漫画の描き方 その3 | studio7の映像実験室

漫画の描き方 その3

 いや~、「実験」じゃないと記事を書くのが楽ですね~…じゃなくて、ええっと、まあ、漫画も映像作品ですし、レクチャー本を読み解くことも様々な実験をするための事前研究ということで…。
 とは言え、参考書籍が英語というのはなかなか大変です。


 さて、 Katyはその著書『how to draw Manga』で、「キャラクターの特徴を際立たせるために一番大切なのは顔ね。それに、あなたの個性が一番表れる部分でもあるの」と教えてくれます。前半はともかく、後半の「作家の個性が表れる」なんて、さすがは天才少女! 言うことが違いますね。


 顔や表情の描き方についてKatyは作画プロセスを丁寧に示してくれます。

 まずは「基本的な顔を描こう」ということで、「円を描いて、それを四等分するように十文字に線を入れ、さらに平行線を二本描くの。この線のことを“eye lines”っていうのよ」というところから解説があり、ちょっと専門用語を覚えた気にもなれます。

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 私も下描きの最初はこれをやります。プロ・アマを問わず、多くの漫画描きはこれをやっているのではないでしょうか。
 上手な人や慣れた人の中には、下描きは円でアタリを取るだけで一気にペン入れをしちゃうこともありますし(例:手塚治虫先生)、お子さんなんかはイキナリ耳から描き始めたりして大人をびっくりさせてくれますよね~。


 Katy先生の目の描き方の説明は独特です。
 「(作例の下描きの目の中に)反対向きの“J”があるでしょ? これは瞳よ」
 
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 “基本的な描き方の説明”としては大変珍しい…画期的とも言えます。

 さらに、「短い縦線を引くと、それが鼻になるの」「その線の脇に小さな“C”を加えると鼻の影が出来るわ」。

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 …ちょっとコメントがしづらくなってきました。
 

 ここでKatyは自らのキャラに“見た目の個性”を付け加えます。
 「私はこのキャラクターにバンダナを巻くことにしたんだけど、どの位置にするかってことに“間違い”とか“正しい”というのは無いわ。あなたがベストだと思うようになるまで何度もトライしてみて」
 素晴らしい! 単にプロの絵を模写するのではなく、自分ならではの描き方をすべきだという主張がここにあります

 「あ、それから、髪の毛は頭のラインにピッタリ沿うわけじゃないので(=フワッと膨らむようにボリュームをつける)覚えておいて」
 素人が陥りやすい過ちについても色々研究しているんですね。

 さあ、最後にペン入れ…Katyは“付けペン”ではなく、0.5mmや0.3mmの(多分)製図ペンを使い、目や口などは0.1mmを使っているようです。
 そして着色をして“基本的な顔”の完成した作例を丸々1ページを使ってどど~んと見せてくれます。










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…。




このページには本文より大きな文字で「これであなたは“最初の顔”を完成させたことになるわ。 Great job!」

ぐ…ぐれーと・じょぶぅ~~~?
 

 いやいや、まあ、顔の形はその…漫画家のオリジナリティの表れであることを説明したかったのであろうと推察できます。
その証拠にKaty先生はちゃ~んと他の角度からの顔の描き方も解説してくれています。

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 ちょっとホッとしました。意外とマトモでしょ?

 
 しかし、何と言っても顔の「キモ」は形云々よりは表情にあります、で、Katyは表情について個別に章立てしてくれています。特に目の表情は重要ですね。

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 ほとんど眉毛の形しか変わってない、というのは気のせいだと思います。

 もちろん、口の形も忘れてはいけません。特に漫画やアニメの場合、口の形を大袈裟に誇張することでキャラクターが生き生きするケースも多いですからね。
Katyは「この絵では目を隠して、口(の変化)が見やすいようにしてあるわ」と、細かい心配りを見せてくれています。

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…。



 私は老眼のせいか、輪郭が全て同じように見えます。



その…。この本の説明文の随所に「あなた独自の作画方法やキャラクターを見いだしていきましょう」ということが書かれていますので(実際、大切なことだと思います)、Katyは恐らくそのあたりを強調した作例を掲げているんだと解釈できます。


 さあ、次回はいよいよ「身体を描く」の章に迫りたい! と思いましたが、その前に「影の付け方」と「質感」と「遠近法」の解説内容に触れたいと思います。
 さすがKaty、単にキャラの形だけにとどまらず、そうした表現方法についても精通しているようですので。


 がんばれKaty! ぼくらのKaty! 日本の漫画の未来はキミの手にかかっているぞ!