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さて、今回は古いカメラを愛する方々におすすめしたいストロボのおはなしをひとつ。
SUNPAK B3000S
サンパックB3000S。
使うカメラを選ばない汎用ストロボとして、けっこう人気のあった機種だと思います。
私もニコン純正スピードライトのサブでB3000Sを愛用していました。
オートでもマニュアルでも使えます。
B3000Sのオートは「外部調光オート機能」。
外部自動調光、外光オート、外部オート、などとメーカーによっていろいろな名で呼ばれる方式で、ストロボ本体だけで光量を調節してくれるため、カメラを選びません。
まずフイルムに合わせてISO感度をセットし、絞り値を選びます。
B3000Sでは、オート撮影時の絞りは2種類から選択できるようになっています。
選べるF値が2種しかないのは少ない感じもしますが、実際は困るほどではありません。
上の写真はISO400で、F5.6で撮るように設定した状態です。
次に、レンズの絞りを、ストロボで設定した値にセットし、カメラのシャッター速度をストロボが同調する範囲で設定します。
あとは撮るだけ。
マニュアル時の光量は6段階調節できます。
フル発光のガイドナンバーは30(ISO100・メートル)。
ストロボ単体では35mmレンズをカバー。
28mm用のワイドパネルと、それをセットできるフィルターホルダーが付属品でした。
バウンス撮影も可能で、発光部は180°動きます。
発光部には紙などを挟めるパーツが付いており、キャッチライト用の反射板を使ったり、トレーシングペーパーなどを挟んでディフューザーとしたりできます。
このスタイルのストロボは、発光部の位置を変えることで影の出方を変えられるところが大きなメリットと言えるでしょう。
特に縦位置での撮影には有利。
右手を上に構える方にも、右手を下にして構える方にも対応可能です。
シンクロコードが内蔵されていて、ホットシューのない古いカメラでも使いやすくなっています。
電源は単3電池4本。
外部電源も使用可能。
ただし、いまでは実用的なものは単2電池6本の“TRパック2”くらい。
最近では、ストロボは不自然な写真になるから嫌いだという方も多いようですが、私は趣味で写真を撮る方なら持っていたほうが良いアクセサリーだと思います。
上手に使えればストロボ光が写真の邪魔をすることはありません。
内蔵ストロボではなく、外付けのストロボを用意すれば撮影の幅が広がります。
このB3000Sなら中古品はかなり安く売られています。
ぜひお試しください。
なお、初心者の方がデジタル一眼で使う場合は機能の制約なくオートで使える純正ストロボをおすすめします。
お手持ちのカメラで使えないタイプもありますので、購入時はカメラを持参して店員に確認してもらうと良いでしょう。
出張撮影専門 スタジオたいとう (東京都台東区)