バレエは敷居が高いを思われがちです。
また、思い切って始めたバレエも何故か場に溶け込めず、
断念してしまった方も多いのではないでしょうか。
そこで
これを知っていればどこのお教室でも通用する!という基本マナーとルールをやっとこさまとめました
(お待たせですっ)
本来でしたら、お稽古をしながら見て経験して学んでいくものですが、大人バレエは時間が限られていますので(!?)、ささっと読んで頭の片隅に入れておくとどこのお教室でデビューしても大丈夫です。逆に、ちょっとバレエが"おじょうず"でもマナーを知らないと相手にしてもらえませんので、お気を付けください。
デフィのように注意してくれるところばかりではありませんよー。
無視されて終わる場合がほとんどです。
それでは、
Here you go
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<バレエレッスンのマナーとルール>
どの世界もそうですが、必ず厳守しなければならないのは「人の迷惑にはならない!」という点です。これを根底にして行動すればどこのお稽古場でも通用します。
1.挨拶
挨拶には大変厳しい世界です!子供の頃から徹底しましょう。バレエはどの時間帯でも基本の挨拶は「おはようございます」です。芸能界みたいですね。ピアニストさんや助手の先生、また発表会などで舞台スタッフの方がいらっしゃる場合も「おはようございます」や「よろしくお願いします」、終了後はもちろん「ありがとうございました。」と「お疲れさまでした」とご挨拶しましょう。
2.譲り合い
更衣室は大抵狭く、全員が一緒に着替えを出来ない所が多いです。おしゃべりに興じていないで、“早く入った人から早く出る!”が原則です。棚やロッカーの前に大きく自分の荷物を広げたり、床に座っての着替えは迷惑になります。もちろんゴミを床に落として帰るなんて絶対ダメです。
3.私語は厳禁
当然ですが、レッスン中の私語は厳禁です!振りがわからなかったら先生に聞きましょう。話しかけられた方の迷惑になるような行為はしてはいけません。
4.道具を大事にする
いつもお世話になっているバーや鏡は大事に扱いましょう。バーにぶら下がったり、鏡に寄りかかるなんてもってのほかです。バーにタオルをかけるのもよくないマナーです。タオルや水分補給用のペットボトルは人の邪魔にならないところに置きましょう。また、バーを準備したり片づけることもレッスンの1つです。協力しあって皆で準備しましょう。床に寝転がってストレッチをする時はタオルを敷きましょう。ヘアジェルやクリームがついた頭で床に寝そべってしまうと、床が滑りやすくなってしまい危険です。
5.遅刻をしてしまったら
遅刻は厳禁ですが、大人バレエでは諸事情もあり遅れることもあると思います。遅れてしまったら、曲の途中でバーに入っては絶対にいけません。端っこでもダメです。曲が終わるまで待ち、なるべく他の人が移動しないで済む場所を選んで入りましょう。多くの人を大移動させてはいけません。
6.バーレッスンにおいて
先生が説明をしている時は、鏡と先生の間や先生の真正面には立たないようにします。また後ろの人が見やすいように気遣ってあげるとよりスマートです。
手を腰にあてて先生の話を聞くのも失礼な態度なのでやめましょう。
7.バーレッスン後のストレッチタイムは休憩ではありません
ストレッチタイムを休憩時間と勘違いをしてスタジオから出たり、お喋りを始めてはいけません。レッスンの一部と思い集中しましょう。
8.レッスン中に勝手に座り込んではいけません
他の人の邪魔になり、危険ですので座ってはいけません。立ちっぱなしで教えてくださっている先生にも失礼です。
事情があって休憩をする場合はスタジオの外、もしくは邪魔にならないようにスタジオの後方で待機しましょう。
9.センターレッスンにおいて
①途中で振りを忘れてしまったら、皆が動く方向へ一緒に歩いたり走ったりして移動しましょう。人の邪魔にさえならなければ、出来る振りだけ動いても構いません。
