アクション研究(笑)〜ウルトラと東映
「アクション監督」を志願しちゃったもんで、ドロナワで研究をしている。
以前、ウルトラなお友だちの一人・ケイパパさんとオトナげない激論(?)を交わしたことがあった。
ケイパパさんは某所で東映ヒーローショーを観戦。その派手な立ち回りや激しいアクションを見て「ウルトラのステージショーもこうあってほしい…」とつぶやいた。
が、私は「や。東映ヒーローは人間と同じ大きさですけど、ウルトラヒーローは(設定上)40mを超えてるんですよ! それが東映ヒーローみたいな動きをしちゃマズいでしょう」
その時の殴り合いの傷が、まだ額に残っている(うそ)。
当時の私から見たウルトラヒーロと東映ヒーローとでは、まず「立ち方/構え方」が違う。
えっと、公平性を保つために、ウルトラでも東映でも無い方に演じていただきましょう。
そこのザク君!(MS-06JCザクII)
ザク「え~~っ?! 自分っスかぁ?」
ガ「オレのことは作りかけで放置したまんまなのに!」
いやまあ、アナタは“トルソー状態”でもサマになるからね~。
で、ザク君、ちょっとそのスパイクシールドは邪魔だから外してくれる?
ザク「え…これ、外すんですか…」
そうだよ、ネタがまだ続くんだから急いで!
ザク「ほいじゃ、ここに置いときますからね~。踏んで壊さないで下さいよ」
人が踏んだだけで壊れるシールドなんて役に立たんだろうが。
では、「ウルトラ立ちポーズ」と「東映立ちポーズ」をやってちょーだい。横から写真を撮るからね。
ザク「わっかりやしたぁっ! 親方!」
左がウルトラで、右が東映。
ウルトラヒーローは胸を張って堂々と立っているが、東映ヒーローは猫背気味である。
考証はちゃんとしてないが(オイオイ)、それぞれの出発点が「純粋なるヒーロー・ウルトラマン」と、「改造人間としての哀しみを背負ったヒーロー・仮面ライダー(もちろん、1号)」であることがこの立ちポーズの違いとなって表れているのではないか。
続いて、構えのポーズを頼む、ザク君。
ザク「わ、わ、わ、わっかりやっしたぁ~…お、親方ぁ~!」
左がウルトラな構えで、右が東映な構え。
ウルトラは引き締まったポーズで、東映は広がったポーズである。
初代「ウルトラマンになった男」である古谷敏さんは殺陣やアクション専門の俳優さんではなかったし、現場にも殺陣師がいたわけでもなかった。が、古谷さんには空手の経験がある。また、嵐寛寿郎の『鞍馬天狗』が古谷さんにとってのヒーローだったし、ジェームズ・ディーンの映画にも憧れたと著書である『ウルトラマンになった男』に書かれている。
本当の格闘技の場合、相手に次の手を悟られないように前振りを小さくして瞬時に技を繰り出さなければいけない。
『鞍馬天狗』は時代劇であり、構えは剣道に通じる。空手にしても剣道にしても、隙を作らないように身体を「締める」方向にポースを作るのではないか。
これにジェームズ・ディーンの要素が加わり、あの独特の“初代ウルトラマンならでは”のポーズが出来上がったのであろう。
それが、先々に続くウルトラヒーローの構えの基準になったことは想像に難く無い。
一方の東映ヒーローは、大野剣友会にしてもジャパン・アクション・クラブにしても、「アクション」の見せ方は(良い意味で)ケレン味というか、派手な立ち回りがメイン。
格闘技と異なり、「これからパンチを出す」とか「キックをかます」という期待感を観る人たちに抱かせる動きであり、それをわかりやすく伝えなければならない。
必然的に動きは大きくなる。
ま、これらは視聴者としての視点である。
が、先日、「演じる側」から貴重なお話を伺うことが出来た。
渋谷・道玄坂にある特撮バー『怪獣屋』。
店長さんは長く円谷キャラの「中身」をテレビやステージで演じ、現在は別チームで東映ヒーローも演じているスーツアクターの三宅敏夫さんである。
つまり、「ウルトラヒーロー」と「東映ヒーロー」の両方を熟知した方。
「ウルトラは、前に向かって構えるんですよ。東映は“引き”ですね」
三宅さんはイキナリ立ち上がると、実際にその違いを見せて下さった。う~ん、納得。
では、ザク君、再現してください。
ザク「ちょ、ちょっと、プロのアクターさんの動きを再現するなんて無理っスよ、親方!」
無理は承知。そもそもウルトラも東映もスマートなヒーローなのに、キミのよーなずんぐりむっくりのヤツに色々頼むこと自体間違ってるんだから。
ザク「…。S社に怒られても知りませんよ」
要は、腰から上のベクトルが異なるのだ。
これもそれぞれの元祖の「ヒーローとしてのキャラの違い」から生まれた差異なのではないか。
以上が全ての(個々の)ウルトラヒーロー&東映ヒーローに当てはまるわけではないが、傾向としてはこんな感じだと思う。
で、昨年末に公開された『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でのウルトラヒーローたちの「構え」はどうだったか。
4月のDVD発売を待って再度確認したいと思っているが、「東映構えのウルトラヒーロー」というイメージが残っている。もしそうであるならば、確かに「ウルトラマン」としては新しい。しかし、少なくとも「構え」に関する限り「全く新しいヒーロー」を生み出したわけではなく、単に東映からの借り物ということになる。
ちょいとばかり意地悪な視点で、DVDの発売を心待ちにしている。
以前、ウルトラなお友だちの一人・ケイパパさんとオトナげない激論(?)を交わしたことがあった。
ケイパパさんは某所で東映ヒーローショーを観戦。その派手な立ち回りや激しいアクションを見て「ウルトラのステージショーもこうあってほしい…」とつぶやいた。
が、私は「や。東映ヒーローは人間と同じ大きさですけど、ウルトラヒーローは(設定上)40mを超えてるんですよ! それが東映ヒーローみたいな動きをしちゃマズいでしょう」
その時の殴り合いの傷が、まだ額に残っている(うそ)。
当時の私から見たウルトラヒーロと東映ヒーローとでは、まず「立ち方/構え方」が違う。
えっと、公平性を保つために、ウルトラでも東映でも無い方に演じていただきましょう。
そこのザク君!(MS-06JCザクII)
ザク「え~~っ?! 自分っスかぁ?」
ガ「オレのことは作りかけで放置したまんまなのに!」
いやまあ、アナタは“トルソー状態”でもサマになるからね~。
で、ザク君、ちょっとそのスパイクシールドは邪魔だから外してくれる?
