データ保存ができないので、実際に縫うことはできませんが、全機能を試すことができます。
そこでSEUとの使い心地の比較と、
刺しゅうプロの弱点とその対処方などを書いていこうと思います。
第一回目はイラストデータを刺しゅうデータに変換する操作について。
刺しゅうミシンを買って一番最初にやってみたいと思う事なのではないでしょうか?
もちろん刺しゅうカードを買えばもっと手軽ですが、
刺しゅうカードは結構お高いですし、気に入った図案があるとは限りません。
刺しゅうソフトでどこまで手軽に出来るか挑戦したいと思います。
まず、イラストを用意します。
輪郭がしっかりしてるものが良いそうで、私が選んだものも色数が少ない黒い輪郭線で描かれたものです。
ということで下の画像を準備しました。
フリーのイラストを提供してくれているところからお借りしました。
本当は、背景が透明化されている画像があったのですが、刺しゅうプロで開くと背景が黒くなってしまうので、サムネイル的に用意されている画像を使いました。
これをデータにする為に、まず刺しゅうプロのメインのレイアウトセンターのオートパンチ機能を使ってみます。
マニュアルのように解像度を高くし、
ノイズ除去を低めに設定
こんな感じです。
もともと設定項目が少ないですから、これで限界です。
そのままのデータでオートパンチした状態。
加工が必要ですね。
一旦諦めます。
続いてに画像データから輪郭線を抽出し刺しゅうデータ化出来るアプリ、デザインセンターを使ってみます。
黒い色を選ぶ事で輪郭が抽出されます。
デザインセンターでは画像の輪郭線をわざわざ細い線に変換する仕様になってます。
変換するとこんな感じになります。
線が二重になっているところを消そうとしましたが、
ほかの線と一緒になっているところは消せませんので、
線を足したり消したり、結構作業が必要になってしまいました。手書きのような細い線のデータなら綺麗にトレースされるのかもしれないですね。
なるべく手間をかけずに作るといった趣旨には合いませんが、
ちまちま作業して作ったデータがこちら。
まあまあでしょうか。
さて、最後は先ほど諦めたレイアウトセンターのオートパンチに再チャレンジです。
イラストを線だけのデータに変換してみます。
製品版でしたら、デザインセンターで線のみ抽出した画像データをBMPで保存出来るようですが、トライアル版なのでできません。
イラストレーターやGIMPといったドローソフトを使うのもいいでしょう。
今回は手軽に減色が出来るフリーソフトを使いました。
Color quantizer
こちらのブログが参考になります。
使い方はとっても簡単。
データを読み込んだら、色数を指定し、後は不要な色を削除するだけです。
カラーチャートから消したい色を右クリックしDeletしていくだけ。
白と黒だけのデータにし保存しておきます。
保存は、レイアウトセンターで使用できるファイル形式にします。
私はBMPで保存しました。
次に最初と同じようにウィザードからオートパンチを選んで、データを読み込みます。
解像度をあげて、ノイズ除去は少な目に。
で自動変換したデータがこちらです。
輪郭線がはっきりしたせいか若干綺麗なように思います。
消えてしまった線もありますが、あとで追加すればOkなのでそのままデータ化しました。
減色以外の手間が殆どかかってないのがうれしいです。
後は各パーツの縫い方を変えたり、色を指定してあげればOkです。
瞳入れて、バンダナを描画ツール書き足し、
重なりを除去したら出来上がりです。
デザインセンターのほうが細かい線がよく出ています。
ただし、時間が3倍くらい必要でした。
レイアウトセンターのほうはあったという間にできてしまいました。
これを利用して6センチ×4センチのお名前ワッペンを作ってみました。
フレームは正方形のものを2つくっつけました。
同じデータでSEUでも試してみます。