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STUDIO F+

映像製作スタジオ STUDIO F+ スタジオエフプラスの公式ブログ

現在、ドキュメンタリー映画を製作中の

STUDIO F+ (studiofplus)です

 

前回ご紹介したのは

The Criterion Collection 4K Ultra HD版の

パーフェクト・デイズでしたが

 

今回ご紹介するのは

パーフェクト・デイズ

日本発売版ブルーレイ(通常版)です

 

 

すでに4K UHD版を持っているのに

わざわざ日本版ブルーレイを買ったのは

特典ディスクの中に収録されている

THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYSという

約18分のメイキングが観たかったらです

 

4K UHD版にもヴィム・ヴェンダース監督や

役所広司さんのインタビューが収録された

ボーナスディスクはあったのですが

 

個人的にヴィム・ヴェンダース監督が撮影現場で

どのように演出をしているのか?を

観たくて、わざわざ日本版を購入したのです

 

しかしー

この映画の脚本をヴェンダース監督と

一緒に手がけた高崎卓馬氏の手による

THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS

という、わずか18分のメイキングには

撮影現場のシーンが全くなく・・

 

元電通の社員らしい高崎氏の編集による

テレビ番組のようなメイキングで

いかにヴェンダース監督と仕事が

一緒にできたことが嬉しかったしか

伝わらない内容でした

 

メイキングというなら

せめてワンシーンでも撮影現場の様子を

記録した映像を入れて欲しかったなぁ

 

高崎氏のコメントや感想は不要なんです

こちとら

 

撮影現場はスチール写真(静止画)で

ごくわずかに数枚登場するだけという

お粗末さ

 

個人的には撮影現場にて

どのようにヴェンダース監督が動き、話し

役者に演出をつけていったかを観たかったんです

残念無念・・

 

おそらく考えられるのは

撮影現場の様子は映像で記録されているものの

 

ヴィム・ヴェンダース側の要望か

肖像権、著作権の問題か

他の何かの問題でメイキング映像として

収録されなかったような気がしています

 

日本版ブルーレイの特典で

唯一よかったのは

 

Criterion Collectionの特典とは別の

ヴェンダース監督のインタビュー映像が

あったことと、ヴェンダースの奥様と

役所広司さんの奥様のインタビュー映像が

あったことでした

 

 

 

これがCriterion Collectionの特典での

ヴェンダース監督のインタビューシーンであり

 

 

 

これが日本版の特典映像での

ヴェンダース監督のインタビューシーンです

 

日本版のインタビューを観て

初めて「平山」はヴェンダース監督の知り合いで

歌手のレナード・コーエンがアメリカで

禅僧修行をしていた時のことをイメージして

できたキャラクター像だったことが判明します

 

また、この収録されたインタビューでは

ヴィム・ヴェンダース監督が目指す映画とは

フィクションとドキュメンタリーの融合だと

語っている部分は、とても興味深い点でした

 

当然のことながら

Criterion Collection版のインタビュー映像を

製作した会社と、日本版インタビュー映像を

製作した会社が異なるため、それぞれの違いを

楽しむことができました

 

ひとつの映画でありながら

ブルーレイや4K UHDといった

異なる仕様のメディアで

それぞれ別の発見や気づきがあるという

映画「パーフェクト・デイズ」

 

「平山」という日本人が繰り返す

日々の生活を描きつつも

 

「平山」の生き様をとおして

精神性豊かな人間の生き方とはなんぞや?

という現代を生きる多くの人への問いかけは

とても深いものがあると感じています

 

私のように同じ映画を別バージョン2枚も

購入する必要はないのですが

 

レンタルDVD化されていない本作は

配信などでも観ることができますので

ぜひ

 

 

 

 

 

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現在、ドキュメンタリー映画を製作中の

STUDIO F+ (studiofplus)です

 

製作の合間に

映画「パーフェクト・デイズ」を

アマプラにて鑑賞

 

この映画めずらしいことに

DVDレンタルされていないんですよね

視聴するには配信サービスを利用するか

DVDかブルーレイのソフトを購入しないと

いけません

 

4K UHD版の「パーフェクト・デイズ」が

どうしても観たくなりまして

 

特典ディスクには日本語字幕がないのを

知りつつも、発売する映画のクオリティに

定評のあるThe Criterion Collectionの

4K UHD版を購入しました

 

 

The Criterion Collection, Inc.

(クライテリオン社)は

1984年創業のアメリカ、ニューヨークに

本社を置くソフトメーカー

 

小津安二郎、黒澤明、溝口健二監督作の

日本映画のソフトも扱っており

ブルーレイディスクならリージョンに

関係がないため日本で再生できます

 

The Criterion Collection公式サイトはこちら

https://www.criterion.com

 

 

公式サイトでは海外発送はしてないため

アマゾンやその他のネット通販でしか

日本での購入はできませんのでご注意を

 

クライテリオン公式サイトでは

パーフェクト・デイズ 4K UHD版は

49.95ドル(現在はセール中で39.96ドル)

にて販売中

 

円安の日本円で換算すると

通常価格が約7952円のところ

約6361円(安っ!!)

