あの人がやってくれた | flat3 football club 監督日記

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街の片隅で細々と活動しているU-15のサッカークラブでした。

できるだけボールを蹴らずにサッカーが上達する方法をさがしていました。

今は「教えない指導」「教えない教育」の布教活動中です。

僕が小学生だった頃、近所に個人タクシーの運転手をしているおじさんがいて、その人が近所の子供を集めていろんな所へ連れていってくれた

「いろんな所」といっても遠い場所ではなく、歩いて行ける範囲の「いろんな所」

その人は、同じ場所へ行く時も毎回 行き道を変えて、帰り道もまた別の道を選んだ

途中、どんな場所が危険で、どんなことに気をつけるべきか、いろんな事を教えてくれた

公園のような所へ行っても、毎回 遊び方が違っていたり自分たちで工夫して遊ぶ方法を教えてくれたりした

その人の子供は女の子が二人だったけど、僕たちを遊びに連れて出てくれる時はいつも近所の男だけを集めて出てくれていた

池に行ってボートの漕ぎ方を教えてくれて、鯉や鮒の釣り方を教えてくれて、ザリガニやカメの捕まえ方を教えてくれて

わざと危ない所へ連れて行ってくれて、何がどんな風に危ないのかを実践しながら教えてくれたから、教えられている感覚がないのに身に付いていたのだろうと思う

その人はもうずいぶん前に亡くなってしまったから、あの頃どんなことを考えながら僕たちを遊びに連れ出してくれたのかは聞けない

聞けないから
自分で考えながらやってみる


天気がいいから、近所の男の子を連れ出して公園になど行ってみよう。