パースくん2…初めてのアート(笑)〜その4
「アートという土俵にお笑いを持ち込む」!
何だか学校サイドが学生に求めているものと違うような気もするが、そんなチャレンジ精神を持って課題の立体造型に取り組む!
くどいようだが、芸術とかアートのことはよくわからんのだ。
しかも今回は「シュルレアリスム」何たらカンタラらしい。…ミシンとこうもり傘が手術台の上で出会うことが美しいと感じるような人たちの世界に「学生さんたちを無理矢理引きずり込んだんですよ」と先生。
ま、とにかく何か作らないことには単位がもらえない。
三日間の授業の初日。
くそ熱い中、街の中を歩き回ってデジカメで撮った写真の中から「エスカレーター」と「下駄」を組み合わせることにして、さらに先生の「アートな指導」によってそこに「水」の要素も入れることとなった。
再掲となるが、そのスケッチがこれ。
まっとうに考えれば、これは「普通にこの形を作る」か「強制遠近法(奥にあるものを小さく作る)で作る」のどちらかであろう。
ここでようやく「パースくん」的なハナシになってきた。
またまた再掲となるが、私が2008年1月に完成させた本家「パースくん」。
実際のウルトラマンの変身シーンも、強制遠近法を用いたモデルを作って撮影されているものと思われる。
↓こっちは着色前の写真だが、「パースくん」を横(正面?)から見るとこんな形である。これで広角レンズを使っても出ないような“飛び出し感”を出した…つもり。
さて、学校の課題である。
私は強制遠近法を用いることを宣言した上で、先生に質問をした。
チャチャッとメモみたいな絵を描いて「どっちを“正面”にした方がいいでしょう?」
待て。
冒頭のアイディア・スケッチからしたら、「溶けて流れ落ちる下駄」を見せたいわけだから、当然“正面”はエスカレーターの下側に決まっている。で、下を大きく、上を小さく作って「見上げる」構成にするのが当たり前。
が、このメモは遠近法自体が逆じゃんか。何故こうしたのかは自分でも不明…アートの毒気にあてられたのか?
「う~ん、流れ出る部分を狭くすることで、“抑圧”が感じられます。“正面”はこっちの狭い方でしょうね」
別に私は抑圧なんか感じて欲しくない。「くだらねぇ! 馬っ鹿で~」と笑って欲しいだけなのだが。
でも「変」という意味では、この逆向きの強制遠近法も悪く無い。
「それじゃあ、これを、別の画用紙にスケッチにしなおして下さい」
紙のサイズはだいたい38.5cm×54.5cm。
普段何か描くときはA4サイズの紙を使っているので、この画用紙の大きさは家の風呂からイキナリ海に連れて行かれたような感じ。
しかも、使い慣れた筆記具を持参という指定だったので、私はシャープペンシルを用意した。
シャーペンでこの面積を埋めろってか? 「0.7mm/2B」という太めでやや柔らかい芯だったのはせめてもの救い。
シャカシャカとスケッチブックにお絵描きお絵描き。
先生が覗き込む。
「おお、来ましたね~、エグいですね~(ニコニコ)」
エグい…?
昔はよく使われていた言葉だが、最近はあまり耳にしない。
…。
…「エグい」という表現は、的を射ているかもしれない(写真クリックで拡大します)。
ネタはまあ、こんなだとしても、仕上げは鈴木英人みたいな西海岸風にしたかったのだが(ちょっとウソ)、確かにこのスケッチは漫画雑誌『ガロ』みたいなテイストになってしまった。
これを描き終わって、初日の授業終了。
二日目からはいよいよ油土を使ってこいつを作ることになる。
…って、そもそもこんな形状をどうやって安定して立たせるんだ?
それに、粘土でどうやって「水の質感」なんて表現するんだよ?
ネタばかり考えていたのと、先生の口車に乗せられて(ひでェ言い方…先生ごめんなさい)妙な形になってしまったもんで、「どうやって立体化するか」までは考えていなかったのである。
怒濤のスラップスティックな造型作業が展開していく。
(つづく)
何だか学校サイドが学生に求めているものと違うような気もするが、そんなチャレンジ精神を持って課題の立体造型に取り組む!