 

一方

4K UHDを日本版で購入しようとすると

PERFECT DAYS BOX【4K ULTRA HD】

約14,300円

 

Amazonのタイムセールだと

10439円ですが・・

高い!!

 

豪華版BOXなんていらないから

4K UHDディスクだけ安く販売して欲しい

これ本音です

 

私のかつての同僚であり

私が製作・監督をしたドキュメンタリー

「アメリカから来たオタク」に

出演してくれたエイドリアンが

よく秋葉原で言っていたのが

 

「なぜ、日本は映画ソフトが高いのか?」

 

「欲しくても高すぎて買えないだろう」と

 

確かに

 

今ではメルカリなどで

運が良ければ定価よりもかなり安く

映画ソフトは購入できるようになりましたが

 

おそらく

いろいろな利権や大人の事情が

日本でソフトを販売する際に

かかるのでしょう

 

さてさて

Criterion Collection 4K UHD版

パーフェクト・デイズですが

 

特典はもう一枚のブルーレイ版の

ディスクに、ヴェンダース監督や

主演の役所広司さんの

インタビューなど収録されていました

 

 

このディスクを観た後に気がついたのですが

日本版ブルーレイの方には共同脚本を手がけた

高崎卓馬氏によるメイキングがあったんですね

 

THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS

という約18分のメイキングは

Criterion Collection 4K UHD版には

収録されていないものでした

しまった・・

 

映画本編よりも先にメイキングの方を

先に観て映画製作の裏側を学んでいるので

日本版にしか入っていないメイキングは

どうしても観たい

 

Criterion Collection 4K UHD版

パーフェクト・デイズのクオリティは

当然のことながら全く問題なしでしたが

 

インタビューよりメイキングを

収録してほしかったですね・・

 

 

 

 

 

 

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前回は

「ヴィム・ヴェンダース パーフェクト・デイズ ダイヤリーズ 逆光」

を紹介したのですが

 

今回、私が読んだのはインタビュー雑誌

SWITCH 2023年12月号

 

 

すばらしき映画人生!

ヴィム・ヴェンダースの世界へ

という記事に

 

 

 

映画パーフェクト・デイズの
平山を演じた役所広司さんの
インタビューが掲載されていました


普段あまり雑誌を読まないのですが
興味のある映画が書かれた雑誌は
手に入れて読むようにしています


パーフェクト・デイズのワンシーンで
柄本時生さん演じるタカシが
仕事を突然辞めてしまい
平山が穴埋めに複数のトイレ掃除を
掛け持ちしないといけなくなり


いつも冷静で無口な平山が
仕事先の担当者に激怒しながら
電話をするというシーンがあります


私個人
この平山が激怒するシーンに
驚いたのです


あれ?
いつもの平山なら
冷静に対処するのでは?と
違和感を覚えたのでした


そこでまず
「逆光」に掲載された脚本を読むと


(日本語版脚本)
EXT. 佐藤カズーのトイレ - 夜
ここもいつもとは違う担当だ。
独特の丸い形をしている。
怒りにまかせてゴミ袋を車につむ。
そしてたまらず、会社に電話をかける。


 平山
 3回も電話したのに。
 どうして誰も出ないんですか!
 こんなの毎日は無理だからね。


返事を待たずに
彼は本当に怒りながら電話を切った。
そしてドアを閉める。


(英語版脚本)
EXT.  KAZOO SATO’S TOILET - NIGHT
This one is also off Hirayama’s usual schedule. This toilet
has a unique round shape.  Hirayama just returns to his car
and instantly makes a call to his company.


HIRAYAMA
I called three times.  Why didn’t
anyone answer!?  Listen, I’m only
anyone tomorrow, got it!?


Without waiting for an answer,  he hangs up, really angry. 
He slams the door for the van shut. 


HIRAYAMA (CONT’D)
Dammit!


