最近 AIカバーシリーズの作品が

やたらYouTubeなどで目立つ

 

そのクオリティーが高いというのは

おそらく時間もかけずお金もかけず

誰の力も借りることなく

その割には一定レベルかそれ以上のものが

できてしまうという

その効果に対して感じる部分なのかも知れない

 

 

1987年に発売された

和田アキ子さんに書いた「抱擁」-映画「極道の妻たちII」主題歌 1987-

という歌がある

 

今は亡き阿久悠先生との作品

僕にとっての宝物である

 

ゴルフ帰りの車のラジオ

 

ひさびさに耳にした

あの良き昭和の懐かしいサウンド

 

打ち込みではなく生楽器の演奏録音

ご本人の歌唱も素晴らしい

今どきのようなピッチ修正ソフトもない時代

 

あの時代の歌手の方々は

本当に歌が上手かった

 

演奏や歌の直しも

機械やソフトに依らず

全て人が手を加え

息使いや 発音 

ちょっとの間の取り方の癖が

そのまま歌手の個性になった

 

現代においては

和音のボイシングまで

あとからソフト上で自由にいじれてしまう

 

人の演奏か 人工のものか

生の人間の声か ボカロか

の境界線も

作り手 聴き手のこだわりさえも

その違いの壁は時代とともに

必要のないものに

なって来てるのだろうか

 

おいおい そこまで修正やるなら

人間じゃなくていいだろ と

ぶち当たる

 

 

先日のバレンタインデー

日本作詞家協会が主催する

「作詞塾」というイベントに行ってきた

 

作詞家の松井五郎 山田ひろし の

お二人のパーソナリティーでの

トークショーと歌心りえさんのライブの

2部構成

 

しかしさあ 作詞家っていうのは

当たり前だけど

言葉の引き出しが深く

妙に雰囲気があるよな

 

どんなに頑張ったって

最後に重心低く持っていくのは

常に作詞家だからな

 

山田ひろしさんの代表曲といえば

スタレビの「木蘭の涙」が有名だが

彼が20代の時の作品というから驚きだ

 

ヒットした時代や作品の印象からすれば

もっと成熟した大人の作詞家が書いた

という印象を持っている人が多いらしく

 

僕自身との作品といえば

とても好きで印象に残っているのが

1999年の作品で中村雅俊さん

「哀しい人」-日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」主題歌-

 

やっぱり作品のグレードを決めるのは

歌詞だと思うよ

 

作詞塾のトークで

作詞に興味があり

作詞家を目指す人も

やはりいい作曲家との出会いは大事だと

五郎さんも言ってたけど

 

作曲するにおいても

いい作詞家と出会うことは

1stプライオリティーだね

 

 

AIの話に戻るが

最近見つけた動画に

その山田ひろしさんと書いた

「哀しい人」のAIカバーがあった

 

先述したように

それを聴いてどうかではなく

アイデアの逆輸入という点においては

まさに目から鱗だ

 

自由自在ではなく

決して器用ではない事が

これまでの僕にとっての

作曲の強みであったことは間違いないが

 

僕自身にそういう発想の変換能力が

少しでも備わっていたなら....

 

などと 思うわけである

 

 

 

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抱擁

 

 

 

1999/06/01発売 中村雅俊 「哀しい人」詞:山田ひろし 曲:都志見隆