出張撮影専門 スタジオたいとう です。
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さて、本日は古本のおはなし。
写真術のABC
昭和8年3月13日印刷
昭和8年3月18日発行
発行所 紀文閣
著作者 吉岡謙吉
発行者 高森光夫
印刷者 山本源太郎
定価 2円
1933年の最新の写真術を学べる初心者向けの入門書です。
当然ながら私は古本屋さんで購入しました。
カメラの種類を説明しているページでは“最も完備せるカメラ”としてライカが取り上げられています。
その値段はカメラだけで数百円とのこと。
ちなみに20円あれば国産品のパーレット(六桜社)で写真を楽しめたようです。
撮影技法についてはデジタル時代でも勉強になる基本的なことが多く、例えば人像の撮影時の背景について“屋外では、人物を成るべく、バツクから離れた位置に置きますと、バツクは焦点を外れますから、自然餘り目立たなくなります”などと記されています。
暗室作業の解説もたくさんあります。
ロールフイルムを皿現像するときの定着や水洗には丼を利用すると良いそうです。
それから、これは余談ですが夜景の作例にライカで撮られた上野駅前の「地下鉄ストア」の写真がありました。
古いカメラ雑誌の広告を見ると地下鉄ストアにはカメラ屋さんがあったそうなので、吉岡さんも撮影時に訪れていたのかもしれません。
なお、“吉岡謙吉”は北野邦雄氏の本名だそうです。