「全部が副業」studio7ブログ
一般社団法人日本ポストプロダクション協会による「映像音響処理技術者」の認定を受けている脱サラフリーランスの動画製造請負業です。
他にもデザインやイラストなどの仕事もお請けしており、動画を含めて地方自治体やその外郭団体、公益社団法人、企業などの案件を手掛けています。

作成した一部の動画はYouTubeにアップ、仕事でお手伝いした動画でYouTubeで見られるものは再生リストにまとめてありますので、おヒマなときにでもご覧頂けると嬉しいです。
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「動画編集マン」としては、YouTubeの編集“だけ”だと、ザックリ月に100本ぐらいこなさないと稼ぎにならない…という話を聞いた。

 

今回、友人がYouTubeチャンネルを立ち上げて情報発信したいとのことで協力することにしたが、これで稼ごうとは思っていない。

与えられた役割は、番組の企画・構成や演出の助言と、撮影・編集と、“友人が自分だけで撮影・配信するコーナー”のための技術アドバイス。「YouTubeでチャンネル登録を増やすためには?」みたいなノウハウは私も知らんので、普通にトーク番組を作るイメージで準備を進めている。…と言っても、トーク番組なんて作ったコトは無い。

 

ただ、喋りがメインのトーク番組は、音が重要な役割を果たすであろうことは間違い無いだろう。

そのあたりは、懇談会系の動画制作を請けてきた経験が多少は役に立つ。

 

ナビゲーター2人なので、180°の指向性を持つバウンダリーマイク1つで良いかなと思っていたが、先日打ち合わせを兼ねて軽くテスト撮影をしたところ、2人の声量も声質も異なる。必要に応じて個別に後から補正できるようにした方が良いかとそれぞれにマイクを用意することにした。

さらに、私も外野からツッコミを入れる場合が考えられ、しかもトークとは別だぞ、ということをわかりやすくするためにボイスチェンジャーを通して自分の声も録音できるセッティングを考えた。

 

…何か仕込みに時間がかかりそうだなあ…。

これに3台のカメラも加わるし。

 

動画本数をキープしつつ、長く続けて行くためには、極力手間がかからないやり方の方が良いんだけど、私が関わるとややこしくなっちゃうんだよな…。とりあえず、2020年4月から本格稼働予定。

 

写真は、マイクセッティングのテストの様子と、機材セッティング案。

フリーランスなので、基本的に頂いた仕事は1人で全部やる。

文筆、デザイン、イラストなどはまあ(Adobeへの“お布施”の出費はあるが)それほど設備投資はかからないし、在宅でひたすらパソコンに向かっているだけなので何とかなるが、問題は映像制作。

 

先日、ある懇談会のビデオ収録をしてきた。

ビデオカメラ3台(3時間弱回しっぱなし)に、“押さえ&予備”で動画撮影可能なミラーレス一眼を2台の5カメ体制。

さらに、ビデオカメラに付けた外付けマイクを入れると6本のマイクを使って収録し、それをバックアップの意味も含めて2台のレコーダーとそれぞれのカメラに録音する。…今回は新たにワイヤレスマイクも導入。

ついでに、ビデオ用三脚3本と、ミラーレス用ジンバル、レコーダー用ミニ三脚とも用意した。

 

1時間半の設営時間内に、持参したセッティング案の図を元に「ええと、どれとどれを繋ぐんだっけ」と再確認しつつ、さらにケーブルも懇談会の邪魔にならないように引っ張って養生をする。会の運営にも気も遣わねばならず、毎度テンパる。

 

そして、これらの機材は全て自前で、設備投資が…もうね…。

 

撮影を終えて帰宅すると今度は素材を整理して編集するわけだが、3時間近い内容を10分程度にまとめねばならず、誰のどの発言を拾うかを判断してアラ編を作る。音の調整や(5台のカメラは全て機種が異なるので)色味も合わせなきゃならない。

 

つまりは“1人すたじお”の場合、撮影から録音、それら一本の動画に編集して仕上げる全てのプロセスの知識や技術も必要となるわけで…。

 

…無理…。

 

ただ、困ったことに、この動画制作ってヤツは、ハマると抜けられない不思議な魅力がある。

 

写真は、先日の懇談会用のセッティングメモと、持参したカメラ。

 皆様、明けましておめでとうございます。

 

 さて、2019年はフリーになってから最も沢山の仕事を頂くことが出来た。

 

 映像絡みの仕事に関して言えば、公的機関から2〜3カ月に1度開催される懇談会の撮影・編集の仕事のご依頼が来るようになったことは大きい。“その都度の契約”なので、いつお話が来なくなるかわからないが、既に6回担当させて頂いている…つまりはリピーターになって下さっているという意味で、信頼を得たものと前向きに考えることにする。

 

 一方で、ずっと個人事業主として依頼元から直接「お任せ」で撮影から編集までやってきたのが、2つの映像制作会社とお付き合いが始まったことでスタッフの一員としての仕事もずいぶん体験させて頂いた。 

