医療保険の担当者が変わり
改めて保険内容の見直しのため
保険会社に出向きカウンセリングを受けた

今までのプランは10年以上前に改めたもの

毎年ひとつ歳を重ねるごとに
つまり人生の残り時間が減ってゆくなら
重きを置くところも違ってくるのは必然だ

社会保障費などと照らしあわせ
入院保険などは半分程度に減額し
三大疾病に重きをおいたバランスシートに組み替えた



久々に大手町の高層ビルから見る街並み

ガラス張りの壁から見下ろせば
股間の息子も引っ込んで
スーッと力が抜けてゆくような感覚は
子供の時から同じ

街を歩く人たちに目線を揃えて
あれこれと思うのとは違い
こんな高いところに身を置き世間を見下ろせば
人間も米粒くらい

空を見ろ

そしてもっと大局に物事を捉えて
考えろと言われてるようだ

雑談の中で驚いた
現代の男と女の平均寿命

それぞれ82歳と88歳

健康寿命となると個体差はあれど
それよりも数年差し引いいておかなくては
なんて考えると
思考も高層ビルの最上階から
途端に地上の現実に引き戻される

どれだけ保険をかけても
人生を健康に過ごせることには及ばない

今後は酒も控え ジャンクフードとはおさらば
中性脂肪や尿酸値を下げ
粗食に慣れてゆかなくては

と、地上と天空の狭間では
妙に健康オタクに成り下がる

癌を経験した友人や弟も
その原因を開口一番
ストレスだと言う

何かに悩んだり苦しい時には
高いところに登って深呼吸してみるか

米粒みたいな人間に腹も立たなくなる

その日はそんな景色に気も大らかに
打ち合わせを終えたあと
遅めの昼食は大手町の鰻屋で
一杯やっちまった

あ〜あ やっぱ人間 
地上に降りると目先の欲に
いとも簡単に振り回される


P.S
その日の朝 松本零士さんの訃報を知った

以前に作詞家の冬杜花代子さんのお別れ会で
松本零士さんんがスピーチされた中の言葉を思い出す

「冬杜さん、いつか時空が重なる時
きっとどこかでまたあなたと出会えると思う」

僕自身も そんな魂の輪廻を信じながら
生きている人間のひとりである

2003年に逝かれた冬杜さんと 
20年ぶりにまた
宇宙のどこかで会われていることでしょうね

心よりご冥福をお祈りいたします