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構図の決め方

構図の決め方

物撮りでは構図の決め方にセオリーがあります。

1.カメラ(レンズ)との距離を十分にとる
2.ロゴなど文字がある場合は可能であれば読めるようにする
3.できるだけ立体に見えるように角度をつける


1つ目はパース(遠近感)。
近いところは大きく、反対に遠いところは小さくなります。これは焦点距離が短ければ短いほど顕著に現れます。

十分にっていうのは、撮る物の大きさによって距離が変わりますから一概には言えません。目安としては35mmフィルムのカメラに付いてるレンズの焦点距離で100mm前後でファインダーの画面面積80%位になるように距離をとればおよそパースは気にならなくなります。ただ、これも物の大きさによります。

物が小さければ小さいほどカメラが物に近づきますからパースが出てきます。
このパースをなくすのがプロ の仕事です。



素人簡単!商品撮影 写真塾
焦点距離50mmで撮影

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焦点距離80mmで撮影


焦点距離が長くなるとパース(この場合上に向かって大きくなる)のゆがみが減少していることがわかります。

2つ目は言うまでもなく、クライアントのロゴであったりお問い合わせの型番であったりと、物のもつ大切な情報です。これも含めて正確に撮るのです。


3つ目。サイコロみたいな形の物を真横とか真上から撮ってもただの四角にしかなりませんよね。サイコロを撮る場合基本は上面と左右の3面見せ です。

被写体は色々ありますが、複写以外被写体はほぼ立体です。手に取ってみれない人に物がどんな形なのかを伝える一番シンプルな方法は3面見せです。


正確に撮る構図のセオリーを踏まえて、実際に構図を決めてみましょう。

今回はこの前iPhone4に乗り換えたので使わなくなった携帯電話を撮ってみます。


焦点距離105mm

パースがほぼ気にならない位まで構図をつくりこんでみました。
焦点距離をできるだけ長くしてカメラの上下振りをできるだけ垂直に(結果物の左下が画面ギリギリになる)することでさらにパースが弱まりました。

このままでは、なんかはっきりしない写真ですね。細かな形状もよくわからないし色もグレーにみえます。


構図が決まったら
次はいよいよライトを当てます
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