やるべきことと、
やりたいこと、
どちらもやっての人生ですよね。

忍耐力って「昭和」とか思われがちな昨今だけど、儒教的な考えや武士道なんかを學んでも、
人間が獣に堕ちないためには忍耐力、克己心は、絶対不可欠だと確信する。

ならぬものはならぬ、
イヤでも納得行かなくてもやらなければならぬ時はある。
どうせやるならどうポジティブに動くかを工夫する、それが忍耐力にもなり弾性を創る。

ありのままでいいよ、やりたいことだけやっていればいいよというメッセージは、
今までたくさんしなくていい我慢を続けて自分を圧し殺して生きてきた人に対して必要なものであって、欲に溺れたりネット中毒になったりしている人が自己正当化のために採用したりするのはまったくのお門違い。
履き違えてはいけないのよ。

好きなことを極めたいと思った時にはどうせ忍耐力が必要になるからね。
忍耐の仕方を知らぬままやりたいことだけやっていてもぬるま湯。それもまた人生と、斬り棄てることもできるけれど。

尊敬する人や
憧れの在り方が明確ならきっと
自分を律するチカラが湧いてくるのだろうから

子どもには
将来何になりたいか何をやりたいか、より先に
どんな人になりたいか
どう在りたいかを
訊いてみることが大事なのかもしれない。

在り方がぶれなければ、何をするかなんてさして重要ではないくらいだ。
 

その辺に迷いが生じた場合は、期間限定で好きなことだけしてみるのも、ひとつの方法。
やりたくないことを徹底的にやめて、ひとつひとつの行動について本当にやりたいかをいちいち心に訊いて、やりたいことだけやる。

自分を圧し殺してきてしまった人は、これをやっているとそのうち鮮やかな感情が動き、
そこから復活を遂げていく。

やりたいことがやれている人には
やりたくないことをやる弾性もあるということ。
 

しなやかに両輪で生きていこう。