前回の続きで、「塾は自習の補完と位置つけるべき」について書いていきます。
前回はまず、勉強をすることのモチベーションは内から湧き出るものでないといけないという話をしました。自分から「勉強をしなくてはいけない」という感覚を持つようにしないと、反抗期も併発している中高時代、親が頭ごなしに「勉強しろ!」と言ってもむしろ逆効果であるということでした。
また「次のテストで◯◯点以上取ったらご褒美」作戦も長期的にはあまり良くないです。なぜなら、勉強したら報酬がもらえる、報酬がもらえなかったら勉強しないというマインドに子供がなってしまうからです。
中高生ともなればもう立派な大人です。親が勉強しろ!勉強しろ!と言わなくても自分で将来のことを考え、自分から勉強をしなくちゃいけないという感覚になってくれるはずです。親は子供を強制させるよりも、子供が自然とそういう考え方になるように環境を整えるべきです。
「勉強→ご褒美作戦」で面白い話がありまして、「次のテストで◯◯点以上取ったら好きなもの買ってあげるよ」という作戦をした家庭がありました。現代っ子ですからほしいものといえばゲームやスマホなどです。子供は一生懸命勉強して良い点をとり、晴れてスマホを買ってもらいました。すると今度はスマホ中毒になってその後のテストはいつも以上に点数が下がった、というようなオチです。こういう意味でも「勉強→ご褒美作戦」は諸刃の剣です。僕がおすすめしないわけです。
さて、では本題ですが「塾は自習の補完と位置つけるべき」について書いていきます。やっと本題です(笑)
今までダラダラと「家で勉強する習慣をつけろ!」と話してきました。これが出来て初めて塾に通う意味が出てきます。
前にも言ったとおり、今の公立中学校で教えている勉強の難易度は決して高くありません。学校の授業を聞いていれば良い高校に受かるということは残念ながら難しいです。高校生にとっても今自分が通っている高校のレベル以上の大学を目指すのであれば、こちらも学校の授業を聞いていればOKというわけにはいきません。どこかで絶対に「学校以上のこと」をしなくてはいけません。
この「学校以上のこと」をするのに真っ先に思い浮かぶのが塾なわけです。勉強の先に受験があるからみんな塾に行くわけで、進学もしない、受験もしない人はよっぽど留年の危機にでもない限り塾なんて行きません。
親子で塾に通う目的を共有し、家でもしっかりと勉強する習慣がしっかりと身についていれば、塾に通った時の効果はかなり高まります。学校では教えてくれない高難度の問題に触れ、塾で習ったことを家で復習する、こういうスタイルに持っていくのが理想的な塾通いのスタイルです。ついでに、塾の自習室や質問コーナーなども有効に活用してくれるようになれば月謝以上の価値があるかもしれません。
塾が合わないと思うのであれば、僕がやったように通信教育もありです。中学時代に進研ゼミ、浪人時代はZ会を僕はやっていましたが、毎週、毎月色々な教材が届くのでそれを消化していくのはなんだかRPGをやっているような楽しさがあります。しかも、課題を提出していくとポイントが貰え、ポイントを貯めると図書カードやおしゃれなインテリアなどと交換してくれるというサービスもあるので、僕みたいにポイントをコツコツ貯めるのが好きな子であれば、途中で投げ出すことなく、毎回律儀に課題に取り組むでしょう。
塾に行くにせよ、予備校に行くにせよ、通信教育をするにせよ、「塾は自習の補完と位置つけるべき」という原則を忘れないで下さい。
度々書いておりますが、塾に入ったら突然頭が良くなるわけでも、成績が急激に伸びるわけでもありません。塾側もそういう宣伝の仕方をしているので良くないことですが、そんな世の中あまくないことはみなさんも経験した通りです。
地味ですがコツコツと努力を積み重ねていく以外に勉強が出来ることもありません。
・塾に通う目的を親子で共有すること
・塾は自習の補完と位置つけるべき
この2つについてこれまで書いてきました。
次回は第3の原則について書いていきます。