2時間10分ノンストップのリッカルド・ムーティによる作品解説とリハ。マエストロは御年83歳だが、全く年齢を感じさせないアクティブさ。心なしか、ムーティ登場までの会場は聴衆含め、緊張した雰囲気に包まれていたが、洒落を効かせたムーティ節にすぐさま和む。

 

序盤に、作品の背景等の解説がなされたが、多くの時間をオケ、ソリストに音を出させながらの実践的解説、リハに費やした。

 

エフェクトを求めるために、モーツァルトやワーグナーのオペラでは為されない、楽譜の改変をなぜヴェルディはされてしまうのか。プロローグやプレリュードは言葉の意味からして、音楽だけで表現されるべきであるのに、なぜ舞台で行動を起こすのか等、現代の上演、ヴェルディ作品への向き合い方への苦言を呈する場面も。

 

130分間はマエストロの金言が詰まった濃厚な時間であった。特に印象的だったのは、ソリストらへの指導。9/12(木)に指揮受講生と共に、作品をつくりあげるアッティラ、オダベッラ役達には、レガートの指示が多くされ、イタリア語の指導も入る。"r"はイタリア語において、最も大切な子音だと、Riccardoを例に取りながら説明する場面もあった。

 

東京春祭オケ、ソリストどちらも大変素晴らしく、ほとんど初日リハではあったが、素晴らしい音楽を奏でていた。ムーティの魔法のような一語で、一瞬にして変わる演奏を直に体験できた貴重な時間であった。

 

次は、ゲネプロ前のリハとムーティ指揮による当日に赴く予定。指揮受講生のアッティラも聴きたかったが、時間が合わず断念。