一銭五厘たちの横丁 | 出張撮影 スタジオたいとう ☆雨の日サービス実施中

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さて、本日は古本のおはなし。

一銭五厘たちの横丁


1975年2月25日発行
著者:児玉隆也
写真:桑原甲子雄
発行所:株式会社晶文社
980円



私は古本屋さんで購入しました。
岩波現代文庫でも販売されていたようです。

内容は、昭和18年に桑原甲子雄氏が撮影した「出征軍人留守家族記念写真」に写っている氏名不詳の99家族の30年後を著者が訪ね歩くというドキュメンタリー。

撮影場所は当時は“下谷区”だった現在の台東区内。
取材期間は昭和48年(1973年)秋から49年の秋。
いま私が生活している地域で、ちょうど私が生まれたころに取材されたことがわかり、大変興味深く一気に読み終えました。

当然ながら戦中戦後の苦労話や悲しい話も載っています。
戦時中のことを明るく語ってくれる方もいれば、思い出したくもないと口をつぐむ方もいたそうです。


私が特に印象に残ったエピソードをいくつかご紹介いたします。

ある会社の常務取締役(52歳)は、自分の国が負けたというのに戦争が終わって「ホッとしたという人がいるが私にはその神経が理解できない」と語っています。終戦はあくまでも“敗戦”だったのだと。

戦時中に嫁いできた下駄屋のおかみさん(54歳)は、お姑さんが非常に厳しい方だったそうで、「何かほっとしたといって、そのおばあちゃんが亡くなって」はじめて緊張がとけたそうです。お姑さんが亡くなったのは昭和48年1月でした。

学校の先生になった男性は捕虜収容所にいたときにラジオから流れた“リンゴの唄”について「聴くたびに、戦地では今なお兵隊は惨めな日々を過ごしているのに、内地ではこんな唄を歌っているのかと、腹立たしく思った」と語っています。帰国は敗戦の2年後でした。


それから、個人的にとても驚いたのは、以前よく利用していたお店のご家族が登場していたこと。
私が知っているその方はお孫さんがいるおじいちゃんでしたけれども、戦時中の写真では少年ですし、1975年当時も若いのです。
台東区に縁のある方なら、もしかすると知っているご家族が載っているかもしれません。



ちなみに、この本の内容の一部は銀座キヤノンサロンの展示会で発表されたそうなので、写真好きな諸先輩方の中には50年近く前にご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 

 

 

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