『チビセブンファイトTHE MOVIE』の長い道のり | studio7の映像実験室

『チビセブンファイトTHE MOVIE』の長い道のり

 ついに、ここまで来た。

studio7の映像実験室-零号DVD

 零号試写用のDVD!

 これをメンバー全員にチェックしてもらい、その結果を反映させて初号の完成となる。
 
 鬼プロデューサーAによる突然の制作発表が今年の1月で、絵コンテ作業に入ったのが2月。
 3月に主要な撮影を行い、4月に追加撮影。
 同時進行で3DCG作成や合成作業や音楽制作、アラ編を進めて5月に入ってアフレコをやった。

 4月半ばにはラストのシークエンスに対して全く新しいアイディアが出されたのだが、技術的な問題などもあって意見が分かれて作業が難航。
 悩んでいる時間が惜しいので(?)予告篇を作ってYouTubeにアップしてきた。

 5月に入り、問題のラスト・シークエンスのイメージを無事に全員が共有…できたと思ったら、音楽についてどうやら私だけが違うイメージを引きずっていたらしくてまた意見が分かれた。

 5月半ば、他の仕事が入ってきて「一人スタジオ」としては飽和状態に陥った。どう考えても手が足りないのだが、人を雇える身分ではない。映像のレンダリングなど、パソコンの処理に時間がかかる作業を待っている間に別のパソコンで原稿書きやらレクチャー用のレジュメ作りをしたり、ネットや書籍で調べものをして5月下旬にいくつかの仕事が片付いた。

 この間にラストの音楽に関する認識の違いも(半ば強引に)クリアして、5月末日に本プロジェクト初となる「音楽練習スタジオを借りての録音」を行った。

 んで、めでたく零号試写用のデータが完成したのである。


 …のだが。

 
 まず、全体の色調を整えたり、逆に特殊なイメージを加える「カラコレ(=カラーコレクション)」…これが私には技術的にも感覚的にもどうやったら良いのかよくわからない。ちょいとソフトをいじってみたが、下手にいじると逆効果になりそうなので、今回は諦めた。

 そして難関は音響だった。

 『チビセブンファイト 第一話』では、BGMとナレーションのバランスがそこそこだったら許して貰える程度だったのに、今回はそれにセリフや歌までが加わる。
 セリフも異なった環境で個別に録音したものを、同一画面で不自然にならないように調整してやる必要があるのだが、そのあたりの音響知識は私には無い。
 それでも、ある程度耳障りにならない…自然に聞き流せるレベルに近づけるように努めたのだが、これは零号試写で他のメンバーがどう受け止めるか…。

 さらに、DVDに落とし込むにあたって、エンコードだのファイル形式だのと、私には理解不能な技術が入り込んでくる。
 データをDVDに収められるように圧縮するためのソフトがいくつかあるが、どのソフトを使うか…またそのソフトに使えるようにするためには、映像をどんな形式で書き出すべきかといった知識はほとんど持ち合わせていないので、ひたすら試行錯誤をするしかない。


 そうやって、何とか零号試写用のDVD完成にまでこぎ着けたのである。

 これをベースに初号が完成すれば、あとはいつでもYouYubeにアップできるのだが、プロジェクトとしては「もうワン・クッション」を挟み込む方針が打ち出されている。この“ワンクッション”に関わる余裕は私には無さそうである。

 いずれにしても、ここにきてようやく『チビセブンファイトTHE MOVIE』の目処がついてきたことは間違い無い。

 まだ振り返るべき時期ではないのだが、既に「いや~、長かったなあ」と、すっかり自分の作業は終わった気になっている昨今である。