僕がこの音楽の世界で生きたいと思ったきっかけの
最たるものがあのキャロルというバンドの出現だった
1972年 僕は中学2年生

確か広島にキャロルが来たときに配られた
コンサートのパンフレットのようなものだったと思うけれど
そこにメンバーひとりひとりのコメントがあったのだが
いまでも強烈に覚えているのが矢沢永吉さんの

「沢田研二以上のスターになるんだ!」という見出しだった



矢沢さんがソロになって最初のツアー
キャパ1500の会場に200人しか入らなかった佐世保
おまけにスタッフやイベンターは客埋めのため
街に出てタダ券配り始める始末

情けなくて悔しくてそのステージ立って言った

今日来てくれたお客さん あんた達は幸せだよ
なぜならヤザワ今から最高のステージ観せるからって
汗だくでケツ振って歌ったらしい

その出来事以来 スタッフ達と [Remember佐世保] を合言葉に
2年後 その会場をパンパンの超満にしたという印象的な話がある

声 作品 そしてヒット曲だけに限らず
多くのファンやリスナーも歌手にとってのかけがえのない財産

当時YAZAWAの歌や存在に支えられたファン達が
長い年月をそのアーティストと一緒に歩んで来て今がある
来年古希を迎える永ちゃんだが
今だに汗だくで走るステージを見てつくづく思う
この人に出会えてよかった

7000人のファンを集めて開場前にドタキャンのニュース
ワイドショーではイベンターの不手際かとか
アーティストの気持ちもわかるとか
多少のワガママもスターの証しだとか... えっ!?ってなる
僕にはとても不思議なコメントばかり

待ちに待ったアーティストの歌を聴くために
遠くから足を運んだ人たち
いつになく得した気持ちになるくらい
みんなを魅了して帰してほしかった

それが愛で それが仕事 そこがPRIDE

僕はそんな気持ち 

ぼくも一端のファンのひとり なんだか悔しい