さよなら日劇ラストショウ | STUDIO F+

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いよいよ東京の有楽町にある日劇が、2月4日に閉館になります。

閉館の日まで、日劇1〜3で「さよなら日劇ラストショウ」上映が

行われています。

 

日劇ラストショウ記念のパンフレットを購入してきました。

 

 

1933年から2018年までの日劇で上映された映画タイトルが

掲載されているなど、映画マニアにとってはありがたい一冊と

なっております。

 

 

私は東京生まれではないので、日劇にそれほど思い出がある

わけでないのですが、たった1度だけ日劇に行ったことがあります。

 

それは1991年、私が大学生の頃でした。

ケビン・コスナーの「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を日劇で観たのです。

バッファローの群れを追うシーンなど、迫力満点だったのを覚えています。

 

また小学生の頃には、ラジオ番組オールナイトニッポンが、

スターウォーズ「帝国の逆襲」の初日上映に合わせて、

日劇の周りにできた深夜の行列を取材している様子を

生放送で流したのを聞いた記憶があります。

 

当時からスターウォーズの大ファンだった私は、

東京からかなり離れた九州にいて、

有楽町ってどこにあるんだろう?とか

日劇ってどんな映画館なんだろうと想像を膨らませたのを

今でも覚えています。

 

こちらが「さよなら日劇ラストショウ」のパンフの中味です

 

映画館のシネコン化とデジタル化が進んだ今日、

単館1館だけで946席を誇る映画館は、この日劇1だけでした。

 

しかしー

巨大な劇場は東京でも、地方でも次々と姿を消しつつあります。

 

有楽町マリオンのちょうど日劇の反対側にある、

松竹が誇る劇場、丸の内ピカデリーが802席と、

今や日本最大の座席数を数える唯一の映画館となっています。

 

シネコン化によって、アメリカ式のスタジアムシートが導入され、

前の座席に座った人の頭でスクリーンが邪魔されないように

なったという改善点や、昔では当たり前だった、

立ち見席、満員でもお客を詰め込むといった、

悪習慣とも言えるヒドイ上映環境からは解放されるようになりました。

 

ただ日劇のような巨大な劇場が姿を消してしまうというのは

少し寂しいように感じます。

 

映画もスマホや自宅にある薄型の大型サイズのテレビで観るのが

当たり前になりつつあります。

 

映画の都アメリカでも、若者の映画館離れが続いていると聞きます。

 

コンパクトにまとめられたシネコン型の映画館は、

その時代のニーズにあった形なのかもしれません。

 

新たにTOHOシネマズ日比谷や池袋が最新型のIMAX設備を導入しつつ、

次々とオープン予定があるなかで、日劇が閉館するというのは、

かつて存在した「スーパー・シネラマ・シアター」や、

ホンモノのIMAXシアターといった巨大スクリーンと客席を

保有していた巨大劇場時代の終わりを告げる、

映画館の歴史に刻まれる出来事のように思います。

 

2月4日まで上映が行われる「さよなら日劇ラストショウ」

https://www.tohotheater.jp/event/nichigeki-lastshow.html

 

私は4日に上映される、ジェームズ・キャメロンの「タイタニック」を

観に行く予定です。

 

 

 

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