こんにちは
スタジオアネッロ 冨田です。
寒波がきていますね。寒さを感じますが、皆さんいかがでしょうか?
木曜日は、長男と一緒に剣道に行っていますが、
2月は一番厳しい季節です!
息子と一緒に頑張りたいと思います。
さて、今日は4月に法律が改正される建築基準法の4号特例廃止に伴う、
リフォームについてです。
今まで、増改築が無ければ戸建住宅は大規模なリフォームでも建築基準法による
建築確認申請は不要になることが多かったです。
ですが、今回の4号特例縮小に伴う法改正によりこれが少し変わりそうです。
4号特例とは、木造の場合、2階建て以下、500㎡以下であれば4号建築物という区分になり
建築確認申請において構造や設備、避難などが緩和・審査免除されていました。
それが、平屋建、200㎡以下の建物が新3号建築物
それ以上の規模はすべて新2号建築物になることが決まりました。

国交省の資料より
左の図が今までの4号建築物とそれ以外を示したもので、
右の図が4月1日以降に着工する建築物に適用される区分になります。
これで何が変わるかというと、リフォームにおいて建築確認が必要かどうか
です。
この法改正は、建築物省エネ法の改正による省エネ基準適合義務化に伴って
改正されたものです。
今まで2階建住宅は建築士が設計するものは、構造審査が省略されてきていましたが、
今後は3階建て住宅と同じように、構造図書の提出、構造審査が行われます。
構造の基準は昔からあまり変わってきていません。
ですが、昔に比べると住宅に使われる建材も変わってきました。
アルミシングルガラスから樹脂ペアガラス・トリプルガラスになったり、
基礎が布基礎からベタ基礎になったり、
床の下地に24㎜の合板が使われたり、
太陽光パネルが屋根の上に載ったり、
などなど、建物が重くなっているという傾向があります。
省エネ基準に適合するとなると、
当然、サッシを樹脂ペアガラスになったり、断熱材が多く入ったり、
太陽光パネルを設置したりと建物が重量化する方向になることは必須です。
という事で、構造に関わる部分も法改正になりました。
さて、リフォームはどうでしょうか?
細かく説明すると大変なので、確認申請が不要な内容をざっくりと説明すると、
①屋根や外壁の下地(野地板や合板)を取り換えないで、仕上げのみの変更(外壁全部を取り換えるのはNG)
②屋根、外壁の上から新しい仕上げ材を被せるカバー工法
③内壁を剥がして、断熱材を入れる
④床は下地を取り換えないで仕上げ材のみの変更
⑤既存の床の上から被せること
⑥階段はやり替えが半分以下もしくは、上から被せる方法
が、確認申請不要のリフォームとなります。
ここで個人的に疑問となっている部分があります。
例えば、②⑤などのカバー工法です。
先程、法改正は省エネが進んだことによるサッシや建物の重量化により
構造的なチェックがされるような法改正が行われるという事でしたね。
カバー工法は今の建物にさらに材料が追加される工事となります。
ですが、これは確認申請が不要となります。
建物の重量が増えれば、地震時に建物が揺らされる力が増えます。
今までの2階建住宅で、壁量計算しか行っていない建物でも、
軽い建物(スレート屋根、外壁サイディング)と
重い建物(瓦屋根、塗り壁)とに簡易的に分かれていました。
という事は、
屋根、外壁、サッシ床をすべてカバー工法でリフォームした場合、
さらに太陽光パネルを設置したなんて場合は、建築確認が不要な工事内容となりますが、
建物自体の重量はかなり増えると思います。
これについて既存建物の耐震チェック、構造チェックを行わなければ、
耐震について不利側になってしまうのではないかと思うのです。
確かに、カバー工法の場合は解体による廃材も出ませんし、
確認申請も不要であればすぐに工事に着手できます。
見た目は新築同等に仕上がります。
ですが、建物の安全性についてはどうでしょうか?
今は新築住宅も原材料の高騰により、販売価格にもかなり影響が出ています。
中古物件だけど、フルリフォームできれいで、保証もついているという物件が
増えてくるかもしれません。
そんな時は、
建築確認をとってリフォームをしたのか?
→したのであれば、構造検討について確認したいですね
構造的な部分(耐震)については何かしたのか?
→壁量や構造についての検討書があると良いですね。
当時から建物が重くなっている場合は、検討してるのか?
→検討している図書の確認がしたいですね
など、確認してみてください。
業者さんの「大丈夫です」に安心せず(安心できないのは残念なことですが)、
ご自身でしっかりと確認してください。
専門知識が無ければ、図面をみても分からないという方がほとんどです。
ですが、このような法改正があり、懸念事項があるよという事だけでも知っていれば、
後から、「こんなはずじゃなかった」とならないはずです。
もし、よくわからなければお近くの設計事務所に有料でも相談するか、
SNSなどで発信している設計士さんに相談するのがおすすめです。
特にX(旧ツイッター)ではお施主様と実務者が活発にやり取りが行われているようです。
家づくりを新築も中古リノベ物件も両方検討している方は、
是非頭の片隅に入れておいてください。
意匠設計だけではなく、構造、省エネ設計もやっていると、
総合的に気になるところが増えてきています。
今回の法改正の内容はとっても良い流れの一歩かと思っています。
安心で快適で安全な住まいがもっともっと増えればよいなと思います。
それではまた
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株式会社スタジオアネッロは
神奈川県大和市にて
【高性能住宅で安心快適な住まい】を
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