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さて、本日はニューボーンフォト撮影におけるレンズフードの危険性について私なりに考えてみたいと思います。
この前ネットで「赤ちゃんを真上から撮るときに落ちたら危ないからフードをつけたままではダメ」というような意見を読みました。
確かに赤ちゃんが怪我をしたら大変ですし、私もニューボーンフォトに限らず落下が心配なときはフードを外すようにしています。
ただ、フードが必要な状況で、不安がなければ使うこともあります。
レンズフードとは、レンズに不要な光が入らないようにレンズの先端に装着する道具です。
余分な光がレンズに入ってしまうと写りが悪くなるので、それを防ぐために使用します。
撮影場所の光の状態によっては、けっこう重要なアイテムなのです。
素材や形状が違っても基本的な用途は同じ。
取り付け方もいろいろあります。
・バヨネット式
最近はこのタイプが多いと思います。
正しく装着すればレンズとフードの取り付け部がかみ合うように作られているため、正常な品なら、普通に撮影しているくらいでは勝手に外れることはありません。
撮影時にしっかりロックされていることの確認を怠らなければ脱落の可能性は低いはずです。
注意すべき点は、脱着を繰り返すうちに摩耗等で外れやすくなること。
緩くなってしまったフードは、絶対に落としてはいけない現場では使わないほうが良いでしょう。
・ねじ込み式
ぐるぐるねじ込んで装着するタイプ。
信頼できるメーカーの品を正しく装着すれば、ニューボーンフォト撮影時に自然に抜け落ちることは考えづらいものです。
一般的なネジと同様に緩むことはあるため、常にきちんとねじ込まれているかチェックしておくと、危険性はかなり低くなると思います。
写真右側のような軽いラバーフードなどもあります。
・スナップ式
現在はあまり見かけないタイプです。
バネの力で押さえているだけなので、ちょっとしたショックで外れることがあります。
ニューボーンフォト撮影以外でも、例えば高所での撮影時などで物を落としたくない場合は使用を避けたほうが無難でしょう。
あとは“かぶせ式”のフードもバヨネットやねじ込みと比べると落としやすい感じがします。
危なそうなシーンでは外したほうが良さそうです。
上記のように“バヨネット式”や“ねじ込み式”のタイプで、なおかつ問題のない品物を正しく装着し、カメラを構えるときに異常がないかきちんと確認していれば、レンズフードを不用意に落としてしまう事故の可能性は低いと私は思います。
ゆえに、「レンズフードを付けたまま赤ちゃんを真上から撮影するカメラマンは危ない」とは一概には言えません。
とにかく事故がおきないように気を付けて安全に撮影することが重要なので、これからニューボーンフォトの撮影をカメラマンに依頼する方には「フードを使っていないから安心」とか「フードを付けているからダメカメラマンだ」とか、偏った基準で判断しないようにしていただきたいと思います。
なお、レンズフードの脱落の危険性を語るならフィルターに言及しないのも変な話で、こちらもレンズ先端に取り付けるものですから、チェックを怠ると、緩んでしまって外れて落っこちることもありそうです。
落とさないように、きちんと装着してあるか、外れそうになっていないか、確認が必要です。
さらに言うと、前玉がねじ込まれているだけのタイプのレンズでは、だんだん緩んできた前玉が外れてしまうという事故(故障)も考えられます。
その他、弱っていたマウントがもげてレンズが落ちる、ストラップ取付金具がいきなり壊れてカメラごと落下するなどの恐ろしい事故も無いとは言えません。
そのようなことが起こらないように、防げるように、機材をチェックすることもカメラマンの仕事のひとつなのです。
もちろん私もいろいろ気を付けております。