漫画の描き方 その7〜涙の最終回 | studio7の映像実験室

漫画の描き方 その7〜涙の最終回

 ごくごく一部の皆さん、大変お待たせいたしました。

 Katy Coope(17歳)の著書『how to draw Manga』紹介…これが最後の記事になります。
 ここまでの紹介記事だけでも「自分も漫画を描いてみよう!」という刺激を受けた方が増えたものと思います。
 また、この本の現物を見たいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
 まだ売っているのかどうかわかりませんが、参考までに奥付を書き写しておきます。

 Published by Scholastic Inc.
555 Broadway, New York, NY 10012
ISBN 0-439-31745-2

 価格は、$6.99です。

 
 そんなわけで、予告通り、Katyがそのセンスと技術を遺憾なく発揮したイラストをご紹介しましょう。第5章のトビラ絵としてまるまる1ページにどど~んと乗っている力作です。
 なお、今回はいつもより大きな画像でアップしてます(^^)  クリックで拡大表示されます。

 





studio7の映像実験室-漫画の描き方35






 …見事です。

 実は最初、このイラストに対して(これまでの記事のように)「好意的こじつけ解釈」をしようと試みました。
 …無理矢理過ぎて、思いっきり長い文章になってしまったのでやめることにしました。
 お約束の「左手が二本」を筆頭に、デッサン、構図、衣装、小道具、描画技術など、ありとあらゆる“ツッコミ素材”をKatyは示してくれています。

 確かに、Katyは決して上手ではありません。
 それどころか基本も出来ていません。
 しかも、雑です。
 
 しかし!

 この絵を元に私が描いてみましょう。
 Katy流に従い、スクリーントーンは使いません。もちろん、パソコンもスキャンとコントラスト補正に使った(←これは上記Katyの絵にもやってますので…)だけです。…ただ、定規だけは使わせてもらいました…。


studio7の映像実験室-漫画の描き方36

 まあ、私のも決して誉められた絵ではありませんが、客観的にKatyよりは“絵としてマトモ”になっていると思います。

 でも、面白くも無いし、インパクトがありません。

 Katyのこの本は、どのページを開いても笑えますし、すべての絵が強烈なイメージとして頭に残ります。
 漫画としては非常に重要なポイントですよね。いや、本当に大事なことです。

 本人の意図がどこにあったかは別にして、『how to draw Manga』は“非常に面白い本”になっているんです。
 一枚一枚の絵で見るのではなく、本全体として見ると、非常に優れたエンターテインメント作品です。


 う~ん。


 ここにきて疑問が湧いてきました。

 これは“そういう意図”で出版された本なのではないか?
 そもそも、Katy Coopeなる17歳の少女(執筆当時)は、実在するのか?

 あまりにも面白過ぎます。これはジョーク本なのではないかと…。「下手な絵を描くのが上手い人」に作例を描かせたとか…。


 いやいや、私はKaty Coopeは実在し、なおかつ真摯にこの本を執筆したと信じます。
そして24歳となった今も、漫画を描いていることを祈ります。

 何たって、私に一枚の絵を描かせちゃったんですからね、Katyは。
 そういう意味で、立派な漫画の描き方の本です!


 素敵な本をありがとう、Katy! 
 例え太平洋を隔てていても、僕らはきみを忘れはしない。これからも日本のMangaやAnimeのSuper-fanでいてくれ! 


完。