みなさんおはようございます。
外吹く風も穏やかに 

今朝は少し寒くて、4月の陽気らしゅうございます。

長年の音楽家の友人が来月より
箱根方面に機材を運び移り住むとの事。
家族はこちらにマンションを借り 
彼は箱根で仕事に集中し
都内と行き来する生活に変えるという事でありました。

日々益々、僕の周りにも
東京で生活することの意味について
深く考えはじめた人達が増え始めた。

出来た作品を新幹線に乗せて運ぶわけではなく
今のネット社会の利点は
僕らの仕事柄あらゆる場所での活動を可能にする。

僕らは丁度ここ近年で就職や結婚など
次の新しい人生を踏み出す子供達を持つ親の世代でもあり
親は親として第二の人生設計を含めて
この先どういう生活環境が自分たちにふさわしいかを考える
いいタイミングなのかもしれない。
今回の大地震は、そういう意味も含めて
様々な課題を僕らに与えてくれていると思う。

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さて昨日は仕事の後 久々に青葉台の友に会いに。

乗ろうと決めていた時間の電車が
前駅にて体調不良の人の搬出のため遅れて
池尻大橋のホームに入ってくる頃には
電車を待つ人も普段の倍くらいになっていて
久々の人、人、人に気分が悪くなった。

「まったく寒いのか暑いのかわからんね」と
久々に乾杯。
軽い人酔いで目が空ろな僕も徐々に平静を取り戻した。

彼も年頃の子供を持つ親だが
今の若い人は、身体や頭脳は発達してるけど
心の発育が追いついていかなくて
僕らのその時代より精神は幼くてねなんて
ビール二杯目を頂く頃には以前なら顔を真っ赤にしていた彼も
少し会わないうちに酒も強くなった様だった。 

そういえば、僕らが通り過ぎて来た時代の歌と比べても
今は圧倒的に幼い歌が多いと感じる。
特に、言葉を紡いだ歌詞の世界は
昔と作風が違うにしろ想像力を必要としない歌も多い。

しなやかで芯がしっかりした女性のような言葉使いが好きな僕には
言葉が現実的過ぎて直接的すぎて、 
でも心はもろく弱いんだよと唄われる歌の
荒削りな感じが苦手な時もある。

レコードメーカーの現場には有能な若手ディレクターがいなくなり
若いクリエーター達があれこれ言われて
作家として鍛えられ成熟していった僕らの時代の環境とは大きく異なる。

曲出し後、返事がないのはボツの知らせとばかり
いいものを作ってゆきたいという気迫さえも
プレゼンを重ねる度に空しく奪われてゆく若手の制作環境は
はっきり言ってエンタテインメントの世界とはほど遠い。
結局のところ新しいディレクターやプロデューサーも育ってこない。

もはや東京を目指すどころか、東京離脱したいクリエーターも増えている。

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偶然に彼の家族とも久々に再会。

みな元気そう。で、娘はとっても大人になって
僕に「よりいっそう顔が丸くなった」と
満面の笑みで
駅までお見送りいただいた。

娘達から比べると
僕らは少し萎れた(しおれた)けれど
それなりにいい時代を生きて来た。
僕らが知る音楽の旨味を
この時代の作品として改めて
もっともっと書き出さなければならないと思った。

--------------------------今日の一曲-----------------


来生たかお マイ・ラグジュアリー・ナイト
(1979)
(You Tubeより拝借)

何度聴いたかわからない至極の名曲
故しばたはつみさんが唄ってヒットした。
アレンジも絶品。

この曲に留まらず、来生ご兄弟の作品に僕はいつも打ちのめされた。
僕もこういう風に、もの静かな中に感情の起伏を押さえ込んで唄ってみたい。

Have a nice day.