『どうせタマ拾いをやらされるだけだ』
『練習についていけないから絶対にすぐ辞める』
サッカーの名門高校を受験することを知った周りの人たちは口々にそう言った
自分の決断を曲げることはなかったけれど、中学3年生の心を揺らす言葉ばかりを投げ掛けてくる人たちに対しては、決して良い感情は持てなかった
2年後
雑誌の、高校サッカー選手権大会特集に写真と名前が載った瞬間、たった2年前に『通用しない』『タマ拾い』『すぐ辞める』と言って中学3年生の心を揺らした人たちは見事に手のひらを返し『すごいね』と言った
誰もが無謀だと決めつけた中学3年生の挑戦に、何も言わず背中を押してくれた母がいた
ずっと信じ続けてくれた友がいた
アテにならない人たちがたくさんいる中で
絶対に裏切ってはいけない人たちがいた
ソレが、『無謀』と言われた挑戦をして知り得た財産だと 今も思っている。