②自分の振りが終わったら、次の組のことを考えて近い方の斜め前か横へバレエ走りで美しく走り抜けます。その時に次組を見ている先生の前は横切らないようにしましょう。仕方なく横切る時は少し頭を下げて、ささっと小走りで。そして、間違っても後ろへは抜けてはいけません。次の組が出る準備をしている間を平気で通り抜ける人がいますが、大変危険で迷惑な行為です。
③男性は基本後ろです。誰も前に行きたがらない場合はいいと思いますが、率先して前を陣取るのはあまり感心しません。男性は歩幅もジャンプ力も回転のスピードも違いますので、最後列でいざとなったら後ろにスペースを取れるようにする方がスマートです。ジャンプやワルツの時などは人数の少ない最後の組みに入るか男性だけのグループを作ります。
④並び方について
群舞でバレエを踊る際は隊列を美しく形成しなくてはならないので、視野をいつも広く持ち、自分が動きながらも常に周囲を気にする必要があります。レッスンの時からササっと綺麗に並ぶクセを付けておきましょう。
また、一列目の人が遠慮して1.5列目に位置づいてしまうと後ろの人のスペースが狭くなってしまいますので、後ろの人のことを考えてしっかり一列目の位置に付きましょう。時折、自信のある動きの時は前に行き、そうでない時は後ろと場所を変わる方がいますが周りに迷惑なので絶対にしてはいけません。一度付いた場所はそのレッスン中は変えません。
並ぶ際は、
「自分が鏡に映る位置に立つ」「他人の動作の邪魔にはならない」「他人の進行方向や真後ろには行かない」「一度決めた位置は入れ替わらない」が原則です。
アダージオなどで正面に向かう場合
人と重ならないようにずれて立ちます。大体クロワゼかエファセに立つので混み合ってても鏡は見えるはずです。
ワルツなど対角線を取る場合
2人が対角線の角を目指してしまうと危険です。対角線を挟んで同じ距離を保って動きます。回りこむ時も距離を保ち相手の動線に進入しないようにします。
自分の番が終わったら、次のグループがどこからスタートするのか考えて邪魔にならない方向へ走って抜けます。
追い抜きは禁止です。自分の方が大きく動きそうだと思う場合は初めから前列に並びましょう。
暗黙のマナーとして、左角からスタートの時に前だった人は反対側の時は後ろにつきますが、前でやることに自信がない場合は同じ組の人に「すみませんが、前お願いします」と言って変わってもらいましょう。
10.バレエ教室とスポーツジムは違います
バレエ教室はジムとは違いますので従業員とお客さんではありません。ジムは用意された箱の中でお客さんがバレエだけをする場所ですが、バレエ教室はバレエだけでなく礼節も学びながら講師と生徒で作り上げていく場所です。レッスンの準備やお掃除はもちろん、良いレッスンも皆で協力して作り上げます。先生になんでもかんでも要望を伝え、"お膳立てしてもらうのが当たり前"の場所ではありません。
11.人から何か借りたら
うっかり忘れ物をして人から何か借りた時は、洗濯ができるものは洗濯してからお返ししましょう。
ヘアゴム、ピン、ネットなど消耗品の場合は次回新しいものでお返ししましょう。自分の汗がついてしまったものをそのままお返しするのは美しくない行動です。踊りも行動も美しさにこだわりましょう。
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以上です。
ふう~ 大変だーと思われましたか。
要は“気遣い”をし、“人に迷惑をかけない”だけです。
あれ、これってバレエのルールというより、生きていくうえで人間として当たり前のことではないですか 簡単簡単。
もしお稽古場でルールを知らずに困っている人を見かけたら“やさしく”教えてあげましょう。
上記のことが自然に行えるようになったらカッコイイ思います。カッコイイ人ばかりだと、気持ちよく、レベルの高いレッスンできますよ