哲学すること | StudioC#

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哲学者ヤスパースは、哲学とは私たちを包み込み、それ自体は決して1つの対象になることのない世界の全体について思索することであると説いている。


世界は、その中で私たちが生まれ、様々な出会いや、愛や苦悩、喜びや悲しみを体験し、そして死んでいく人間の存在の基盤である。


ヤスパースはそのような世界を、私たちが包み込むものと言う意味で包括者と呼んでいる。

 

 

哲学は、そのような私たちを包み込む世界の全体について問いかける。


私たちを包み込む世界や人生が、さまざまな姿で現れる限り、それらについて考える哲学に、ただひとつの固定的な答えはない。

古来、哲学は様々な世界観や人生観を考えだしてきた。

 

それらは世界や人生の様々な現れ方に対する、一人ひとりの思索の結果である。


哲学の真理は、客観的な既成の知識として学べるものではなく、一人一人が思索しながら人生の真実の姿を明らかにすること、つまり哲学する主体的な行為を通して明らかになる。