塾の選び方 その13 〜総括編〜 | 学生のための役立つブログ

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こんにちは

なんか忙しくてなかなか投稿が出来ずすみません。今日も結構長いです(笑)

今日は今まで長きにわたって書いてきた「塾の選び方」の総括編を書いていきたいと思います。これまで、大手進学塾・予備校、個別指導塾、個人塾など様々な形態の塾の様子を書き、また僕自身の経験も交えながら紹介してきました。

で、結局なにが言いたいの?というのが今日のテーマです(笑)

また長くなりそうなので、まずなにが言いたいのかを箇条書きにしていきたいと思います。その後にそれぞれについて詳細を書いていきます。

・塾に通う目的を親子間で明確化すること

・塾は自習の補完と位置つけるべき

・塾に頼ってはいけない

・「塾に行かない」というのも一つの選択肢として考慮に入れる

・良い塾・悪い塾は塾長のデスク、講師の言動から判断するべし

なんだかまとめてみるともはや塾に行くことをおすすめしていないような感じですね。今日で全部書き切るには長くなりすぎるかもしれませんが、あしからず。

・塾に通う目的を親子間で明確化すること
まず、大原則であるのになかなか守られていないのがこれです。「そもそもなぜ君は塾に通ってるの?」というくらい塾に来てるのに教科書もテキストもノートも果ては筆記用具も持ってこないような生徒もいます。学校の進度もわからない、どの単元を今授業でやってるかもわからない、テスト範囲もわからない、宿題がどこかもわからない、、、なんて状況の生徒も中にはいます。そして申し訳ないですが、これは偏見になりますが、そういう生徒の保護者もたいてい塾に任せっきりでこんな状況です。生徒が連絡無しで授業に来ず、遅刻なのか欠席なのかわからないので家に電話すると、留守電で一向につながらなかったり、「塾に子供が行かないのは塾側の責任だ!賠償しろ!」とかわけのわからないことを言われたり、ウソのような本当の話です。

思うに、「勉強は塾でやるもの」という正しくない認識をしているのだと思います。前も話したと思いますが、塾に週1日、1回90分の授業で劇的に学力が伸びれば誰も苦労しません。世の中東大生、弁護士、医者で溢れかえってしまいます。

「そんなこと言ったって、塾に通ってる◯◯くんは頭が良い!!」

などとおっしゃるかもしれませんが、そういう子は家でも学校でもちゃんと勉強しております。塾以外で過ごす時間のほうが圧倒的に多いわけですから、塾に通う→学力が伸びるは間違った認識です(これに関してはまた後述します)。

こういう生徒に多いのが、生徒本人は塾になにしに来ているのかという考えが全く無く、保護者は塾に預けとけばとりあえずOKという安易な考えを持っていることです。

中学生で高校受験対策で塾に入れようとしているのであれば、親子間の話し合いで
・志望校はどこなのか(入試のレベルや入試科目など)
・現在の学力はどのくらいか(学校の定期テストや直近の模試の結果など)
・その志望度に行くにはどのくらいの努力が必要か(偏差値、内申点など)
・得意/苦手科目は何か
・塾ではなにを学ぶのか(得意科目を伸ばすのか苦手科目をなくすのか)
・塾の位置づけは学校の補修なのか、受験に特化した勉強なのか
・テキストはなにを使うのか(塾から指定されるものでいいのか、特別にやりたい教材があるのか)

今パッと思いついただけでもこれだけの確認事項があります。これをしっかりと親子間で話し合い、方針を決めなくてはいけません。上に挙げたようにマクロな視点からだんだんミクロなものに落とし込んでいくトップダウン型で考えていくと目的が明確化していくと思います。

「なんかよくわからないけど周りもみんな塾に行かせ始めてるし、受験も近いからうちの子も近所の塾にいれるか」程度の認識では、お子さんからするとなんかいきなりよくわからないけど塾に入れさせられた。なにをすればいいのかもわかんないし、勉強したくないしテキトーにやるか。となっちゃいます。そして最終的にだるいし今日はサボろうとなります。これは子供ではなく親の責任です。子供だって、突然塾に入れられればわけわかんないですからね。