くどいようだが、芸術とかアートのことはよくわからんのだ。
しかも今回は「シュルレアリスム」何たらカンタラらしい。…ミシンとこうもり傘が手術台の上で出会うことが美しいと感じるような人たちの世界に「学生さんたちを無理矢理引きずり込んだんですよ」と先生。
ま、とにかく何か作らないことには単位がもらえない。
三日間の授業の初日。
くそ熱い中、街の中を歩き回ってデジカメで撮った写真の中から「エスカレーター」と「下駄」を組み合わせることにして、さらに先生の「アートな指導」によってそこに「水」の要素も入れることとなった。
再掲となるが、そのスケッチがこれ。
まっとうに考えれば、これは「普通にこの形を作る」か「強制遠近法(奥にあるものを小さく作る)で作る」のどちらかであろう。
ここでようやく「パースくん」的なハナシになってきた。
またまた再掲となるが、私が2008年1月に完成させた本家「パースくん」。
実際のウルトラマンの変身シーンも、強制遠近法を用いたモデルを作って撮影されているものと思われる。
↓こっちは着色前の写真だが、「パースくん」を横(正面?)から見るとこんな形である。これで広角レンズを使っても出ないような“飛び出し感”を出した…つもり。
さて、学校の課題である。
私は強制遠近法を用いることを宣言した上で、先生に質問をした。
チャチャッとメモみたいな絵を描いて「どっちを“正面”にした方がいいでしょう?」
待て。
冒頭のアイディア・スケッチからしたら、「溶けて流れ落ちる下駄」を見せたいわけだから、当然“正面”はエスカレーターの下側に決まっている。で、下を大きく、上を小さく作って「見上げる」構成にするのが当たり前。
が、このメモは遠近法自体が逆じゃんか。何故こうしたのかは自分でも不明…アートの毒気にあてられたのか?
「う~ん、流れ出る部分を狭くすることで、“抑圧”が感じられます。“正面”はこっちの狭い方でしょうね」
別に私は抑圧なんか感じて欲しくない。「くだらねぇ! 馬っ鹿で~」と笑って欲しいだけなのだが。
でも「変」という意味では、この逆向きの強制遠近法も悪く無い。
「それじゃあ、これを、別の画用紙にスケッチにしなおして下さい」
紙のサイズはだいたい38.5cm×54.5cm。
普段何か描くときはA4サイズの紙を使っているので、この画用紙の大きさは家の風呂からイキナリ海に連れて行かれたような感じ。
しかも、使い慣れた筆記具を持参という指定だったので、私はシャープペンシルを用意した。
シャーペンでこの面積を埋めろってか? 「0.7mm/2B」という太めでやや柔らかい芯だったのはせめてもの救い。
シャカシャカとスケッチブックにお絵描きお絵描き。
先生が覗き込む。
「おお、来ましたね~、エグいですね~(ニコニコ)」
エグい…?
昔はよく使われていた言葉だが、最近はあまり耳にしない。
…。
…「エグい」という表現は、的を射ているかもしれない(写真クリックで拡大します)。
ネタはまあ、こんなだとしても、仕上げは鈴木英人みたいな西海岸風にしたかったのだが(ちょっとウソ)、確かにこのスケッチは漫画雑誌『ガロ』みたいなテイストになってしまった。
これを描き終わって、初日の授業終了。
二日目からはいよいよ油土を使ってこいつを作ることになる。
…って、そもそもこんな形状をどうやって安定して立たせるんだ?
それに、粘土でどうやって「水の質感」なんて表現するんだよ?
ネタばかり考えていたのと、先生の口車に乗せられて(ひでェ言い方…先生ごめんなさい)妙な形になってしまったもんで、「どうやって立体化するか」までは考えていなかったのである。
怒濤のスラップスティックな造型作業が展開していく。
(つづく)