■遂にこの日がやってまいりました。篠笛の講習会の日です。予定では朝10:00~夕方16:00のところ、結局17:00ごろまでみっちり講習を受けてきました。
■会場の様子…とある山間の場所。この日のために買ったっちゅーわけではないけれど、おニューのブーツを履いていったんですが、入り口に用意されていた下駄箱とスリッパ…。ちょっと悲しい気分になりました…。
■講習生の年齢層は中学生からおばあちゃんまで実にさまざま。笛の会やお教室、太鼓チームのメンバーなどの方がたくさん来ていらっしゃいました。私、初心者かつ独習者なんだけど…大丈夫かしら? 何だか胃が痛くなってきた…。教材となる「マイ篠笛」をそれぞれ机の上に取り出していますが…みんな、いい笛持ってるなぁ…。総籐巻なんて、夢のまた夢だよ…。今日この場でいい笛を購入するつもりだけど、もしものために持ってきた、プラ管&廉価版の竹管…取り出すのが恥ずかしい…。早くも会場の雰囲気に飲まれ気味な自分…小心者。
■そうこうする内に先生登場。まずは笛の購入。先生のセレクトの中から試し吹きをさせてもらって選んだ蘭情の唄物八本調子ゲット!!初心者の分際で身の程知らずといわれそうな笛ですが、一生の宝にするつもりで大切にします。今日は無謀にもこれで受講。でも、自分が持っている物と違って、歌口も指孔もでっかいなぁ…。うまく鳴ってくれるかしら…?
■講習は、極々基礎的な所から始まります。先生の著書である教則本をテキストとして、初めから順番に演奏していきます。途中呼吸法の練習もはさみながら、午前中は音出しの練習を中心に「たーこーたーこーあーがーれー♪」を練習。先生は教壇に立っているだけではなく、受講生の間を隈なく歩きまわり、笛の持ち方、息を吹き込む角度などを指導します。私は笛を持つとき、左手でペンを持つように握っていたんだけれど(一等最初に見た教則本でそうなっていたから)、親指を外側に出す持ち方に改められました。長唄などを吹くときはペン握りでいいんだけれど、マイク無しで太鼓に負けないくらいの音を出すには、親指を出した持ち方のほうが遠鳴りのする音が出るんだとか。で、やってみる…おおお…「ひゅーーー」が先生言うところの「びやぁぁぁぁぁぁーーーー!!」に近い音になった。ケースバイケースで使い分けるのも手ですね。今日は一日「びやぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!」モードで行きましょう。
■午後はまず受講生の自己紹介コーナーから。どこに住んでいるか、篠笛を始めたきっかけ、目指すところをスピーチするんですが…。みんな遠くから来てるんだなぁ…会場は豊前なんですが、豊後、筑前、肥前、肥後、遠くは安芸からも…。私なんかたまたま近くでやるからっちゅーんで出向いたわけですが…。すげぇ…皆さんの情熱に頭が下がる思いです。そして、自分が住んでる近くであり、この会場のある地区からの参加者が私以外に一人もいなかったのがちょっとびっくり。皆さんの目指すところは「篠笛でクラシック」とか「篠笛で古今東西の名曲を…」とか「民謡を…」とか…目標高いなぁ…!!自分は何て言おう…?「たしなみ程度にできれば…」なんていうと、鼻で笑われそうな雰囲気…。
■私は、篠笛を始めたきっかけとして、「今年の6月末ごろ、映画を観に行って、映画館出た所に楽器屋さんがあって、篠笛が売っていて、興味本位で手にとって、吹いたら音が出ちゃったんで、せっかくだからと思って練習を始めた」と正直に話したところ、なぜか笑いが起こりました。うーーん…真実をまじめに話したんだけれどなぁ…。目指すところは一応「童謡や子どもの歌などを中心に吹いていきたいと思います。」と言っておきました。童謡や唱歌は大好きだし、嘘は言ってない。
