コノミ隊員の『しあわせのせいぶん』
アフロディーテ・笹塚ファクトリー提携公演 彩才女組(さいさいおんなぐみ)Vol.1『しあわせのせいぶん』を観てきた。
お芝居である。
この彩才女組の“組長”を務めるのが『ウルトラマンメビウス』の地球防衛組織CREW GUYSのアマガイコノミ隊員の世を忍ぶ仮の姿である平田弥里さん。
以前、平田弥里さんが出演した映画『書の道』を観た雑感 をこのブログに書いた。
コノミ隊員の女優としての成長ぶりをその時にも感じたのだが、今回さらにその思いが強くなった。
失礼な言い方だが、俳優としては身体表現が弱いと思っていた。
コノミ隊員の時は、何と言うかちょいとヘタレた動きがキャラとマッチしていたんではないかと感じる。
その後、昨年のゴールデンウィークに上演された『ウルトラマンプレミアステージ3』での小森杏由役を観たが、凛とした女医さんの役…歩き方からしてちょっと残念だった。“颯爽とした歩き方”を誰か教えてやれよ、と思った。ま、設定と配役がかみ合っていなかったのかも知れない。
『書の道』では、何か良い感じに背丈の合った役でコノミ隊員のイメージとも違った雰囲気を感じさせてくれた。が、身体表現がポイントになる映画ではなく、流れる空気感とか会話の間(ま)がポイント。そこらへんは感性の部分でしっかりと受け止めて表現していたと思う。
さて、今回は小劇場での舞台である。
イキナリ話がずれるが、舞台での芝居というと、客席の数に関わらず役者さんたちはギンギンのドーランメイクを施すものと思っていた。が、彩才女組の皆さんは極めてナチュラルなメイクだったのが意外というか…。まあ、ほとんどの皆さんが目鼻立ちがハッキリしていたし、敢えてドーランを塗ったくる必要もなかったんでしょうね。
キャスター付きのパネルにビニールを貼ったものが6枚…ほとんどそれだけが舞台装置である。その位置やら動きやらで場面を説明しているお芝居なんである。
しかも、平田さん以外は1人何役もやっているのだが、一部を除いて衣装は同じ。ストールやベルトの巻き方だけでキャラの違いを表現しているお芝居なんである。
刀で斬りつけるシーンだって、手には棒も何も持っていない…“フリ”だけ。
本当に必要な小物はちゃんと作ってあったし。
可能な限り抽象化というか簡略化して、情景云々よりは役者を見せる芝居なのだ、これは。
…それを、終演後に「紙を手渡すシーンがあったでしょ。あれ、白紙だったんだよね。せめて何か文字を書いておくのがリアリティってもので…」と仲間に語っていた観客が私の真後ろに座っていた。仲間内は「さすが○○さん、観てるところが違うなあ」とか言っていたが、「観てるところがズレてる」と言うべきである。
閑話休題。
映画やテレビと違って舞台はカメラワークや編集に頼ること無く、役者さんの演技だけで観客に脳内ズームや脳内パンをさせなければいけない。そうなると、表情やセリフ回しに加えて身体全体の動きをコントロールしなくてはいけない…と思う。
そのあたり、メンバーの中では舞香さんと内田ゆかさん(調べるまで気づかなかったが、中日劇場の『ウルトラマンプレミアステージ3』で「シャーラン」の役を演じていた方)は安心して観ていられた。
心配していた(?)平田さんは、主役なので一人芝居も多くて大変だったとは思うが、かなり全身演技が進歩していたように思う。
妙な例だが、「お前の話が本物なら、魔法を見せてみろ」と無茶振りされたシーン…。
何と、メビウスの中途半端な変身ポーズを披露してくれた。
それが「そんな…魔法なんて使えるわけないしな。メビウ…やっぱりそんなの無理だよな」みたいな心境(セリフ無し)を絶妙に曖昧な動きで表現していたと思う。もちろん、ウルトラファンのツボにはまったシーンでもあることは言うまでもない。
惜しむらくは“その場歩き”の動き。ちょいとぎこちなさが目立った。
でも、集団で熊から逃げる“その場走り”は、動きも全員のタイミングがうまいこといってて面白かったですけど。
私ゃ評論家でも何でもない、単なるいちファンに過ぎないが、平田弥里さんの女優としてのスキルは新しい作品を観るたんびに成長しているように感じる。
何とか地球防衛の仕事も頑張って欲しいが、役者さんとしてもまだまだ“伸びしろ”があるような気がするので、そっちも是非頑張って欲しいと思う。
