リズムに合わせて
さて、映像素材が揃ったところで、編集の前に音楽を作ることにしました。
本当は編集が完了した段階でそれに合わせて音楽を入れるのが普通です。
編集を担当するのは私でした。
私は漫画サークル出身で、一応最大の得意技は漫画を描くことなんですが、仲間内からしばしば「コマ割りのテンポが悪い」と指摘されてきました。
もっと言っちゃうと、母親から「(弟と比較して)あなたはリズム感が無いわねェ」と言われて育ったという…。
関係無いハナシですが、そんな私でも大人になってから某祭りでお囃子をやってそこそこのポジションを築くことが出来たので、リズム感というのも訓練次第で何とかなるものなのかもしれません。
で、編集ですが、映像の編集もテンポというのが重要なポイントの一つになります。
そこで、先に音楽から入ることにしました。
「このカットは4拍ぶんずつつなげていこう」とか「12小節目で場面転換」とかをやるわけではありませんが、BGMのノリに気分をシンクロさせればテンポ良く編集が出来るのではないかと思ったんです。
あ、また余談です。
20年くらい前に、テレビのオーケストラ番組の収録に立ち会ったことがありました。
びっくりしたのは、番組のディレクターが台本ではなくて楽譜を見ながらカメラの切り替えなどの指示出しを行っていたことです。
オーケストラ番組では「ここぞ!」というところでそのフレーズを奏でている楽器をきちんとアップで流さなければいけないわけですから、考えてみたら楽譜を台本代わりにするというのは当然ちゃ当然なんですが。
閑話休題。
多くの場合、映像には音楽がつきものです。敢えて言うなら音楽が無いシーンでも「無音」というBGMが流れているとも言えます。
音の有無によって観る人の体感時間というのは変わって来るものなんです。
試しに30秒の静止画像だけの映像を作ってみて下さい。
映像だけだと「30秒って長いなあ」と感じると思います。
そこにその静止画のイメージに近いような音楽を入れてみて下さい。
わりと30秒というのは短く感じるはずです。
本格的な映像作品の場合シーンに合わせて音楽が作られたりしますが、単純に音楽を流しっぱなしでもずいぶんと雰囲気が変わってきます。
私たちの作品のお手本映像である『ウルトラファイト』も本編では流しっぱなしの音楽にナレーションとちょっとした効果音が入るだけ。
そのあたりもド素人の初作品のお手本としてはちょうどいい感じですね~。
で、どんな音楽を付けるか?
オリジナルの『ウルトラファイト』で使用されている音楽を使えば、そりゃ簡単ですしイメージもピッタリです。
本当の本当に自分だけが楽しむためだけなら、オリジナルから引っ張ってきたり手元にあるCDから持って来るのもアリかもしれません。
が、私たちは身内だけが対象とは言え上映をします。
また、プロデューサーの意向により、パーティーに参加してくれた人たちへの御礼として、パーティーで流した映像とメイキングが収められたDVDを配ることが決まっていました。
そうなると、うかつに市販のCDからそのまんま音楽を持って来ると著作権を侵害することになってしまいます。
選択肢は四つ。
まずは正規に著作権の手続きをとってオリジナルと同じ音を使うことです。国内の曲の場合、現状では日本音楽著作権協会(JASRAC)が窓口になっている曲がほとんどです。ただ、CDなどの商品の音楽を使うとなると、そのCDを作った会社からの許諾も必要になるので、けっこう大変だと思います。
次に、著作権フリーの音楽集などを使うこと。そんなCDも販売されていますし、ネットで配信されているケースもあります。
これは簡単と言えば簡単ですが、イメージ通りの音楽を探すのが大変です。また、使用条件が細かく設定されている場合もあるので注意が必要です。
それから、既に著作権フリーになっている曲…クラシック音楽などですね…を使うこと。基本的には作曲者の死後50年を過ぎるとその作品は「パブリック・ドメイン(PD)=公共の財産」として自由に使うことが出来ます。ただし、上記のように市販のCDを使う場合はレコード会社に許諾を得なければいけません。
最後は自分で作ってしまうことです。「手続き」という意味では一番簡単です。
で、今回、ほとんどパソコンで『ウルトラファイト』と“良く似た曲”を作ることにしました。
また、メイキングなどで既製の音楽を使った部分もあったのですが、それも耳コピーや記憶コピーをしてパソコンで作成…さらにピアノ譜などを参考にクラシック音楽をこれまたパソコンで…。
私は『子供のバイエル(下巻)』の途中で挫折し、後は上記のように祭り囃子をやったくらいです。他に演奏できる楽器はありませんし、楽譜も読めません(“真ん中のド”から数えれば何とか…)。音楽理論も知りません。
