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随分前に「あーしゃ」撮影の依頼が来た時なんだけど、アーティストの名前を聞いても知らなくてさヒップホップのグループってだけで楽曲なんてもちろん聞いてないしお断りしたんだけど、時間をあけてそれからまた話があったから仕方なく調べようと思ったんだけどユニット名がなんだか+とか☆とかあって読み方すらわからないからやっぱり撮れないなって。楽曲に彼らのイメージの大事な部分に間違いはないから聞いた事もないのに撮るのはやっぱり失礼だよね。なんて理由づけしてさ、そもそも「あーしゃ」って言葉がわからないのよ当時。それでいつものようにアシスタントに教えてもらったら「いつも撮ってるじゃないですか」ってね。すでにやってて名称を知らない事が多いからまたですか的な空気で教えてくれたんだ。東京のプロデューサーとタイロケの初打ち合わせの食事会で制作チーム勢揃いの場でよロケハンの打ち合わせに入った時に彼がスタッフに向かって「ロケハン」の語源をおおきな声で聞いたんだけど誰もはっきりこたえられなかったからさ「ロケの事前に下見する時に本番の半分程度のチカラでやるから」と答えたらシーンとしてただけなんだけど、そのプロデューサーその後本気でフォトグラファー変えようとしてたんだって。正解は「ロケーションハンティング」だと。
以前に、某女優の撮影の打ち上げの席で「ねえ、今度写真集撮ってよ」ってなってね。「いつぐらいの予定?」って聞いたら2ヶ月後に写真集が1つあるからその前がいいということになったのよ。特に意味も無く「2ヶ月後にもって、少し前にもつくったってさっき言ってたじゃん」「次は誰が撮るの?」とつい聞いてしまったんだよね。「篠山さん」って。リアクションをこらえて「こないだのは?」って聞いたらまったく無邪気に「その時のポラあるから見せて上げる!」って3枚のテストポラをとりだしてくれたんだけどね。もう名前教えてくれなくてもいいよって感じの写真が目に入ってきてね。「アラーキーちゃんってやっぱり面白いよね。でも、すごいよねー。」だって。ちょっとの間はすべてが整理できずにぼーとしてたけど、我にかえって言ったのね「じゃあさ、アラーキーさんと篠山紀信さんのはざまにオレが撮るってことになるのかな。」打ち上げの喧噪に消されるくらいのチカラのない声は誰の耳にも届かなかったね。
前回の続きですが、応えたという感じでは無いのですがこんな話をさせてもらった記憶があるから極力そのままで「プロ、アマ問わず多くの人が多くの理由で写真を撮り少しでも上達したいと努力をしていますが、その中の1人であなたは間違いないと思うけど、きっといつか思うように写真が撮れる数少ないひとりになるよ。」と最初に伝えて、不思議な表情の彼に「それは、あなたが現在なぜ思うように撮れないかというテーマに取り組んでいるから」と続けて「感じたままをそのまま表現する、カメラという機材を使ってそれができるようになることはこの世界の到達点の1つだから簡単では無いはずだし、プロの30年生だけどこんなことが言えるようになって12年目くらいだから」「不幸にも上達過程でテクや知識の習得に多くを費やすと、決まって撮影する前に感じることやそれをどう伝えるかを忘れてしまうのよ。」ってね、本人はもやーとした感じがはっきりわかる表情でね。でもいつかこのことが全部すっとわかっちゃう時がくるのよ。ずっと先だろうけどその時だけはめっちゃリスペクトされるんだろうなって思うよ、多分お亡くなりになってるけどね。