仕草…今にも緩やかに動き出しそうな菩薩さん達にうっとり。「…かわいいなぁ…なんて愛くるしい…」僧形のものも菩薩形のものも、全部違ったポーズ&持物…これが全部人の手で造られたんですよねぇ…当時の仏師さん達の手仕事の技とそれに込められた心意気を見た気がしました。これが建立された1052年っつったら、今から954年も前ですよ。経年劣化は避けられないとしても、よくもまぁこんなにしっかりと残っているもんだなぁ…。建立当時は仏像はすべて黄金に輝き、建物は丹塗の柱に螺鈿などを埋め込み極彩色の装飾が施されていたわけで…想像するだに美しすぎる!
■池をぐるりと巡り、堂の対岸へ…おお、10円玉の意匠だ。そのままだ。丸窓から阿弥陀様のお顔がぽっかり覗いている…これ、夜来たら綺麗だろうなぁ…。池を眺めると鯉に混じって大きなスッポンがゆらりと泳いでいました。
■院内のもう一つのスポットに行きたいなぁ…案内所に駆け寄り、「扇の芝はどこですかっ!?」「左手に見える建物の向こうになります。」「ありがとうございますっ!」言うが早いか扇の芝までダッシュ!
■いまひとつ地味なスポットですが「扇の芝」です。平知盛様に攻められた頼政公がこの芝の上に扇を敷き、自刃したと言われています。時に1180年5月26日のことでした…因みに御年77歳…って、当時の人としては、とてもご長寿だったのではないでしょうか? 武人で歌人で齢74にして従三位まで昇進し、非業の最期を遂げながらも77歳まで生き長らえた…って、すげぇなぁ…。「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果てぞ 悲しかりける(頼政公辞世)」。合掌。
■一巡りしたところで鳳翔館へ…平等院の資料館ですね。阿弥陀堂の中ではとても高いところに設置されていてよく見えない雲中供養菩薩さんが何体かこちらに展示されています。衣の裾から持物の細部の造り込みまで、本当に素晴らしいなぁ…。生き生きしていると例える範疇を超えている気がする。すごい。感動です。鳳翔館の出口では、ミュージアムグッズ が販売されています。これがなかなか心をくすぐるものがあり…図録を含めて諸々大量ゲット。ありがたすぎて使えない…。貴重なコレクションとして大切にしまっておきます。
■そうこうする内に陽は西に傾き始めました…今日の宿泊地は大津。思い切り琵琶湖の畔の宿です。会席をいただき、温泉でのんびり。夕方から小雨が降り始めてがっかりしていたけれど、中秋の名月はしっかり拝めました。宿泊客が少ないのをいいことに、そぼ降る雨の中、テラスで思い切り笛を吹きました。 ああ、すっきりした!!
■さて、一夜明け、今日は比叡山経由の蓮華王院(三十三間堂)のルートで…と思いきや、朝から結構な雨脚。こりゃあ、比叡山はムリです(0歳児連れて雨の中、坂道を歩くのは難しい)。あきらめて大原の三千院&寂光院あたりの散策を…と現地まで行ったのはいいけれど、これもまた雨で、車窓から入り口のみ眺めて終わり。
■結局鞍馬寺に行きましたが、ここも雨。どうにかして少しでも観光したいと思っていたので、無理矢理ケーブルカーに乗り、山門前から多宝塔前まで行ったはいいが、雨脚がどんどん強くなる。根性で多宝塔だけはお参りしたけれど、それ以上は断念。
■山門前のお土産屋さんで笛を試奏させてもらい、他の観光客をビビらせた上で次の目的地、蓮華王院へ…(笛は一応買いました。一応ね…)。