他のメンバーはけっこう音楽的に凄いです。
チビセブンさんは学生時代にホルンを吹いていて、さらに指揮者に憧れていたそうです。
ケイパパさんもまたホルン経験者で、なおかつギターやドラムセットまで持っていたそうです。
マック&シュンカナさんはパンクバンドでギターとヴォーカルを担当していたそうです。
が、今回の映像は最終的にデジタルでまとめることもあり、音楽ソフトやシンセや録音機を持っている私が音楽を担当するのが手っ取り早かったという…。その、弾けない・読めない・知らないというヤツが何でそんなモノを持ってるんだ、というツッコミはご遠慮ください。好きなだけです、スイマセン。
…でも次回作では、他のメンバーがその能力を遺憾なく発揮してくれることと信じています。
それはともかく、本編映像用としては『ウルトラファイト』のテーマ曲(何パターンかありますが、私は『進め!ウルトラマン』のイントロを使ったバージョンの印象が強かったです)に“よく似た曲”と、BGM用にこれまた印象が強かった非常に能天気なイメージの音楽に“良く似た曲”を作りました。
メロディラインはオリジナルとかなり異なっているんですが、楽器の編成などを似せることでかなりイメージを近づけられることが判明しました。
本編はずっとナレーションが入るので、BGMは“毒にも薬にもならない”ものが良かろう…ってか、もともとそんなのしか作れないわけですが、とにかく何となく流れているだけの単調な感じにしました。
まず、極めてテキトーにリズムパートを作ります。あ、以下、音だけだと寂しいので動画も入れましたが、これは「Live Type」という“動くタイトル”とかを作るソフトのテンプレートを使ってさっき作りました。
次に極めていい加減にベースラインを作ります。もともと3つのコード(和音)しか使わないことに決めていたので、それに合わせて同じフレーズの繰り返しです。
今度はオルガンの和音を極めてアバウトに作ります。「C7(ドミソシ♭)」「F7(ファラドミ♭)」「G7(ソシレファ)」という三つの和音を循環させて♪チャ~ パッ パッというリズムで鳴らしているだけです。
キモとなるメロディを極めてのーてんきに作ります。音源にはギターの音が色々入っているので、その中から一番『ウルトラファイト』のテイストな音を選びました。ほとんどデタラメに音符を並べ、明らかに変な音を取り除いていくという反則技を使いましたが、それでも変な音が残りました。もちろん、私たちはそんなことは気にしません。
パートは以上4パートだけです。では、ミックスしてみます。
え~、これをループさせて4分くらいの長さにしました。曲だけ聴いていると自分でも飽きます。今回の私たちの作品のサントラ盤を作ったとしても(作りませんが)、この曲は冒頭部分しか収めないでしょう。
メイキングその他を含めて10曲くらい作ったのかな?
中には編成だけはフルオーケストラという大掛かりな曲もありましたが、まあ、創作姿勢は似たような感じです。
ただ、既製の曲を使ったところはオリジナルの作曲者への敬意を込めて私なりに一生懸命耳コピーなどをして頑張って作りました。もちろん、DVDへの収録のために既製の曲についてはJASRACから許諾を得る手続きをしました。
とにかく、オリジナルをパクるかどうかは別にして、可能な限り音楽も自作することをお薦めします。
私たちは今回パソコンを使った「デスクトップミュージック(DTM)」でやりましたが、“本編映像ではない映像”ではDTMのカラオケに合わせて総勢9人が歌う部分がありました。その録音は相当楽しかったです。スタジオなんか借りません。カラオケボックスに録音機を持ち込みました。
個人的には、誰かが適当に作曲した曲をみんなが手持ちの楽器やら歌やら口笛やらで演奏するというのが理想です。とにかく楽しくやるのが内輪向け自主制作の基本でしょう。
いずれ、音楽ソフトを使わずに我が家にある適当なモノを叩いたり吹いたりしただけという音楽も作ってみようかとも思っています。
そんなこんなで、とりあえず編集のテンポのガイドとなるBGMは完成。
今度こそ、いよいよ編集です。
【今回のレシピ】
パソコン=Apple PowerMacG4、iMac
音源=Roland Sound Canvas SC-8500
録音機=KORG D1200
マイク=SHURE SM58
音をパソコンに取り込む機械=EDIROL UA-4FX
音楽ソフト=Singer Song Writer
音のとりまとめソフト=Apple Sound Truck Pro
その他=卓上マイクスタンド