「そうは言っても今うちの子は反抗期でまともに話も出来ない。塾のほうで決めてくれ」なんて人もいるでしょう。僕自身もちろん中学生の時は反抗期があったのでそう簡単に話し合いが出来ないというのも理解できます。

ポイントはまず相手の話を聞くことです。頭ごなしに「お前はアタマが悪いんだから塾に行け!良い高校に行け!」と親のエゴの押し付けでは子供も心を開きません。外食したり、旅行したり、なにか子供の機嫌が良い時で構わないので、そういう時を見計らって「どんな高校行きたい?」とか「高校ではどの部活やりたい?」とか聞いてみるのもいいと思います。なにも一日で上記に挙げたものを全て聞き出せなんてことは言いません。中学入ってから中学2年の秋ごろまでにだんだんでいいので本人の希望を聞き出してください。直接聞き出さなくてももしかしたら学校の担任に将来の夢を漏らしているかもしれませんし、何気ない普段の言動に将来の夢や希望が見えてくるかもしれません。反抗期であってもそういう微妙な変化・希望を見いだせる親子関係を目指してください。

「そんな綺麗事なんか通用しないくらいうちの子の反抗期はひどい。会話もないし、学校に行く以外はほとんど部屋に閉じこもっている」

こんなご家庭もあることでしょう。僕はこう言う家庭の方のご相談も受けることがありますが、今日は「塾側の意見」としてお話させていただきます。

塾からすると「そんなの知りません」としか言いようがありません。塾は生活指導をする場でも、人格形成教育をする場でもありません。塾はただ勉強を教え、学力を伸ばす手助けをする場です。親子げんかの仲介をする場ではありません。学校での様子を担任に聞いたり、部活の顧問に聞いたりご自身で解決してください。そういう親としての当然の役目をしないで「学校が悪い」「塾が悪い」では「この親にしてこの子あり」であり、同時に「この子にしてこの親あり」です。所謂モンスターペアレントですね(笑)

反抗期だった僕の経験から言わせてもらえると「兵糧攻め」が一番効きます。つまり「そんなに反抗するんだったら、もう何もかも自分でやれ!洗濯も掃除も食事も自分でやれ!」と言って一旦突き放しましょう。

僕は野球部だったので日々の部活で練習着は泥だらけですが、親が洗濯してくれなくなったので自分で洗わないと部活に来ていく服がなくなる状況でした。その時初めてわかったんです。洗濯機の使い方がわからないことに。洗剤がどれで、柔軟剤がどれで、どこに洗剤入れて、どこのボタンを押せば洗濯機が回るのかなにもわからなかったんです。母が毎日当然のようにしていたことが全く出来ないことに衝撃を受けました。

掃除もしてくれなくなったので当然部屋は散らかり放題荒れ放題。ゴミも自分で出さなくてはいけなくなりましたが、何曜日が燃えるゴミの日で、いつが燃えないゴミの日なのかわからないんです。そもそもこのゴミは燃えるのか燃えないのかそこからわからないんです。

一番答えたのは兵糧攻めの真髄、ご飯を作ってくれないです。コンビニ弁当で済ませようなんて思ってもそんなことに大切なお小遣いを使っていてはすぐに底を尽きます。そもそもこんな不本意なお小遣いの使い方をするのが辛いです。成長期、食べ盛りの時にご飯を自分の分だけ作ってくれないのは本当に辛かったです。

これら3点攻めをされたことで僕は子供ながらに「親はムカつくしうざいけど、敵に回してはいけない。こちらの身がもたない」ということを悟りました(笑)所詮、中学生なんて自分だけではなにも出来ないことをその時思い知らされたんです。何よりもやはり「洗濯機の使い方がわからない」というのは衝撃でしたね。今でも覚えているくらいですから。