■で、講習は進みます。この先生のやり方は、曲ごとに先生の模範演奏>曲を説明する>みんなで一緒に吹く>各自練習数分間>我と思わん者は挙手>先生が指名>独奏>先生からの評価・アドバイス。各曲ごとに2~3名が指名されます。全員に独奏が当たる訳ではないので、アドバイスがほしい人はどんどん挙手して当てられた方が上達の機会が与えられます。ページが進むにつれて曲の難度が上がっていくので、少しでも早く挙手に踏み切り、指名される方がラクなわけですが…。「ほたるこい」挙手、外された。「竹田の子守唄」挙手、また外された。「赤とんぼ」挙手、これもダメだ。「さくらさくら」挙手、最早眼中に無い模様。「江戸の子守唄」これは3×が上手に出ないからやめておこう。「たとえばやし(先生のオリジナル曲)」好きな曲!挙手しようと思ったけれど、数人で吹くのが推奨のため、遠方から参加の太鼓チームの方たちが見事に演奏。残すところ、2曲!そろそろ当ててくれないと……・童謡好き設定のため、この曲は外せない、「七つの子」挙手…あれ…?二人…?? きょろきょろしていたら、「じゃあ…吹いてみて。」と、当てられちゃいました。
■で、吹きましたよ。めちゃくちゃ緊張して胃が痛くなったけれど、自宅でこっそり練習していたので、なんとか間違えず、音も途切れずに吹き終えました。「おおー!」というどよめきと拍手もいただいて、一礼、着席。後ろに座ってたおばちゃんに、「息が長ーい!!」と声をかけていただいたので、「ありがとうございます!」とお礼。「んっ!いいですね! 息も十分足りてます。なんか(楽器を)やってたんですか?」と先生。「特に…あ、リコーダーは一時コりました。あと、バンドの真似事もやったことはあります…流れが乱れないようにリズムキープだけには気をつけているつもりですが……。」
■「まとまってるし、笛も十分鳴っていて、よく吹けています。曲も入っているし、技術的には問題無いので、後は歌詞や曲の解釈とか思いの込め方とか、演奏以外の部分に気を配るといいでしょう。要は笛でどれくらい歌うかということなんですよね。」……こ…これは…ひょっとして……褒めていただいたのかな………!? よかった…練習した甲斐があった!!「曲が自分の中に入るって言うの、重要なんですよ。一曲を吹き込んで磨き上げるんです。好きな曲があれば、それを吹き込めばいいんです。たった一曲でもいいから好きな曲を好きなように徹底的に吹くといいんですよね。」「はい、童謡好きです。」「頑張ってください!」…ということで、さっきの胃の痛みはどこへやら、かなり機嫌がよくなってしまいました。これに慢心せずに地道にこつこつやろう…。
■最後の1曲は「津軽山歌」。これは難曲。譜面を見ただけでは理解できない曲だったので、ほぼ手付かずのままだし、説明受けてもどういう風に吹いていいのかわからなかったし、当然挙手もしませんでしたが、一人だけさっきの太鼓チームのリーダーと思しき男性が手を上げました。そして、見事完奏!!(私が素人の耳で聴いていてもわかるほど)思いの外初心者と思われる人が多かった中で、この人は既に上級クラス!!とても上手だった!!拍手喝采!!
■カリキュラムの終了後、全員で記念写真を撮り、先生のCDにサインをもらいました。「笛を始めたきっかけといい、目指すところといい、とても気軽なのがいいですよ。篠笛って言うとみんな構えちゃうんですよね。肩の力を抜いて気軽にいろいろ吹いてみてください。」とアドバイスをいただいて、この日の講習の全幕終了。
■で、意識してプロの音色を生でかつ至近距離で聴いたのは初めてな訳ですが…。やっぱりプロはすごい。何よりも音が冴えていて綺麗だ。感情移入も強すぎず弱すぎず…気分よく聴ける…。そして、プロならではの「歌心」や「舞台度胸」についての話もとても勉強になった。私も人前で吹く機会(少ないだろうが)があれば、自爆せずに吹けるように心がけよう…。
■というわけで、先ほど帰宅しました。楽しかった! 独習で気づかない部分、プロならではの視点からのコメントなど、得るものが多かった。笛、楽しいじゃん!! これからも続けます。習い事などしたことは無かったけれど、こういう場所には勇気を持って足を運んでみるもんだなぁ…と思ったです。