※ブログ用動画作成=Apple Live Type
本当は編集が完了した段階でそれに合わせて音楽を入れるのが普通です。
編集を担当するのは私でした。
私は漫画サークル出身で、一応最大の得意技は漫画を描くことなんですが、仲間内からしばしば「コマ割りのテンポが悪い」と指摘されてきました。
もっと言っちゃうと、母親から「(弟と比較して)あなたはリズム感が無いわねェ」と言われて育ったという…。
関係無いハナシですが、そんな私でも大人になってから某祭りでお囃子をやってそこそこのポジションを築くことが出来たので、リズム感というのも訓練次第で何とかなるものなのかもしれません。
で、編集ですが、映像の編集もテンポというのが重要なポイントの一つになります。
そこで、先に音楽から入ることにしました。
「このカットは4拍ぶんずつつなげていこう」とか「12小節目で場面転換」とかをやるわけではありませんが、BGMのノリに気分をシンクロさせればテンポ良く編集が出来るのではないかと思ったんです。
あ、また余談です。
20年くらい前に、テレビのオーケストラ番組の収録に立ち会ったことがありました。
びっくりしたのは、番組のディレクターが台本ではなくて楽譜を見ながらカメラの切り替えなどの指示出しを行っていたことです。
オーケストラ番組では「ここぞ!」というところでそのフレーズを奏でている楽器をきちんとアップで流さなければいけないわけですから、考えてみたら楽譜を台本代わりにするというのは当然ちゃ当然なんですが。
閑話休題。
多くの場合、映像には音楽がつきものです。敢えて言うなら音楽が無いシーンでも「無音」というBGMが流れているとも言えます。
音の有無によって観る人の体感時間というのは変わって来るものなんです。
試しに30秒の静止画像だけの映像を作ってみて下さい。
映像だけだと「30秒って長いなあ」と感じると思います。
そこにその静止画のイメージに近いような音楽を入れてみて下さい。
わりと30秒というのは短く感じるはずです。
本格的な映像作品の場合シーンに合わせて音楽が作られたりしますが、単純に音楽を流しっぱなしでもずいぶんと雰囲気が変わってきます。
私たちの作品のお手本映像である『ウルトラファイト』も本編では流しっぱなしの音楽にナレーションとちょっとした効果音が入るだけ。
そのあたりもド素人の初作品のお手本としてはちょうどいい感じですね~。
で、どんな音楽を付けるか?
オリジナルの『ウルトラファイト』で使用されている音楽を使えば、そりゃ簡単ですしイメージもピッタリです。
本当の本当に自分だけが楽しむためだけなら、オリジナルから引っ張ってきたり手元にあるCDから持って来るのもアリかもしれません。
が、私たちは身内だけが対象とは言え上映をします。
また、プロデューサーの意向により、パーティーに参加してくれた人たちへの御礼として、パーティーで流した映像とメイキングが収められたDVDを配ることが決まっていました。
そうなると、うかつに市販のCDからそのまんま音楽を持って来ると著作権を侵害することになってしまいます。
選択肢は四つ。
まずは正規に著作権の手続きをとってオリジナルと同じ音を使うことです。国内の曲の場合、現状では日本音楽著作権協会(JASRAC)が窓口になっている曲がほとんどです。ただ、CDなどの商品の音楽を使うとなると、そのCDを作った会社からの許諾も必要になるので、けっこう大変だと思います。
次に、著作権フリーの音楽集などを使うこと。そんなCDも販売されていますし、ネットで配信されているケースもあります。
これは簡単と言えば簡単ですが、イメージ通りの音楽を探すのが大変です。また、使用条件が細かく設定されている場合もあるので注意が必要です。
それから、既に著作権フリーになっている曲…クラシック音楽などですね…を使うこと。基本的には作曲者の死後50年を過ぎるとその作品は「パブリック・ドメイン(PD)=公共の財産」として自由に使うことが出来ます。ただし、上記のように市販のCDを使う場合はレコード会社に許諾を得なければいけません。
最後は自分で作ってしまうことです。「手続き」という意味では一番簡単です。
で、今回、ほとんどパソコンで『ウルトラファイト』と“良く似た曲”を作ることにしました。
また、メイキングなどで既製の音楽を使った部分もあったのですが、それも耳コピーや記憶コピーをしてパソコンで作成…さらにピアノ譜などを参考にクラシック音楽をこれまたパソコンで…。
私は『子供のバイエル(下巻)』の途中で挫折し、後は上記のように祭り囃子をやったくらいです。他に演奏できる楽器はありませんし、楽譜も読めません(“真ん中のド”から数えれば何とか…)。音楽理論も知りません。