日本語版と英語版の脚本では
ラストが異なります


日本語版では
バンのドアを閉めて終わりですが


英語版では平山は
”Dammit!” (くそっ!)
と言わせている


英語版では
かなり怒りを露わにしている平山だが

日本語版では
怒りを抑えているような
シーンに書かれています


SWITCHの役所さんの
インタビューの中で


役所:
台本では平山さんは
喜怒哀楽が少なく、寡黙で、
笑顔もなければ怒りもない人物だった。
でも同僚のタカシ(柄本時生)が
急に仕事を辞める場面、そのせいで
毎日の清掃のローテーションが崩れてしまい
平山さんが怒るシーンがあった。
台本を読む限り、それほど激しい怒り
ではないと僕は思ったんです。
でも監督は怒りをここではっきりと
表現するように演出された。
それは平山さんに対して
親しみやすさを出そうとしたの
かもしれません。
台本では平山さんは修行僧のようにいた。
監督が要所要所で怒り、悲しみ
笑いを演出していったんです。
監督は平山さんに人としてのリアリティを
求めたのだという気がします。


ータカシの裏切りに過剰に
反応する平山は意外でした。
ローテーションをきっちりこなす
平山であれば、いつもと違うトイレの清掃でも
「自分にはできない」とは言わないでしょう。
平山にとっては何事も淡々とこなすことが
彼の中の日常の営みではないかと思うと、
ここは少し謎のシーンでした。


役所:
僕もそう思いました。


平山を演じた役所さんでも
この怒りのシーンは「謎」だと感じたとのこと


「逆光」に掲載された脚本を読む限り
平山の怒りは英語版、日本語版の
2パターン描かれており

英語版では「くそっ!(又はちくしょう!)」
とまでセリフを入れてある


おそらくですが
先に書かれた台本とは異なり
撮影現場で書き換えられたのか?


それとも
何度か異なるパターンを撮影した上で
採用されたのが日本語脚本版のようなシーン
だったのではないかと考えられますが


普段は冷静沈着の平山が
突如、平凡な人間のように
振る舞うシーンだったので

個人的にも
かなり違和感を覚えたシーンではありました

もしかして
ヴェンダースは途中で平山をキャラ変させて
しまったのではないかと・・


前回のブログでも書きましたが
脚本の冒頭に書かれてあった
平山の「僧侶の目」”Monks eye”
についてですが

なぜ平山が「僧侶」なのか
という理由を見つけました


The Criterion Collection
 4K Ultra HD版ではなく
日本で販売されている
ブルーレイ版の特典にある
ヴィム・ヴェンダース監督の
インタビューの中にその答えが


ヴェンダースの友人で歌手の
レナード・コーエンが
かつてアメリカで禅僧として
修行をしていた時のことを
思い出しながら
「平山」というキャラクターを
作り上げたとのこと


ヴェンダース自身
映画完成後のインタビューで
「今までどこにも話していないけど」と
前置きを置いて語っています


「平山」のモデルは
カナダ人歌手で詩人の
レナード・コーエンだったのです


ヴェンダースは
インタビューの中で次のように語っています


「タクマさんが
「彼はどこか僧侶のようだ」と
彼の起き抜けの僧侶のような
目の話をしてくれた時です
とても共感できました
平山が僧侶のようであることに
そして、あるお気に入りの僧侶が
平山のイメージの元になりました
そのお気に入りの僧侶は
十年ほど僧侶として暮らしていました
皆さんはシンガソングライターだった頃の
彼をよく知っているでしょう
レナード・コーエンのことです」


なるほど
まるで「仙人」のような
「僧侶」のような平山ですが
決して「僧侶」ではないのが
ポイントであり


喜怒哀楽があるごく普通の人のような
振る舞いもすることで、誰もが感情移入しやすい
キャラクターとして最終的には
作り上げていったのではないかと考えられます


平山というキャラクターは
仏法的に言う「境涯」で言えば
六道の「人界」や二乗の「縁覚」の
境涯の人ということになるでしょうか


「人界」とは
穏やかで平静な生命状態にあり
人間らしさを保っている境涯をいい


「縁覚界」とは
さまざまなものごとを縁として
独力で仏法の部分的な覚りを得た
境涯のことをいいます


仏法の生命観の基本である「十界論」に則して
この平山という人間を見ていくと
やはり平山は「僧侶」ではなく
凡夫なんだなと思います


ちなみに「禅宗」のことを英語では
 Zen Buddhismとよく表現されることが
ありますが


実は「禅」「禅宗」は仏法でありません
日蓮大聖人は「禅」は「天魔の所為」と喝破され
仏法を破壊する天魔の振る舞いだと指摘してます


映画とは話がそれましたが
脚本を書いたヴェンダースや
高崎卓馬氏が仏法のことを
どれだけ知っているかは知りませんが


私が「平山」というキャラクターに見たのは
かなりの苦労を経験したゆえに到達した
境涯の高い人間(凡夫)なんだろうなと


金銭的、物質的な豊かさよりも
精神的な豊かさにこそ人として生きる価値を
見出した人物が平山なのだと


日本で近年見られる
極端な経済格差による金銭的に富める者と
貧困に苦しむ者という
極端な二極化の社会に住む中で


映画パーフェクト・デイズが
描こうとした平山の境地は
人が生きる意味を再検討させてくれたように
思います

 

 

 

 

 

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