兵糧攻めをするときに絶対やってはいけないことが一つあります。それは親が最終的に屈することです。部活着洗濯してあげないのは可哀想だ、部屋が汚いのを見かねて子供がいない時に掃除する、ゴミ出しする、お腹を空かせていて不憫だ。なんて思って結局子供を甘やかしてはなんの意味もありません。子供も心理的に「なーんだ。やっぱり最終的に親が全部やってくれるんだ。ちょろいもんだぜ」ってなっちゃいます。やるからには徹底抗戦で、心を鬼にしてやってください。僕の親は多分僕の反抗が弱っていくのをみるのが楽しかっただけでやっていたのでしょうが(笑)

現代っ子なら「スマホ料金も当然自分で払いなさいよ。そんなに反抗している人に親が払う義務はないからね」くらい言ってください。お小遣いから差し引いてしまいましょう。これも相当効くはずです。

とちょっと話が脱線しましたが、このくらいはやってしまって問題ありません。甘やかしていては将来本当になにも出来ない子供になってしまいますよ。

ではまずもってなんで、塾に通う目的の明確化が親子間で大事かという話をします(今日もかなり長くなったのでこれを書いて終えます)。

塾側からするとこう言う「だらしない親子」が一番楽で儲かるからです。

最初に書いたとおり、親が「塾に預けとけばOK」で自分たちではなにも考えていないともう塾の言いなりです。

お子さんにはこれが必要です、この講義もとりましょう、夏期講習は最低◯コマ以上はとりましょう、冬期講習はこれも増やしましょう、テキストはこれを使いましょう、直前期は特別講座もやってくださいなどなど、親子の不安を煽って営業をかけまくってきます。

親も自分で考えることを放棄しているので、塾の言うとおりにお金を出します。中学生の子供なんてお金が空から降ってくるくらいの認識でいるので、親の懐事情なんて考えもしません。言葉は悪いですが、塾の良いカモです。

それでテキトーにその辺の高校に入れておけばいいんです。親も子供も自分たちで志望校を考えてないんでうまいこと言って、楽に受かるところに受験させるんです。

あとはその学校で落ちぶれようが、マセようが、グレようが知りませんよー。というスタンスです。

頭の良い生徒や親子間でしっかりと目的が共有されてる生徒の方はどういう扱いなのかというとこれと正反対です。

そもそも頭の良い生徒は塾の宝です。こういう生徒が良い合格実績を作ってくれればそれだけ塾の翌年の宣伝につながるからです。なのでむしろ塾がお金を出してでも生徒に塾に残って欲しいと思うくらいです。目的が共有されていて、志望校がしっかり定まっている生徒も邪険に出来ません。「◯◯くんは△△高校志望だったのに✕✕塾に通っていたら落ちた」なんてなったら塾の責任が重大になってしまいます。風評被害をなくすためにも、志望校がちゃんとある生徒は全力で合格してもらわないと困ります。どこでもとりあえず高校に行ければいいや~という生徒・親とは扱いが全く違います。

下手に講習を勧めても、生徒自ら、もしくは親から「うちの子にこんな講習は必要ない。苦手科目の克服を目的に塾に通わせているんだから余計な授業を勧めてくるな」と釘を刺すことができます。

不必要なテキストを余分に買わされることも防げますし、「金も出すが口も出す」親であれば塾も対応が慎重にならざるを得ません。

大手予備校なんかは模試で良い成績を取った生徒の授業料を免除にするというようなところだってあります(ロザンの宇治原くんなんかがそうだった気がします。所謂特待生です)。

相変わらず長くなってきたのでもう書きませんが、塾選びをうまくするためにもまずは、「塾に舐められない親子」になる必要があります。そのためにまず一番重要なのは「塾に通う目的を親子間で明確化すること」です。

続きは次回に回します(総括編もシリーズ化しそうですね(笑))。