ザク「え…これ、外すんですか…」
そうだよ、ネタがまだ続くんだから急いで!
ザク「ほいじゃ、ここに置いときますからね~。踏んで壊さないで下さいよ」
人が踏んだだけで壊れるシールドなんて役に立たんだろうが。
では、「ウルトラ立ちポーズ」と「東映立ちポーズ」をやってちょーだい。横から写真を撮るからね。
ザク「わっかりやしたぁっ! 親方!」
左がウルトラで、右が東映。
ウルトラヒーローは胸を張って堂々と立っているが、東映ヒーローは猫背気味である。
考証はちゃんとしてないが(オイオイ)、それぞれの出発点が「純粋なるヒーロー・ウルトラマン」と、「改造人間としての哀しみを背負ったヒーロー・仮面ライダー(もちろん、1号)」であることがこの立ちポーズの違いとなって表れているのではないか。
続いて、構えのポーズを頼む、ザク君。
ザク「わ、わ、わ、わっかりやっしたぁ~…お、親方ぁ~!」
左がウルトラな構えで、右が東映な構え。
ウルトラは引き締まったポーズで、東映は広がったポーズである。
初代「ウルトラマンになった男」である古谷敏さんは殺陣やアクション専門の俳優さんではなかったし、現場にも殺陣師がいたわけでもなかった。が、古谷さんには空手の経験がある。また、嵐寛寿郎の『鞍馬天狗』が古谷さんにとってのヒーローだったし、ジェームズ・ディーンの映画にも憧れたと著書である『ウルトラマンになった男』に書かれている。
本当の格闘技の場合、相手に次の手を悟られないように前振りを小さくして瞬時に技を繰り出さなければいけない。
『鞍馬天狗』は時代劇であり、構えは剣道に通じる。空手にしても剣道にしても、隙を作らないように身体を「締める」方向にポースを作るのではないか。
これにジェームズ・ディーンの要素が加わり、あの独特の“初代ウルトラマンならでは”のポーズが出来上がったのであろう。
それが、先々に続くウルトラヒーローの構えの基準になったことは想像に難く無い。
一方の東映ヒーローは、大野剣友会にしてもジャパン・アクション・クラブにしても、「アクション」の見せ方は(良い意味で)ケレン味というか、派手な立ち回りがメイン。
格闘技と異なり、「これからパンチを出す」とか「キックをかます」という期待感を観る人たちに抱かせる動きであり、それをわかりやすく伝えなければならない。
必然的に動きは大きくなる。
ま、これらは視聴者としての視点である。
が、先日、「演じる側」から貴重なお話を伺うことが出来た。
渋谷・道玄坂にある特撮バー『怪獣屋』。
店長さんは長く円谷キャラの「中身」をテレビやステージで演じ、現在は別チームで東映ヒーローも演じているスーツアクターの三宅敏夫さんである。
つまり、「ウルトラヒーロー」と「東映ヒーロー」の両方を熟知した方。
「ウルトラは、前に向かって構えるんですよ。東映は“引き”ですね」
三宅さんはイキナリ立ち上がると、実際にその違いを見せて下さった。う~ん、納得。
では、ザク君、再現してください。
ザク「ちょ、ちょっと、プロのアクターさんの動きを再現するなんて無理っスよ、親方!」
無理は承知。そもそもウルトラも東映もスマートなヒーローなのに、キミのよーなずんぐりむっくりのヤツに色々頼むこと自体間違ってるんだから。
ザク「…。S社に怒られても知りませんよ」
要は、腰から上のベクトルが異なるのだ。
これもそれぞれの元祖の「ヒーローとしてのキャラの違い」から生まれた差異なのではないか。
以上が全ての(個々の)ウルトラヒーロー&東映ヒーローに当てはまるわけではないが、傾向としてはこんな感じだと思う。
で、昨年末に公開された『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でのウルトラヒーローたちの「構え」はどうだったか。
4月のDVD発売を待って再度確認したいと思っているが、「東映構えのウルトラヒーロー」というイメージが残っている。もしそうであるならば、確かに「ウルトラマン」としては新しい。しかし、少なくとも「構え」に関する限り「全く新しいヒーロー」を生み出したわけではなく、単に東映からの借り物ということになる。
ちょいとばかり意地悪な視点で、DVDの発売を心待ちにしている。