 例えば、コンサート撮影では、ステージ後方のスクリーンに投影される映像を撮るカメラマンとして、「生カメ」「推しカメ」をベテランカメラマンの皆さんに混ざって(冷や汗をかきまくりながら)担当。スイッチャーを任せて頂いたこともあった。

 あるセミナー動画は、編集マンとしてディレクターの指示に従いながらの作業を行い、自分の引出しには無いカット割りなどを学ぶ機会となった。

 また、他の案件で、ちょっとしたプロップの制作や合成テスト動画の作成、パッケージデザインや紹介漫画の仕事を頂いたりもした。

 

 アニメーション制作についてご相談をお受けしたこともあったし、ライターの仕事でお世話になっている出版社から何故か漫画のご依頼もあった。

 

 そして今は、人物写真のレタッチをやっている。

 

 あれこれと(狭く浅く)手を出して来たので、突出したものを持ったエキスパートになれないことが自分の弱点だと思っていたのが、様々なご縁のおかげで“器用貧乏”も仕事のチャンスにつながる強みにもなり得るという可能性を感じた2019年。

 

 2020年以降も、当面は“器用貧乏”でやっていく…もっと言えば、器用貧乏を極める方向でやる予定。

 ただ、私の場合、あくまでも「自分を見てくれる」依頼主さんに恵まれているからそんな仕事スタイルでイケるのであって…今後どうなるかわからないし…万人にお薦め出来るものではない。

 

 写真は、サンプルとして作ったスマホ画面の合成テスト(実際は動画)。

アニメは専門外だが、ヲタなら誰でも教養としてある程度アニメの作り方は知っている(ハズ)。

一応、高校時代に初めて作った映像作品はアニメだったし、浪人中もモデルアニメーションの試作も作った(←浪人は勉強しろ!)ものの、商業アニメの現場はヲタ本などから得た知識しか無かった。

 

それから幾星霜、前職でアニメ業界の皆さんと関わる部署に配属となった。

この時に、様々なスタジオを訪問して色々なお話を伺う機会を得た。…断っておくが、あくまで職務である。

 

美術・背景専門の会社、作画専門の会社、撮影専門の会社、仕上げ(=彩色)専門の会社、撮影専門の会社、大手のライツ(=権利関係)担当セクション等々。

他にも監督さんの作業場にお邪魔したり、アート系アニメーションの作家さんからも多くを学ばせて頂いたし、各分野の駆け出しスタッフの苦労も知った。

残念ながら特殊効果やCG専門の会社や、声優系・音響系の現場には行ったことが無い。

 

そんな経験のおかげで、“アニドウのあの方”からもそれなりに信頼して頂けるようになった。

 

最近、あるところでアニメの作り方や、“何がアニメっぽい要素なのか”を説明することになったのだが、まあ、その資格はあるんじゃないかと自負している。

で、先方はそこらへん丸っきりご存知なくて、非ヲタの常識の無さ(笑)にビックリ。

 

そういうことを伝えていくという啓発活動も…社会貢献とまでは言わないが…老いたヲタのひとつの役割なのかもしれないと思う今日このごろ。

 

写真は、高校漫研の仲間と作ったアニメのタイトル部分と、何とワタシが制作委員会のメンバーとして(職務上)関わったDVD。

(c)J.Natsui/T.Makabe/M.Miyamoto

 

私の如きフリーランスに「映像を作ってください」と発注して頂く場合、「ひと通り全部」を1人でやらやきゃならない。

そんなとき、悩みのタネのひとつが「音」で、膨大なフリー音源のライブラリーを持っているわけで無し、ネットのフリー音源もイメージや尺に合ったものを探すのが大変だし「その1作」にしか使わないような音を新たに購入するのも予算によっては厳しかったりする。

 

そうなると、自分の人件費度外視で(お薦めできる“仕事”のスタイルでは無いが)自作している。或いは過去作品を流用。

音楽の専門家では無いのでクオリティーは我慢して頂かざるを得ないが、「ただ背後に何となく流れていれば良い音楽」であればギリギリの線といったところか。

 

音楽作りの音源として、現在は専ら「DAW(Digital Audio Workstation)ソフト」…ザックリ言えば音楽制作用ソフト…に始めから入っている音源や購入した音源など「ソフトウェア音源」と呼ばれるものを使っている。ただ、パソコンの容量をけっこう食う。

かつてSinger Song WriterというDAWソフトとパッケージで売られていたRolandのSC-8850というデジタル音源機材がなかなか使えるヤツで、微妙な奏法の再現はちょいと厳しいが1600種類を超える音源が内蔵されているので、ソフトウェア音源と違って「ここぞというときに欲しい音」がPCヘの負荷無く使えるのだ。

 

ただ、SC-8850の能力を発揮できるSinger Song WriterがMacOS9までしか対応していないため、Power Mac G4も“それだけのため”にデスクを占領している。

 

写真は、SC-8850。2002年の発売で、いち早くUSBに対応した。