…デスカッパ、早く観たい…。
お芝居である。
この彩才女組の“組長”を務めるのが『ウルトラマンメビウス』の地球防衛組織CREW GUYSのアマガイコノミ隊員の世を忍ぶ仮の姿である平田弥里さん。
以前、平田弥里さんが出演した映画『書の道』を観た雑感 をこのブログに書いた。
コノミ隊員の女優としての成長ぶりをその時にも感じたのだが、今回さらにその思いが強くなった。
失礼な言い方だが、俳優としては身体表現が弱いと思っていた。
コノミ隊員の時は、何と言うかちょいとヘタレた動きがキャラとマッチしていたんではないかと感じる。
その後、昨年のゴールデンウィークに上演された『ウルトラマンプレミアステージ3』での小森杏由役を観たが、凛とした女医さんの役…歩き方からしてちょっと残念だった。“颯爽とした歩き方”を誰か教えてやれよ、と思った。ま、設定と配役がかみ合っていなかったのかも知れない。
『書の道』では、何か良い感じに背丈の合った役でコノミ隊員のイメージとも違った雰囲気を感じさせてくれた。が、身体表現がポイントになる映画ではなく、流れる空気感とか会話の間(ま)がポイント。そこらへんは感性の部分でしっかりと受け止めて表現していたと思う。
さて、今回は小劇場での舞台である。
イキナリ話がずれるが、舞台での芝居というと、客席の数に関わらず役者さんたちはギンギンのドーランメイクを施すものと思っていた。が、彩才女組の皆さんは極めてナチュラルなメイクだったのが意外というか…。まあ、ほとんどの皆さんが目鼻立ちがハッキリしていたし、敢えてドーランを塗ったくる必要もなかったんでしょうね。
キャスター付きのパネルにビニールを貼ったものが6枚…ほとんどそれだけが舞台装置である。その位置やら動きやらで場面を説明しているお芝居なんである。
しかも、平田さん以外は1人何役もやっているのだが、一部を除いて衣装は同じ。ストールやベルトの巻き方だけでキャラの違いを表現しているお芝居なんである。
刀で斬りつけるシーンだって、手には棒も何も持っていない…“フリ”だけ。
本当に必要な小物はちゃんと作ってあったし。
可能な限り抽象化というか簡略化して、情景云々よりは役者を見せる芝居なのだ、これは。
…それを、終演後に「紙を手渡すシーンがあったでしょ。あれ、白紙だったんだよね。せめて何か文字を書いておくのがリアリティってもので…」と仲間に語っていた観客が私の真後ろに座っていた。仲間内は「さすが○○さん、観てるところが違うなあ」とか言っていたが、「観てるところがズレてる」と言うべきである。
閑話休題。
映画やテレビと違って舞台はカメラワークや編集に頼ること無く、役者さんの演技だけで観客に脳内ズームや脳内パンをさせなければいけない。そうなると、表情やセリフ回しに加えて身体全体の動きをコントロールしなくてはいけない…と思う。
そのあたり、メンバーの中では舞香さんと内田ゆかさん(調べるまで気づかなかったが、中日劇場の『ウルトラマンプレミアステージ3』で「シャーラン」の役を演じていた方)は安心して観ていられた。
心配していた(?)平田さんは、主役なので一人芝居も多くて大変だったとは思うが、かなり全身演技が進歩していたように思う。
妙な例だが、「お前の話が本物なら、魔法を見せてみろ」と無茶振りされたシーン…。
何と、メビウスの中途半端な変身ポーズを披露してくれた。
それが「そんな…魔法なんて使えるわけないしな。メビウ…やっぱりそんなの無理だよな」みたいな心境(セリフ無し)を絶妙に曖昧な動きで表現していたと思う。もちろん、ウルトラファンのツボにはまったシーンでもあることは言うまでもない。
惜しむらくは“その場歩き”の動き。ちょいとぎこちなさが目立った。
でも、集団で熊から逃げる“その場走り”は、動きも全員のタイミングがうまいこといってて面白かったですけど。
私ゃ評論家でも何でもない、単なるいちファンに過ぎないが、平田弥里さんの女優としてのスキルは新しい作品を観るたんびに成長しているように感じる。
何とか地球防衛の仕事も頑張って欲しいが、役者さんとしてもまだまだ“伸びしろ”があるような気がするので、そっちも是非頑張って欲しいと思う。
…デスカッパ、早く観たい…。