沖縄がもう梅雨明けしたらしいですね。
こちらも梅雨というわりには雨の降りかたが
例年に比べると控え目な感じもいたします。
週間天気予報では、陽の出る日数も多いらしく
雨の合間に友人と2人でゴルフでもと思っています。

あの大震災以来、普段通りの生活が出来ることの有難さや
当たり前と思って気にもしなかった事が
実はとても特別な事だったと気づかされた事や 
とにかく「普通」である事の尊さを
もう一度見直す機会を与えられたと日々感じます。

皆様 おはようございます。

この春に、僕らの普通からしてみると
とっても普通じゃない人に出会いました。


佐野有美ちゃん
先天性の四肢欠損症で一本の足と三本の指しかない女の子。

彼女の書いた詩集「あきらめないで」を読んだ
テイチクエンタテインメントの池田純さんから
「都志見さん、実はこの詩集にグッときてね、
この何編かに曲をつけて歌にしたいんだけど」と
電話をいただいたのが昨年の暮れ。

「もちろん売れるものを作る事は大事なことだけど、その前に
彼女のこの言葉に託した想いを純粋に歌にしてあげたくてね。
これは長年音楽の世界でやらせてもらった恩返しの意味もあってさ、
是非一緒にやってほしくて」

僕はその言葉に打たれっぱなしだった。

詩集は当然の事ながら歌詞ではないのでサビもないし2番もない。
歌にするための最低限の言葉の付け足しや自由な構成のお許しをいただいて
まずシングル用の最初の二曲をお聴かせした。
思った以上に自分も心を動かせられながら、
2ヶ月の時間を頂いて、虹色の7曲が完成。

それからすぐにレコーディングに入った。
名古屋在住の彼女の上京の日程とすり合わせながら。

唄入れ等も、たっぷりの時間もない中で
僕らからすれば普通じゃない彼女が
僕ら以上に本当によく頑張った。

短時間にあれだけ唄えば、
どれほどエネルギーを消耗するかよくわかるからこそ
疲れたとか休みたいとか一切言わない彼女の精神の強さにこれまた感服。
そりゃそうだろう。
彼女がこの世に生まれてこれまで生きて来た道のりを思えば
僕らの基準なんてとうてい当てにならないのだ。

唄入れ終了後 小雨の降る中
ピンクの電動車椅子を三本の指で自由自在に操って
近くのホープ軒にラーメンを食べにいく姿が
とっても勇ましくて、その後ろからスピードの速い車椅子に
必死でついてゆくお母様やスタッフの方の姿が何とも微笑ましく滑稽で
思わず吹き出してしまう事もあったり、
そんな、僕らにとってはとても大変に思える事を
ニコニコしながらどんどんやってしまう彼女を見ながら
そのたくましさの裏側の日々日常の戦いを想像しない訳にはいかず、
すべてにおいて恵まれて来た僕自身の普通でしかも当たり前な境遇に
感謝する気持ち以外に何があるだろう。


今回は
僕が携わらなくても、いずれ生まれて来たであろう楽曲達の
出産のお手伝いをさせてもらった気持ち。

虹の7曲 とてもいい作品になりました。
何かいいモノが書ける時は
いつも誰かにそっと引き出して頂いている。
今回の有美ちゃんとの出会いも
まさに、そういう事でした。
そして何より、とっても喜んでもらえた。
ありがとう。
---------------------今日の一曲-------------------------

6月22日に発売 シングル「歩き続けよう」 アルバム「あきらめないで」同時発売

佐野有美/歩き続けよう
http://www.teichiku.co.jp/artist/sano-ami/

It was a great pleasure meeting you .ami!