踊る阿呆に単なる阿呆
いや~、びっくりした。
ウチの近所の商店街で阿波踊りがあるというので観に行った。
徳島の某有名連と姉妹連(または友好連)の関係にある、高円寺の某連が出演。
彼らの流しの踊りや演舞を久々に観ることが出来た。踊りのスタイルも鳴り物も、以前より本家徳島の連に近くなっているように感じた。
な~んて、いっちょまえの「見る阿呆」みたいなコトを言ってしまったが、残念ながら私はそういう匠の目を持ってはいない。
この連は、以前ホントにお世話になっていて、さんざん練習に参加させていただいたりしたのだ。
「お盆の時期を敢えて外した徳島ツアー」…メンバーは男4人だけだが…にもご一緒した。
阿波踊り情報誌『AwaDama(あわだま/阿波おどり魂)』の編集長と知り合ったのはその時だったし。
…スミマセン、当時「アスティとくしま」にあった阿波踊りの鳴り物体験コーナー(今は会議室になっちゃっている)で、楽しく遊んでいる子どもたちを追い出してノリノリで遊んでいたおじさんたちは、我々です。
とにかく、私にとっては自分の連に次いで思い入れや思い出が深い連である。だから当時と今との違いくらいはわかる。
さて、阿波踊りタイムのラスト。
沿道で見ている人たちを「最後は一緒に踊って盛り上がりましょう!」と誘い入れる。
これがいいんだよな~、と思って眺めていたら、踊り手の一人(もちろん知り合い)が「お前も踊れ」という仕草をかましてきた。
ん~、どうしよっかなあ、と一瞬悩む。
さっきまで小雨だった雨が本降りとなってるし、私は所用の帰り道だったので17インチのMac Book Proとが入った重いメッセンジャーバッグ(今、重さを量ったらトータルで7kgくらい)を肩から下げている。
踊れねェだろ。それに、私ゃ笛吹きだ。
…と思っていたら、鳴り物の一人(当然知り合いの笛吹き)がイキナリ「はい」と予備の笛を差し出してきた。
待て。
こういう「飛び入りOKタイム」とか、そもそも「飛び入り連」と呼ばれる連というのも、まあ、ある。
今まで「見る阿呆」だった人が「踊る阿呆」となって大きなうねりとなる。
だが、普通「飛び入り連」だって鳴り物は専門の人たちがやっていて、飛び入り出来るのは踊りだけ。
しかし、差し出された笛を受け取らずにはいられない私。
その連で修行させてもらった身とは言え、一緒にやっていた時は同じ仲間でもあった。
待て待て。
私が練習などに参加させてもらっていた頃とは、笛のメロディが違う。前述のように、徳島の某有名連と同じメロディに変わっているのだ。
だが、それを察したメインの笛吹きは、私がその指遣いを見ることが出来る場所に移動してくれた。
鉦を叩いている鳴り物のリーダー(言うまでもなく知り合い)も、「ほらほら、前に出て」と背中を押してくる。
折りたたみ傘を脇に挟み、鳴り物の列に入る。
…吹きま~~~~す!
♪ピトロヒャラリ…
あり得ない!
「飛び入りの笛吹き(私服でメッセンジャーバッグ&傘付き)」!
少なくとも、私はそんなの観たこと無い。
可能性として「その連の笛吹きで、本番開始に間に合わなかったので最後だけチョット」というのは考えられなくも無いが、私は「その連の笛吹き」ではなく、正真正銘の「飛び入り」である。
今もまだ、そこまで信頼されていたのか? オレは?!
と、言いつつ何度も間違えたが、ヤバそうな箇所は小さい音で吹いたのでそんなに目立たなかったハズだ。何とか信頼は裏切らずに済んだ…のかな。
まあ、この様子を見ていたウチの連の後輩は「てっきりメロディを知ってて吹いてるのかと思いました」と言ってたからきっと何とかなったのであろう。
しかし、雨は益々強くなるし、何と言っても肩には約7kgの重量がかかっている。
私は左肩に荷物を下げる癖があるのだが、笛を吹く時というのは(右利きの場合)左肘は肩の高さくらいまで上げなければならない。
これはキツい。おおど(大太鼓)を叩いている時より遥かに肉体的に厳しかったぞ。
申し訳ないが途中で「限界です」と、笛を返したのだが。
…のだが。
何を思ったか、私はメッセンジャーバッグを斜めがけにして、折りたたみ傘を団扇よろしく右手に持って、今度は踊りに加わっていた。
な、何をぉ~~~っ?!
