スニーカーを探しに大型スポーツショップに行ったら坊主頭の野球少年が二人
『あの白いシャツ欲しいねんけど、俺のお母さん、白いシャツ買うて帰ったらめちゃくちゃ怒んねん』
「お前いっつもそう言うてんなぁ。お前のお母さん、ホンマに白いシャツ嫌いやなぁ」
『嫌いとちゃうねん。俺がすぐに汚すからアカンて言うねん』
「あぁなんや、俺、お前のお母さん白色が嫌いな人やと思てたわ」
『俺のお母さん、白色は嫌いとちゃうと思うで』
「ふ~ん。ほんなら白いシャツ買うたらええやん」
『ちゃうて!白は俺が汚すからアカンねんて』
「ほんなら白いシャツ買うて絶対汚せへんかったらええやん」
『アホかっ、白いシャツ買うたら絶対汚れるやん』
「あぁ 絶対汚れんなぁ」
『うん 絶対汚れるやろぉ』
「そやなぁ」
『そやろぉ』
「ほな帰ろか」
『うん帰ろ』
僕も何も買わずにスポーツショップをあとにした
絶対に息子に白いシャツを着せたくないお母さんがどんなお母さんなのか
一晩たってもまだ少し気になっている。