他のメンバーはけっこう音楽的に凄いです。
チビセブンさんは学生時代にホルンを吹いていて、さらに指揮者に憧れていたそうです。
ケイパパさんもまたホルン経験者で、なおかつギターやドラムセットまで持っていたそうです。
マック&シュンカナさんはパンクバンドでギターとヴォーカルを担当していたそうです。
が、今回の映像は最終的にデジタルでまとめることもあり、音楽ソフトやシンセや録音機を持っている私が音楽を担当するのが手っ取り早かったという…。その、弾けない・読めない・知らないというヤツが何でそんなモノを持ってるんだ、というツッコミはご遠慮ください。好きなだけです、スイマセン。
…でも次回作では、他のメンバーがその能力を遺憾なく発揮してくれることと信じています。
それはともかく、本編映像用としては『ウルトラファイト』のテーマ曲(何パターンかありますが、私は『進め!ウルトラマン』のイントロを使ったバージョンの印象が強かったです)に“よく似た曲”と、BGM用にこれまた印象が強かった非常に能天気なイメージの音楽に“良く似た曲”を作りました。
メロディラインはオリジナルとかなり異なっているんですが、楽器の編成などを似せることでかなりイメージを近づけられることが判明しました。
本編はずっとナレーションが入るので、BGMは“毒にも薬にもならない”ものが良かろう…ってか、もともとそんなのしか作れないわけですが、とにかく何となく流れているだけの単調な感じにしました。
まず、極めてテキトーにリズムパートを作ります。あ、以下、音だけだと寂しいので動画も入れましたが、これは「Live Type」という“動くタイトル”とかを作るソフトのテンプレートを使ってさっき作りました。
次に極めていい加減にベースラインを作ります。もともと3つのコード(和音)しか使わないことに決めていたので、それに合わせて同じフレーズの繰り返しです。
今度はオルガンの和音を極めてアバウトに作ります。「C7(ドミソシ♭)」「F7(ファラドミ♭)」「G7(ソシレファ)」という三つの和音を循環させて♪チャ~ パッ パッというリズムで鳴らしているだけです。
キモとなるメロディを極めてのーてんきに作ります。音源にはギターの音が色々入っているので、その中から一番『ウルトラファイト』のテイストな音を選びました。ほとんどデタラメに音符を並べ、明らかに変な音を取り除いていくという反則技を使いましたが、それでも変な音が残りました。もちろん、私たちはそんなことは気にしません。
パートは以上4パートだけです。では、ミックスしてみます。
え~、これをループさせて4分くらいの長さにしました。曲だけ聴いていると自分でも飽きます。今回の私たちの作品のサントラ盤を作ったとしても(作りませんが)、この曲は冒頭部分しか収めないでしょう。
メイキングその他を含めて10曲くらい作ったのかな?
中には編成だけはフルオーケストラという大掛かりな曲もありましたが、まあ、創作姿勢は似たような感じです。
ただ、既製の曲を使ったところはオリジナルの作曲者への敬意を込めて私なりに一生懸命耳コピーなどをして頑張って作りました。もちろん、DVDへの収録のために既製の曲についてはJASRACから許諾を得る手続きをしました。
とにかく、オリジナルをパクるかどうかは別にして、可能な限り音楽も自作することをお薦めします。
私たちは今回パソコンを使った「デスクトップミュージック(DTM)」でやりましたが、“本編映像ではない映像”ではDTMのカラオケに合わせて総勢9人が歌う部分がありました。その録音は相当楽しかったです。スタジオなんか借りません。カラオケボックスに録音機を持ち込みました。
個人的には、誰かが適当に作曲した曲をみんなが手持ちの楽器やら歌やら口笛やらで演奏するというのが理想です。とにかく楽しくやるのが内輪向け自主制作の基本でしょう。
いずれ、音楽ソフトを使わずに我が家にある適当なモノを叩いたり吹いたりしただけという音楽も作ってみようかとも思っています。
そんなこんなで、とりあえず編集のテンポのガイドとなるBGMは完成。
今度こそ、いよいよ編集です。
【今回のレシピ】
パソコン=Apple PowerMacG4、iMac
音源=Roland Sound Canvas SC-8500
録音機=KORG D1200
マイク=SHURE SM58
音をパソコンに取り込む機械=EDIROL UA-4FX
音楽ソフト=Singer Song Writer
音のとりまとめソフト=Apple Sound Truck Pro
その他=卓上マイクスタンド
※ブログ用動画作成=Apple Live Type