こんにちは
今日はちょっと今までの「塾の選び方」シリーズをお休みして、たまにはライトなお話でもしたいと思います(笑)
今回取り上げたいのは「恋愛対象の選び方は周りの環境に影響される」という話です。なんだか難しい言い回しですが、簡単に言うと「あなたが好きになる人をあなたはもしかしたら本当は好きではないのかもしれない」という話です(笑)なんだかこうやって書くと怖いですね。
これはグッピーという魚を観察した実験からわかったことです。グッピーってなんだよ、って思った人はまあ見た目がメダカみたいな魚だと思ってくださいw
さて、グッピーの世界では明るい色をしたオスがメスから人気です。つまり明るい色のグッピー=イケメンだと思ってください。しかし人間の世界と同じく、グッピーの世界でもイケメンが苦手、好きじゃないグッピーのメスも一定数います。
イケメン好きのメスを一匹、イケメンが嫌いなメスのグループに入れて、このグループ内である程度馴染ませます。
その後、このメスのグループを明るい色(イケメン)のオス、明るい色じゃない(イケメンじゃない)オスとお見合いさせます。
もちろん、グループのメスたちは元々イケメン好きじゃないので明るい色じゃないオスが人気になるのですが、途中から混ぜた元々イケメン好きのメスもなんと周りに合わせて明るい色じゃない(イケメンじゃない)オスをパートナーとして選んだとのことでした。
だからなんだよ。私はグッピーじゃないよって思うかもしれませんがこれはなかなか凄い研究です。
人間の世界でも周りに合わせて本当に自分が好きなものを声高に主張できないというような場面がありますよね。別に好みの異性のタイプじゃなくても、例えば好きな食べものでも好きな歌手でも好きな映画でも、なんかみんなとは本当は好みが違うけど、グループ内で変に主張すると孤立しちゃうかなーとか共感が得られないかなーと気にして、だったら適当に周りに合わせちゃうようなシチュエーションです。
人間のこう言う行動を例えば世間では「空気を読む/空気が読めない」なんて言い方で表現することもありますし、心理学の研究分野だったりします。
しかし、このような「周りに合わせる」という行動を、普段何も考えていなさそうな(と言っては失礼ですがw)グッピーという魚の集団からも観察出来たということは、もしかしたら人間を含んだ生物全体でこのような「周りに合わせて行動する」というものが本能として持っているのかもしれないと考えることも出来るわけです。
今までは何かと、ヒトとヒト以外というような考えがあったような気もしますが(私だけかもしれませんが)、実はヒト以外の生物もそんなに大きくはヒトと変わらないのかもしれないという画期的な考察も出来るわけです。
いや、そうかもしれないけどだからなんだよ?とまだ言われそうですがこの「周りに合わせる」という行動を人がするという考えは社会の至るところで利用されています。
例えばファッションなどの流行がそうです。
ファッション、特に女性のファッションは流行というものを非常に気にします。デザイナーからすると「自分が良いと思うファッション」をデザインしていてはダメなのです。デザイナーが気にしなくてはいけないものは「多くの人が良いと思うファッション」をデザインすることです。もちろんどちらが難しいかと言われれば後者の方が難しいわけです。
または投資の世界でもこれはいえます。ちょっと僕が元々金融の世界にいたのでこちらも紹介したいと思いますw
例えば株の世界では「自分が好きな企業の株を買う」では儲かりません。他の人もその株を良いと考え買ってくれないと株価は上がらないからです。なので株を買うときには「他の人が良いと考え、買ってくれる株を買う」ことが大事です。こちらも後者の方が難しいですよね。投資家一人ひとりに「どの株が良いと考えていますか?」なんて質問することも出来ませんから、そこは市場状況、チャートなどをみながら予想するしかないわけです。
このようにグッピーの研究からもわかった「個体は周りの意見・考えに合わせる」という現象をどう利益に結びつけるかということを考えることがビジネスでは重要なわけです。
という、恋愛の話をしようと思ったのにちょっと真面目な話になってしまいましたねw今日はこの辺で。また面白いトピックがありましたら紹介したいと思います。