前述のように、私は踊りは専門外。
そして何より…。メッセンジャーバッグは一応防水ではあるが、購入時に「でも、こういう隙間とかがありますから、どうしても“完全防水”とは言えないんです」と店のスタッフから説明を受けている。その中には、込み込みでン十万円で買ったノートパソコンが入っている。
にもかかわらず、私はもはや「ただ見ているだけ」では済まない精神状態になっていたのだ。
阿波踊り終了。
連の皆さんにお礼を言って帰宅。
フッと落ち着いたら、嬉しさがこみ上げてきて感激の涙が出た。こういう泣き方は気持ちが良い。
「良かったら見に来てください」とメールをくれたM君。
最初に踊りの輪に私を誘い入れてくれたN君。
笛を手渡してくれたWちゃん&S君。
鳴り物リーダーのC君。
そして、連の皆さん全員に「ありがとうございました! 」
※パソコンは、無事でした(^^;
ウチの近所の商店街で阿波踊りがあるというので観に行った。
徳島の某有名連と姉妹連(または友好連)の関係にある、高円寺の某連が出演。
彼らの流しの踊りや演舞を久々に観ることが出来た。踊りのスタイルも鳴り物も、以前より本家徳島の連に近くなっているように感じた。
な~んて、いっちょまえの「見る阿呆」みたいなコトを言ってしまったが、残念ながら私はそういう匠の目を持ってはいない。
この連は、以前ホントにお世話になっていて、さんざん練習に参加させていただいたりしたのだ。
「お盆の時期を敢えて外した徳島ツアー」…メンバーは男4人だけだが…にもご一緒した。
阿波踊り情報誌『AwaDama(あわだま/阿波おどり魂)』の編集長と知り合ったのはその時だったし。
…スミマセン、当時「アスティとくしま」にあった阿波踊りの鳴り物体験コーナー(今は会議室になっちゃっている)で、楽しく遊んでいる子どもたちを追い出してノリノリで遊んでいたおじさんたちは、我々です。
とにかく、私にとっては自分の連に次いで思い入れや思い出が深い連である。だから当時と今との違いくらいはわかる。
さて、阿波踊りタイムのラスト。
沿道で見ている人たちを「最後は一緒に踊って盛り上がりましょう!」と誘い入れる。
これがいいんだよな~、と思って眺めていたら、踊り手の一人(もちろん知り合い)が「お前も踊れ」という仕草をかましてきた。
ん~、どうしよっかなあ、と一瞬悩む。
さっきまで小雨だった雨が本降りとなってるし、私は所用の帰り道だったので17インチのMac Book Proとが入った重いメッセンジャーバッグ(今、重さを量ったらトータルで7kgくらい)を肩から下げている。
踊れねェだろ。それに、私ゃ笛吹きだ。
…と思っていたら、鳴り物の一人(当然知り合いの笛吹き)がイキナリ「はい」と予備の笛を差し出してきた。
待て。
こういう「飛び入りOKタイム」とか、そもそも「飛び入り連」と呼ばれる連というのも、まあ、ある。
今まで「見る阿呆」だった人が「踊る阿呆」となって大きなうねりとなる。
だが、普通「飛び入り連」だって鳴り物は専門の人たちがやっていて、飛び入り出来るのは踊りだけ。
しかし、差し出された笛を受け取らずにはいられない私。
その連で修行させてもらった身とは言え、一緒にやっていた時は同じ仲間でもあった。
待て待て。
私が練習などに参加させてもらっていた頃とは、笛のメロディが違う。前述のように、徳島の某有名連と同じメロディに変わっているのだ。
だが、それを察したメインの笛吹きは、私がその指遣いを見ることが出来る場所に移動してくれた。
鉦を叩いている鳴り物のリーダー(言うまでもなく知り合い)も、「ほらほら、前に出て」と背中を押してくる。
折りたたみ傘を脇に挟み、鳴り物の列に入る。
…吹きま~~~~す!
♪ピトロヒャラリ…
あり得ない!
「飛び入りの笛吹き(私服でメッセンジャーバッグ&傘付き)」!
少なくとも、私はそんなの観たこと無い。
可能性として「その連の笛吹きで、本番開始に間に合わなかったので最後だけチョット」というのは考えられなくも無いが、私は「その連の笛吹き」ではなく、正真正銘の「飛び入り」である。
今もまだ、そこまで信頼されていたのか? オレは?!
と、言いつつ何度も間違えたが、ヤバそうな箇所は小さい音で吹いたのでそんなに目立たなかったハズだ。何とか信頼は裏切らずに済んだ…のかな。
まあ、この様子を見ていたウチの連の後輩は「てっきりメロディを知ってて吹いてるのかと思いました」と言ってたからきっと何とかなったのであろう。
しかし、雨は益々強くなるし、何と言っても肩には約7kgの重量がかかっている。
私は左肩に荷物を下げる癖があるのだが、笛を吹く時というのは(右利きの場合)左肘は肩の高さくらいまで上げなければならない。
これはキツい。おおど(大太鼓)を叩いている時より遥かに肉体的に厳しかったぞ。
申し訳ないが途中で「限界です」と、笛を返したのだが。
…のだが。
何を思ったか、私はメッセンジャーバッグを斜めがけにして、折りたたみ傘を団扇よろしく右手に持って、今度は踊りに加わっていた。
な、何をぉ~~~っ?!
前述のように、私は踊りは専門外。
そして何より…。メッセンジャーバッグは一応防水ではあるが、購入時に「でも、こういう隙間とかがありますから、どうしても“完全防水”とは言えないんです」と店のスタッフから説明を受けている。その中には、込み込みでン十万円で買ったノートパソコンが入っている。
にもかかわらず、私はもはや「ただ見ているだけ」では済まない精神状態になっていたのだ。
阿波踊り終了。
連の皆さんにお礼を言って帰宅。
フッと落ち着いたら、嬉しさがこみ上げてきて感激の涙が出た。こういう泣き方は気持ちが良い。
「良かったら見に来てください」とメールをくれたM君。
最初に踊りの輪に私を誘い入れてくれたN君。
笛を手渡してくれたWちゃん&S君。
鳴り物リーダーのC君。
そして、連の皆さん全員に「ありがとうございました! 」
※パソコンは、無事でした(^^;