5月27日立川市の旧多摩川小学校(現・みらいパーク)の体育館。「ちくちくきもの5×5NEXT(ゴーゴーネクスト)と
名付けられた布が並べられた。数は完成しているうちの617枚。できることをできるだけプロジェクトを主宰する
音楽プロデューサーのしおみえりこさん(61=立川市)が、宮城県の被災した呉服屋さんから貰い受けた着物地を
何とか活かそうと始めた活動だ。その着物地を一部に使って自分の思い出のある布と併せて50×50㌢四方の作品を構成する。
布をボンドで貼り付ける人、アップリケで縫い付ける人など手法はいろいろ。
作品は3歳から94歳まで幅広い年齢層で、男性も多く参加している。老人ホームでは80代の男性が、渡された布に花が一輪
描かれているのを見て、黒い海に浮かぶ一艘の船から花が咲くようにと、そんな絵柄をヘルパーさんに伝えた。90代の女性は
紅絹の布(もみのきれ)を裏打ちした作品を送ってくれて、「私でも役にたてたかしら」と嬉しそうに話してくれた。
「ちくちく針仕事」は世界共通。しおみさんは仕事で外国へ出かける際にも必ず被災した布を持って出かけ、震災の記憶を
伝えるためにワークショップを現地で開いている。「いつ起きるか分からない自然災害の怖さは理解してくれます」。今までバリ島、
スリランカ、トルコ、イタリアなどでワークショップを行って来た。日本では北海道から沖縄まで輪が広がっている。
「この5×5NEXTは時間がかかっても、手を挙げてくれた人に被災した布を直接渡すか、郵送して作ってもらっています」。
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